ずっと待っていた、メタルギアソリッド3サブシスタンスを購入いたしました。

いやあ、本当に待ちました。
通常版が出てから1年。早いんでしょうけどね、そりゃあ待ってましたとも。

残念ながら、英語音声ではありません。何故だ…ボス。

ちょっとソースがみつからないのですが、メタルギア公式で読んだのだと思うのですが、
海外ゲーム雑誌レヴューか何かの紹介記事で、
「児島監督は、映画を作りたがっている。最早それには疑いようもない」
みたいなことが書いてあったとですよ。

映画と言うか、リアリティと話の流れ。これは大事にしているなあと思うんですね。
高い所から飛び降りたら、骨折の恐れがある。
雨に打たれていれば体力が落ちる。空腹などで体力が落ちると行動精度も落ちる。
空腹を満たすには食べる。事情により現地調達しなきゃだけども。
しかし動物などは動くし、こちらを攻撃もしてくる。
動物を食料にして持っていても、時間が経てば痛んでしまう。
痛んだものを食べれば、当然お腹を壊す…。
食料とか武器、当時信じられていた通説(例えばタバコの話とかね)なども含めて、
リアリティを感じさせることに、すごく力を入れていると思います。

…英語が良かったなぁ。
やっぱり、リアリティを追求したいとして…、
英語とロシア語に精通した声優さんじゃないといけなかったりして、
しかしながらMGS2と同じ声優さんが良いと思っているとして、
…とか、そのあたりなのかなぁ。

ストーリーですが、
皆さんも周知のことでしょう、今回のスネークは伝説の傭兵ビッグ・ボスのストーリー。
時代も1960年代…冷戦時代という設定になっています。

正直言って、今回は感動できませんでした。
何故でしょう。

原因として考えられるのは、この話の先がどうなるのか、ある程度想像がついていること。
伝説の傭兵ビッグボス。その先にFOXHOUNDという部隊を率いることになるわけですよね。
あ、そのストーリーであるMSX2版メタルギアも、サブシスタンスに同封されています。
そのビッグボスの…詳しくは割愛しますけれども、まあ、どうなるのかわかっている、
けれども明かされる時間軸は逆転している、という形態で、
成功しているのは今のところ、ドラゴンクエスト3以外にないんじゃないかなぁ。
ともかく、MGS2で感じた「これからどうなるんだろう?」っていう、
不安めいた期待感のようなものが感じられなかった。

原作を読んだ映画を観ている感覚、っていうのが近いかな。

それと、もうひとつ考えられることは。
本編プレイ前に予告をたくさん見過ぎたんじゃないかと。
正直、このあたりは、小島監督のサービス精神が裏目に出た形、
戦略ミスじゃないかと思います。
いや、進んで見たのはユーザーでしょうけども。
でも、気になるもんさー。見ちゃうさ。
待ってる間に繰り返して見過ぎた、っていうのはいけないんですけども。

それこそ、スネークと一緒に涙しなきゃならない、っていうか、
涙しちゃうんじゃないか的重要なシーンが来た時に、
「ああ、ここであのシーンになるわけか…」なんて冷静に観てしまうのってアレですよね?

なんか…映画でいうところの、
予告で大事な所を公開してしまって、本編はその前後を埋めるだけとでもいうか、
予告で一番おいしいところを見せてしまった、そんな感じかな。

核の問題も多く語っていますが、何ていうか、
凄惨なんですよね、本当は。
だけれど、途方もないからか、体感がないからか、どうにも距離が掴みにくく、
しっくりこない感じがします。
いえ、核は現実の問題だし、こんな感覚じゃいけないのはわかっているんですが。


そんな感じでしたが、ゲームとして秀逸なことには変わりなく、
面白さは他のゲームの追随を許しません。
プレイしないでおくのはもったいないので、ぜひプレイしてください。

ジャグラーさん用意してまで作られたオセロットのガンプレイを見るだけでも、
かなりの価値があるはず…。