さて。それでは夢見白書の感想を。
夢見白書オフィシャルサイト
あ、例のごとくプレイしてない方はお控えください。

夢見白書オープニングムービー



夢見白書は、夢見師と同じ世界観だという。
かなり、期待していました。

どうしてでしょうね、あの体験がまた、できる。
そう思ってしまうのが、ファンの性質というものなのかな。


…夢見師は素晴らしい物語でした。
確かに途中は暗い。道中の暗さは、登場人物たちに投げかけられた困難です。
しかし、それを乗り越えたり、いなすことで成長する。



その道中と、その後を体験できるのが、ゲームだと思う。

夢見師は正に、それでした。
それが途方もない困難で、主人公の悩みをプレイヤーが共感できて、
そして…その後の喜びも共感できた。

その道中の困難が凄惨で、
それを差して「抉り系」と認定しました。


そんな作品の続編といってもいいもの。
夢見白書。

期待をするな、というほうが無理でしょうよ。


大よそ、他のゲームでは主人公が極端に鈍いことがあるのですが、
この夢見では、それほどバカじゃないんですよ。
むしろ、鋭いというか。

自分のことも言えるし、例え話もできるし、
実は結構ポテンシャルが高い。
それはいいところですね。それほどムリなキャラ設定もないし。


簡単にいいますと。
「抉ら」れなかった。

響かなかったですね、心に。


ダイアログもいいんですよ。
そこも相変わらず。
軽快なやり取りも多いし、前作からのファンを満たすものも多い。


(聖。声もいい感じでした)

でも…残念ながら、前作からのファンがいることに乗っかってしまっている気がする。

そういう感情を持ってしまうのは、受け入れられないからだろう。
恐らく…納得できなかったんだろう、この作品に。

もっと感動させてくれると思ってた。
もっと浸らせてくれると思ってた。

そうじゃなかったから。


(幽水。カラオケライブあたりからの変化がいいですね)


恐らく、一番残念なのは、
シナリオを活かす演出がないことじゃないか。

絵や、背景、音楽といったものは、
シナリオをどう伝えるか、という使命がある。

それを、満たせてない気がする。


(空。元気アリ系のコはいいですよね。拗ねたりも)

ヒロインによっては、扱いが寂しいくらいに少なく、
他のヒロインを選んだ時に関与がなくなる。
構成のつくり次第なんだろうから、それは悪いとは言えないけど、
プレイヤーとしては寂しいな。

これも考え方次第だけど、シナリオの短さは、キャラクターの
魅力を味わえる、伝える時間も短くなる。

もちろん短くても、残る存在はあるけどね。

例えば、短い、と思ったときに、
どういう感覚なのか、というのはあると思う。

この短さじゃ、がっかりだよ、と誰かが残せば、
それは割りと好意的な表現に思える。

客は、黙って去るものだから。


ならば、それがイコール作品の魅力にも繋がるわけで、
特に夢見のような「話を読ませる」タイプのものには、
ある程度の長さは必須だと思う。

もちろん、それを活かす素材がいる…ってのはさっき書いたか。

冗長であればいいものでもないだろうけど、
これは…きっと伝わらない、残らない。


メインと思しきルートでも、
大事な所で、何かもっと違う表現をしなければならなかったと思う。

そして、そのあとで、たっぷりの幸せを届けなければいけない。
プレイヤーにね。


そうできていないから…きっと、
残念だけれど、この作品は、埋もれてしまうと思う。


せっかく素材はいいのに…。
もったいない作品です。


次回作に期待しましょう。
"夢見岬"に。



ん、夢加岬か?





音楽ですが、個人的にはDucaさんが歌って欲しかったなー。
アップテンポのあの曲はカッコイイけど、本編とあってないしね。
エンディング曲も用意されてないってのは寂しいなぁ。