はい。アルコットシトラスさんの死神の接吻は別離の味の感想です。
名づけパス。名づけるほど浸れなかったし。


意外とこの作品を気にしている方もいるのかな?
全部終わったようなので、感想を残させていただきます。

あ。
まだプレイしてない方はみないほうがいいのかも?
でも、ネタバレあまりする気がないのはいつものことですから。

でも、割と書くかもしれませんからね。

さて。まず、タイトル「死神の接吻は別離の味
…前にも書きましたが「死神の接吻は離別の味」とインストールプログラムには記載があって、
だけど公式HPやらバナー等は「死神の接吻は別離の味」とあるわけで。
どっちなんでしょうか~?

少しだけプライスオフなこの作品は、ヒロインが3人です。
正直に言うと、値段もボリュームに即した印象だったりします。
ヒロインの人数だけじゃなくて、各シナリオの分量も。
…あと、CGもね。
HPで公開されているくらいしかCGがないのって寂しいよね。

主人公 天宮誠。
昔、大事な幼馴染をなくしてしまって、
その大切な痛みを忘れられずに、ずっと引き摺っている。
一見大人びて見えるらしく、そこそこ人気がある。
だけどその実は、その痛みを忘れられない生き方をしているから。

天宮雫
主人公の義理の妹。ツンツンしてます。
けども、主人公のバイト先まで迎えに来たり、
苦手なホラー映画を自分から進んで借りて主人公と一緒に観たりと、まあ面白いです。

声の五行なずなさんが、そのツンツン加減というか、
抑揚の少ない感じをうまいことやっていて、最初っからデレを感じさせるツンツンじゃない。
ただ、立ち絵と合った抑揚の抑え方かどうかはちょっと…。
好きなんですけどね。

雫のシナリオは、再婚してからも仲良くなりきれなかった兄妹が
少しずつ向き合う感じから進んでいきます。

ただ、きっかけが唐突だなぁ…。
シナリオの流れや全部を見ても、唐突すぎる。かわいいコでしたけどね。

新島ほのか
クラスメイトで、主人公と名前のあいうえお順が近いため、週直になることが多い。
人に優しいがウブでもあり、身持ちも堅い。そういうところが男子陣には人気。
実家がレンタルビデオ店なのですが、延滞客に電話をかけるのが苦手で、
アダルトコーナーに入るのも苦手っていう。
誠が昔なくした幼馴染、日和のような素敵な笑顔を持つ少女。

かわいいです。
風見春樹さん原画のキャラクタデザインがいい感じです。
瞳の色と髪の色がいい塩梅。珍しいっていっていいのかな?
声の鮎川ひなたさんも素敵です。これは声と絵がしっかりマッチ。

サブヒロインとなった場合でも、そのキャラクタ性は生きているので魅力的。

ただ、メインヒロインとなる…というか、新島ほのかシナリオがちょっと…ね。

ほのかは、親友である里中凛が、誠を想っていたことを応援して、
誠を屋上に呼び出しますが…。

起こされた事態がちょっと微妙というか。解決方法もちょっと微妙というか。

シナリオでは、ほのかの父親も登場したりして、
声だけとはいえ、いい味出してくれています。

が。
むしろですね、主人公の誠がダメダメな感じなんですよ。
最初に雫シナリオやったんですが、その時とは別人のよう。
突如、俗にいうエロゲ主人公の代表セリフ「え」を連発。
危機感を突然になくし、防げる何かを行わず、行動もせず、…っていう。

突然こうなるからびっくりしましたね。
雫シナリオで電池切れになったのか、主人公?と思いましたもん。
あるいは、シナリオ書いている人が違うとかね。

エンディング近辺も、素っ気無いっていう以上に何もないというか。
見せ方としてはありなんですけど、引き起こされた事態をフォローしえない量なんですよね。
突然終わるっていうか…。シナリオ全域に起伏が少ないというか。

琥珀
そして、当然ながら、3人いるヒロインのうち、メインとなるのは死神の琥珀です。
雫、ほのかをクリアすると、タイトル画面が変わります。
そしてスタートすると、ルート選択画面に移行します。


死神・十六夜の元で学んでいる、死神見習いみたいな…感じ。
主人公以外には見えない。
ただ、主人公とは会話ができてしまうため、
琥珀と会話をしてしまうと周囲から不審がられてしまうわけです。

ただし、他の2人のシナリオの時には、それほど邪魔をしてくることはありません。

エンディングですが、お互いがお互いのために何かを選ぶ、ということが、
それが全く響いてこないのは何でだろう?

正解は日和でしたー、って言ってるわけなんですけど、
それは別に驚くことじゃないのは、世の中に出ているゲーム本数が多いからなのかな。
つまり、要素として使い古されているからかな? ってことね。
きっとここで、その仕掛けを使うために必要な何かが足りないんでしょうね。
響いているのは、ライターさんの中だけかもしれない。

ストレートにセリフをいってくれる、というのが、
ギャルゲーのいい部分というか、求められている部分だと思うのですが、
その上で言葉少なくするというのが、琥珀が活きてる部分なのでしょうけど、
シナリオテキストでそれをやってしまうのはちょっと勿体無い。
要するに、ラストはどういうことなんだ? と。

最初にゲームをプレイした時に味わう衝撃ってのはすごくて、
だから、ユーザーが初回プレイ時に伝わりやすくするというのは大事なことで、
…と、自分では思うので。

結局何がどうなった? というのがスッとわかんないですよね。
他の事態に比べて。

パイレーツオブカリビアン?
それをしなかった琥珀は美しい、かな?


だから、琥珀のことを探し歩いたかな…。
いや、いきなり探し歩いた先にいるってのが悪いってわけじゃないし、
シナリオ上、重要でもないから描いてないというか削ったのかもしれないけど、
それは奇跡なのかな…。ミルフィがいうほど奇跡かな…。
言葉が伝わらなくなったから代わりに琥珀の頭をなでるってのは違うんじゃないかな。
やるなら雫の頭じゃないかな。
正当防衛で収まる加減ってのはあると思うんだけど、それはご都合なのかな。
着物に対する表記とか、スルーされるほどでしかないし。
というか、誠ってなんで死ぬんだ?
…ってな細かいところが気になる。
ツメが甘い、というか、仕掛けっぱなしというか、
いや、仕掛けのつもりも無いかもしれないけど、ちょっといい加減すぎるかも。


ミルフィというネコがいい塩梅。榎津まおさん頑張ってます。



この作品、音楽も良いと思いますよ。ムービーも悪くはない。
ボリュームあっさりでもいいんですよ。それはそれでいいものがある。
だけど、その短さで人に何かを残すのは難しいんです。

その考え方でいうと、結構レベル高いです。このおるごぅるさんは。
テンポのいい笑いでも、さらっと纏まっててくどくない。
だから、ほのかの父親や、ミルフィ、雫やほのかがアレコレとネタをいう部分が
物凄くキレがあっていい。テキストミスもないですし。

以前、体験版をやった時、「夢見師」と似ているかもしれない、と期待していました。
でも、残念ながら違いますね。抉られはしなかった。
仕掛けは上手だと思います。シナリオもヘタではない。
けれど、何かプレイヤーに遺せるほどではなかったと思うよ。
うん、申し訳ないけれどね。


ああ、勿体無い。もっと書けるんでしょう?この方はきっと。


人間と死神が交わる-。
そして、別離があって、それまでの流れを見せる。
それが「死神の接吻は別離」の味、なんでしょうね。


「私は、あなたに逢えて良かった」
苦しい時間もあったけど、バラバラでも。だから…という。


Hシーンも物語上、大事になってきていますが、とっかかりが突拍子もなさ過ぎるのと、
"死神が見えている"のに、あそこまで性豪ってどうなのかなー。
死期を悟ると種の保存でこう…とはいうけど、それとはちょっと違うよね。
ま、そこはご都合主義ってことでいいのかな? 
バランス乱してるってことはないけど、ちょっと気になるところ。


だから、ほのかと雫のシナリオはダシみたいなものになってる。
いや、ダシはダシで構わないんだけど、ダシ以下っていう扱い。豚丼に分葱、胡麻ってとこ。
オンされていれば良く思う人もいるけど、混ざってないし、完全なオプションだから取り除ける。
もし、メインシナリオとしておいておくのが琥珀のシナリオなのだとしたら、
それ以外の部分をあえて排除してもいいんじゃないだろうか?

琥珀ルートでは、サブヒロインとなるのが雫、ほのかとなるのですが、
うまく活かすことでお互いの魅力を伝えられると思うから、
それができてない。うーん、なんだか勿体無い。だから無くても良いと思う。

揃えておかないとといけない感じなのかな。
メインストーリーだけ。それは、だめなのかな。


素材と仕掛け、作り方というか纏まり方はいいのに、
テーマがどこにいってるのかあやふやで、言葉を並べているだけで。
これだときっと、残らないから。

この作品、気に入っている方も多いみたいですね。
感じ方は人それぞれ、というけれど、ものすごく不思議に思います。
もっと味わうべき作品はたくさんあるのに、って。

まあほんと、感じ方は人それぞれ、なんだと思います。
そこは、自分は、ちょっと違ったかな、というだけのことで。
ただほんと、ウケたポイントが全くわかんないんだよねえ…。


このほのかだけは、なんかかわいかったな。

Alcotさんはブランド統一させようという流れのようです。
死神の接吻は別離の味
死神の接吻は別離の味


ダウンロード販売もあります。