エフォルダムソフトさんの「銃騎士Cutie☆Bullet」体験版プレイしました。
『銃騎士 Cutie☆Bullet』を応援中!


エフォルダムソフトさんといえば、2011年発売の「恋騎士 Purely☆Kiss」という作品がありますが、
似たコンセプトの作品、と考えれば良いのでしょうか。
新作は、「銃騎士Cutie☆Bullet」。

ブルボン王国において銃士は、治安を守る職務を担っている。
銃士という名の通り、帯銃を許された存在。

銃は、東南東インド会社が持つ秘密の機構で動作し、
他人の銃は、相性の問題から、他の人間が使うことが出来ない。
使用されるのが、心の力だからだ。

ブルボン王都ルーブルでは、2つある銃士隊がある。
ひとつは、白薔薇学園。
白薔薇学園副長の藤倉彩都は、妹で隊長のみやび(鮎川ひなたさん)は、
ブルボン王国国王、流威14世に活動報告の招聘を受けていた。
「白薔薇学園単独での成果は、あまり芳しくないようですね。
怜奈・ド・メデシス(五行なずなさん)の声に頭を下げるみやび。

「たしかに我が赤薔薇学園は、いくつもの犯罪を未然に防いできました。
 それは、白薔薇学園の分析があったからこそ」
同じように招かれた、赤薔薇学園の橘フェルディナント・メイクイーン男爵から出た助け船で、
なんとか突き上げを喰らっただけに終わったものの、白薔薇学園には解散の危機がちらついている。

ここ数ヶ月のこと。
白薔薇学園所属の銃士が、どういうわけか不幸な事故に襲われ続け、活動可能人員が不足している。
そして、最強と謳われた銃士”ダルタニアン”を名乗る犯罪者が暗躍していることだった……。

OPや冒頭をみていて、Ricottaさんかゆずソフトさんかと思ってしまったりして。
システム面が似ていることもありますね。
次の選択肢へ、なども完備していますが、バックログジャンプがないと。

原画は前作と変わらず、憂姫はぐれさん。
どのキャラクタグラフィックも、かわいらしくて魅力があって質量を感じるタイプ。
原画担当されるのは久しぶりではないでしょうか。

体験版は、501MB。
内容はそれなりに楽しめましたが、展開が早めというか、
……ちょっと不満があります。

というのも。
ラブコメをやりたいのかなとは思うのですが、ちょっと合ってないような気がするんですね。
いえ、どちらかといえば、シリアスになるべきシーンでも、
おちゃらけて流してしまっている、と感じられてしまいます。
シリアス展開にしない、というのではなく、んー、悪い表現ですが、シリアスに出来ない、のかなと。
これはラブコメではない、かな。

ラブコメって結構難しいと思うんですよ。
きちんとミスマッチだなと思わせつつ、画面の向こうを笑わせないといけない。
素材や要素を色々と用意して、笑うところなんだなと伝えないといけない。
でもそれは、ストーリーにおいて強弱のために使うものじゃないかな、と。
最初っから最後まで、これはギャグものです、という作り方ではないし……、
何よりも、この原画家さんや背景を用いて期待されるのって、そういう方面ではないような。

グラフィック面はとにかく立派です。
中世の面影がある街、という設定にそった背景が続きます。
そこに、銃。そして、異名の付く銃士。
学園と書いてマスケティア、銃士隊と読んだり、面白い宛て方ですし、
設定はかなり面白そうなものが揃っているなと思うのですが。

銃のギミックがどういうものなのか、今ひとつ明かされていませんし、
本当にばからしい話で主人公たちが陥れられますが、真実そうだとは思いにくいところもありますね。
ストーリーが進行すると、明かされていくのでしょうか。
でも、このギャグで場を流してしまうシナリオだと、ちょっと期待しにくい、かな。

ヒロインは4人。

藤倉みやび(鮎川ひなたさん)
白薔薇学園隊長。しかし銃の扱いはとても苦手。
心の力が弱いのか、撃てても的まで届かない。
その代わり、分析能力に優れ、”ダルタニアン”捕縛活動では、出現ポイント割り出しで活躍します。
寝起きが特殊で、かなりの打撃技術で立ち回ることがよくある。
兄と毎夜寝ています。
隠し事がうまくなく、隠しているつもりでも本当のことをそのまま口に出してしまって、
さらにそのことに気づいていない、ある意味器用なタイプ。
幼い頃は、”ダルタニアン”のような銃士になることを憧れていたようです。

三波真由(巴乃凛さん)
ルーブルへは旅行で来た……と思われたものの、
現役最強と呼ばれる銃士”ロドリゲス”としての仕事で呼ばれたことでの来訪。
襲い来る強豪を腕一振りで無力化、さらに拳銃を奪うといったことを一瞬でこなせる腕を持つ。
しかし”侵入者ホイホイ”に勝てなかったり、”勝負下着”の意味を取り違えていたり、
強いのか弱いのかわからない人。
”ダルタニアン”に強い関心を持つ。
みかんが大好き。オレンジはオレンジなので、別物。

怜奈・ド・メデシス
ブルボン王国国王、流威14世の息女。
民に慕われており、困り事万事を臣下も気軽に持ち込んでくる。
そのせいか、多忙でふらふらになっていることも。
彩都に触れられたことが初めてで、腰を抜かすほど男性経験に乏しい。
かつて、白薔薇に所属していたこともあり、特殊な銃を持っています。
また、”マサオくん”の命名者。
本来、王族は”マサオくん”を命令下におくことができるはずですが、
動かせなかったことに動揺してしまいます。

サラ・ティファール(田頼かもめさん)
語学留学生としてルーブルを訪れた、キサルピナ人。
元、キサルピナ銃士隊ベータ所属の狙撃手、”ゴールド・エンゼル”。
ただし、過去何かあったためか、現在は引退しています。
彩都たちが突入作戦決行の際にも着いてきてくれますが、
引退決意したシチュエーションと似ているのか、撃つことができず……。

キサルピナは言葉が面白く、「兄妹」→「きんだんのかんけい」となったりします。
とてもかわいらしいトートバッグを持っています。手縫いかしら。

一通りプレイして……、そうですね。
王族はマサオくんに登録されていなくて、銃士隊の隊長なら解除できる扉があるとか、
罠なんでしょうかね。
狙撃なのにサラはわざわざ「ファイヤー」って言うの面白い。

というか、キャラクタの姿形に対するテキストがほとんど出てこないのって、ある意味すごい。
そういう部分からも、展開が性急という感じがします。
実はものすごい展開が控えている、とか、
そういう雰囲気が感じられないので、判断にとても困ります。

サブキャラクタもグラフィックはかわいらしくて、
声優さんの割り当てはとても良いと思うんですけどね。
巴乃凛さん、田頼かもめさんの声はグラフィックととても合っていますし、好きです。

ラノベっぽい作品ともいえますので、
初めての方にも受け入れやすいのかも、しれませんね。もしかしたら。

”ダルタニアン”を名乗る二人組を捕縛することができた。
みやびは通りに人が増えてきたことを喜び、銃士になって良かったと思っている。
その笑顔を見られたことは嬉しい。
だが彩都は懸念していた。

あの二人組が持っていた銃は、正規品。なのに、二人組は男なのだ。
銃は東南東インド会社が管理、保管するもので、銃士でなければ手に入れることができない。
つまり、銃士の誰かが横流しをしている可能性がある。
さらに、犯人たちは白薔薇を狙っているような発言をしていたのだ……。

2014年3月28日(金)発売予定です。

この予約特典からすると、やっぱりシナリオに期待するタイプのものではない、のかな、と。


ダウンロード販売もあります。