購入を迷う時に、「アレをやるんだったらコレ買ったほうが安いな」
という比較があると思います。
しかし、この2択にはワナがあって、「そもそも買わないでいいんじゃないか?」
ということを失念してしまっているという。
うん、要するに色々と散財しましたよ、ということです。



さて、ニコラス・ケイジ主演「NEXT-ネクスト-」見てきました。

ポスターだけみてると、ミッションインポッシブル3かと思いますね、ケイジ。
久しぶりの劇場映画をケイジに預ける、さてどうなるか。

2分先の未来までの未来が見える男、クリス・ジョンソン(ニコラス・ケイジ)。
日頃はフランク・キャデラックという芸名を名乗り、ラスベガスでしがないマジシャンをする。
もちろん、2分先の未来が見える力を誇示するようなマジックはしない。
ひっそり、ベタなマジックにほんの少しだけ織り交ぜる程度。

だってひっそり暮らして生きたいから。

しかし、ある日、予知の力を使って、強盗を防いでしまったことから、
クリスは2つの組織に目をつけられる…。

てなところからはじまるんですが。

ハリウッドって、映画はそれこそ年間にたくさん作られているわけです。
いってみれば、テレビの特番みたいなもんだと思う。

そう思いながら見たほうが、きっと楽しめる映画です。

要するに、超大作で必ず感動できるんだ、なんて思いながら見に行かないこと。
たまたま選んだのがこの映画だと考えたほうがいい。

ブレードランナー、トータルリコール、マイノリティリポートの
フィリップ・K・ディックを原作、ゲイリー・ゴールドマンを脚本に。
だから、話の筋は非常に面白い。

音楽も悪くないし、2分先しか見えないはずなのに、ある女性のことだけは、
どれだけ先の話なのかわからないのに、見えてしまっていた、ということとか。
能力が限定されているのに、イレギュラーがあって、そこをつい追いかけてしまう、
といった下りも中々興味深い。

また、2分先の未来が見えるが、見たところから派生する2分先の未来、という
限定なんだか無限なんだかわからない派生延長型な能力も面白い。

それを使う後半のアレは、まるでフラグゲーム(笑
こっちにいったらこうなる、で、ダメだからセーブポイントから始めるみたいな(笑
(涼宮ハルヒの暴走「エンドレスエイト」とは近いんだけど違う感じ)

まとまりは非常にいいのですが、原作読まないと腑に落ちないところがいくつもあるので、
なんか読んでみたいんですが。

例えば、その女性と出会った理由とか。
女性を通じて救うことが世界を救うことに繋がるからなのかどうなのか。
はっきりかかないとアレはわからんよね。

そんでもって、2分先で選んだ2分先…という無限ループに近い能力開花は、
どんな説明がなされているのか。


誰もが見たい、先のこと。
それを限定したのは上手かったなと思いますね。
観に行っても問題ない映画ですよ。

…コロンボもちょっとだけ出てます。