ディファ有明で行われた「PurpleSoftware 1stライブ」の感想です。


2014年12月28日(日)、ディファ有明で行われた、
PurpleSoftwareさんの1stライブ。

いつも通り無為に感想を書いていきます。

当日は、なかなかの気温の低さ。
晴れてこそいたものの、海の側というのは風がとても冷たい。
確認したところ、5度くらいだったでしょうか。
ところが、会場近辺は、人の熱気でかなり気温が高かったですね。

ディファ有明は、格闘技やライブイベントが行われる会場です。
こういう会場では、ドリンク代がチケット代の他に必要だったりしますね。
慌てている時は500円玉を持っていたほうがいいかも。
ゆとりをもって会場入りすることが、一番ですけれど。

駐車場にクロクロカー。そして物販。
入場改札を通ると、花束。そしてロッカーは埋まっていましたね。

チケットは3種類あり、プレミアム、一般、立ち見席。
立ち見席は当日券も少しあったようですが、それでも1,000人以上が事前チケット購入組。
期待の高さを伺えます。

プレミアムの方から順次入場という形で、呼ばれた時点で不在であれば、
飛ばされてしまいます。
とはいえ、今回良かったなと思うのは、まず、一般席まではパイプ椅子で座席があったこと。
これのおかげで、遅れた方も安心しては入れましたし、
パイプ椅子が並んでいるということは、パーソナルスペースが確保できる。
また、冬ですから、衣類を重ねて着ています。これの脱ぎ着がしやすい。
多くの方が、ライブ中は上着を脱いで席に置いてスタンディング、
楽曲が終わり幕間には座って観覧というスタイルでした。

これすごくありがたい。
ほとんどの方がコミケ帰りだったようで、荷物はどうしても多いですからね。
それでもライブでは全身で楽しみたいという方が多かったようですから。
(ということで、事前のスタンディングかも、という予想は外れました。良かった)

物販で購入したロングスリーブシャツを颯爽と着てライブに臨む方もいらっしゃいましたが、
周囲で一番多かったのは、舞亜に抱き憑かれるTシャツを着た方。
これ、ほんとよく考えられたデザインですよね。感心しながら見ていました。

さて、ステージは、ライブ企画を担当されたbambooさんが、
ハピメアの世界観完全再現したる」と発言されていたわけですが、
なるほど、こんなステージセットになっているとは……という景色でした。

ハピメアは、夢の世界を舞台にしています。
迷い込んだアリス・イン・ワンダーランド、とでもいうように、
高級な調度品と薔薇に囲まれたお茶会の部屋が、背景に描かれています。

それが、ステージセットになっています。

どんな光景だったのかというと、こちらのmilktub official BLOGをご覧になってください。
裏方による感想と裏話。 #purplelive

こだわりの部分とか、読み応えがありますね。

さすがにステージセットなので、イメージやCGのほうがきれい……なのは仕方ない。
それでもハピメアの雰囲気を仕上げたというステージは、結構見応えありました。

キャラクタ立ち絵が等身大ボードにして勢揃い、というあたりも。

ところで。
『ハピメア』は、パープルソフトウェアさんにとって直近の作品。
『あると』や『明日の君と逢うために』が好きな人は、割と置いてけぼりなのかな?
……そんな事を思いながら会場に入ったわけですが。

スクリーンで、これまでの作品のPVを流しまくっているんですね。
あ、そんなことないのかも?と少しだけ緊張が和らぎます。


【ハピメア】応援バナー
最初に、『ハピメア』内藤舞亜から、会場における注意事項のアナウンス。
この時点でふと気づいていたのですが……お客さんはみんな、反応がいいですね。

会場が徐々に暗くなり、『ハピメア』の楽曲がかかり……扉が開いて、
登場したのは荻原秀樹さん。
チョッキを着た白兎のような燕尾服。
何故か登場と当時に会場から笑いが起きましたが、
「……夢の世界へ、ようこそ」と朗読を終える。

……と。
「みなさんこんにちはー!!」と、いつものほめらじ荻さんが登場。
「なんで登場したらみんな笑うんスか」
ライブの前説というわけではないのですが、場を温めるというか。
ライブ中、何度か登場しますが、場を繋いでいるんだな、というのが良く分かります。
それにしても荻さん長身ですね。

そして橋本みゆきさんが登場。
赤いドレスですよ。髪に赤い花飾りですよ。
『ハピメア』の世界観とマッチした衣装で登場した橋本みゆきさんが歌うのは、「夢の無限回廊」。


続いて、『まじぷり』から「Confession」 。
曲にあわせ、タイトルのPVが流れるというのは、とてもいいですね。
また、本日のステージは、T字型の花道があり、歌手との距離がとても近くなります。
距離としてはプレミアム席の方が一番近いのですが、
歌手と視線の高さが同一なのは、立ち見席だったりして、なかなかそこもいい場所かもしれません。

そして間に挟まれるキャラクタ同士の小話。
ゲーム画面を利用しており、背景は『ハピメア』で固定されていますが、
そこにキャラクタが登場したものが、スクリーンで投影されています。

最初は、『ハピメア』の鳥海有栖と内藤舞亜。
「あなたの挨拶、『みんなのヒロイン』、だったかしら?
 ……あなた、人気投票が」
「うわあああごめんなさあああい」
当然ながら、ライブに合わせた新録で、楽しい掛け合いです。

浅羽リオさんは、顔出しNGとのことで、ステージセットのドア向こうからシルエットでの歌唱。
少しながらMCもなさっていましたし、いい声でしたね。
『ハピメア』と『ハピメアFD』から「愛奴の小径」「永続的恋愛理論」、
『未来ノスタルジア』から「未来図」、計3曲。
この方、歌うまいですよね。堂々としていらっしゃっていて、これからの活躍にも期待です。


荻原さんを進行役として、石川泰社長と対談。
石川社長は、ハキハキした方でした。
パープルソフトウェア12年の歴史を振り返る……ちょっと濃いめのお話をされていました。
現在は分業できているそうですが、
当時は某ディレクターさんがスクリプトしていた、とか?プログラマがシナリオ書いていた、だったかな?
また、資金面での苦労話なども。
『アスキミ』は未だ人気が強い作品だということで、なんか嬉しいですね。
『ハピメア』は世界観などからこれまでの学園モノとは違うことで、
お客さんの反応に不安もあったそうです。
結果、新しいお客さんも入ってきたとのことで、良かったですね。
……ところでこの、新しいお客さんってどうやって見分けているのかな。


次は『ハピメア』から、平坂景子(青葉りんごさん)の登場。
ステージ衣装も、キャラクタに合わせたグリーンを基調にしたものでした。
キャラクターソング「Dream」を熱唱。


再度、橋本みゆきさんが登場し、青葉りんごさんと『ハピメアFD』から「幻想楼閣」をデュエット。
なかなか聴けませんよね。貴重です。
実は、青葉りんごさんは、橋本みゆきさんのファンらしく、
自腹でCD買ってる……という話を、荻さんが暴露していました。
そうなんだ。

再登場した橋本みゆきさんは、衣装が青いドレスになっていました。
こちらのほうが肌の色と合っているかも。ちょっとかっこいい。


そして、『ハピメア』背景で、『明日の君と逢うために』から若宮明日香が登場。
会場からは「アスカ-!!」とかなり反応が良かったですね。
やっぱり明日香スマイルすごいですもんね。うん。
「このあとは、懐かしい曲が続くよ!」
【あると】応援バナー
……という明日香の声に続いたのは、『あると』から「L」。

会場がワッと沸きましたね。
この曲ってかなりポップで、ライブに向いている。
歌詞も「スタートはいつも『L』」と始まるので、実はライブ開始に向いてるかもしれません。
橋本みゆきさんの声も、すごく乗ってます。


続いて『メモリア』から「White Crystal」。
最初のオルゴール音でワッと沸くお客さん達。
ドラマティックな曲なので、ドレスから伸ばされる手がすごく合いますね。
もう感無量です。この曲大好き。
PVみていたら、もう一度プレイしなきゃいけないな、という気がしました。


MCが入って。
「バラードいくと思ったでしょ~?ぶー。
……でも、この曲を待っててくれた人もいると思います」

からの、『春色桜瀬』から「恋桜」。
もう、もの凄く盛り上がっていましたね。
「手を伸ばしても、まるで蜃気楼ー」
「「「蜃気楼ー!」」」
この作品、実はすごく懐かしい部類だというのに、お客さんの一体感。

さらに、『明日の君と逢うために』から「TIME」。
主人公、修司が走っていくPVは本当に泣けてきます。


幕間の小話(?)は『未来ノスタルジア』から杏奈と、『明日の君と逢うために』の若宮明日香。
「杏奈ちゃんとよく似てる人がいるよ。ナナちゃんっていうんだけど」
中の人つながり-!

そして橋本みゆきさんの衣装がさらにチェンジ。
最終的にはこんな感じでした。
【未来ノスタルジア】応援バナー
未来ノスタルジア』から「未来ノスタルジア」
この曲もまた、すごく良い曲ですよね……。

【初恋サクラメント】応援バナー
そして『初恋サクラメント』から「青空の約束」。

「PurpleSoftwareで橋本みゆきで、未だ出てないアノ曲といえば?」
「「「秋色!!!」」」
(どこかで「Growth」って聞こえた気がした。それも良い曲です)

そして、大合唱です。
「この胸ー」
「「「この胸ー」」」
「秋色ー」
「「「秋色ー」」」
「恋紅葉ー」
「「「恋紅葉ー」」」
「色づく時よー」
「「「ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!」」」
意外と古い作品の楽曲も受け入れているファンの方が、多いのかもしれません。
なんか嬉しいですよね。

そして、新作『クロノクロック』より「5分前の恋心」を初お披露目。
【クロノクロック】応援バナー


「今日はアーティスト」と言っていた橋本みゆきさん。
会場からは「ドS!!」って声が上がっていましたが、
お客さんを乗せるのがうまいですよね。

曲は、事前に告知されていた通りの曲が、カラオケで展開されていました。
曲順参考

事前から言われていたことですが、パープルソフトウェアさんの楽曲の多く、
というか恐らく9割を、橋本みゆきさんが歌っているわけです。
つまり、橋本みゆきワンマンライブになるのでは、と。
それはそれでいいと思っていたのですが、本当にその展開でしたね。
ただ、それでは終わらなかった。

総合的に、カラオケとは思えないほどクオリティの高いライブになっていました。
バンド演奏を望む方も多いと思うのですが、こちらのほうがクオリティ高く仕上がるケースもありますよね。
パープルソフトウェアさんの楽曲の多くは、それだと思います。
バンドだと再現が難しい音がある。

カラオケだとだめ、なんじゃないですね。
そのカラオケが立派だったら、誰も文句言わない。

ディファ有明は、音響設備が非常に良い。
音の鳴り方では、新設の新宿BLAZEよりも明らかに良い。
天井の高さが作用しているんだと思います。
会場も広く感じるし、椅子設置はとても嬉しかった。

不満といえば、せっかく流しているPVが、スモークで見えない時があった、程度です。
これでいいんじゃないでしょうか?次回もやってくれたらまた来てしまいそうです。
その時までには補習をしておいて、キャラクターソングもフォローできると……いいな。

ゲームと同じで、音楽が仮に主体だとしても、
音楽だけじゃない要素をきちんと入れることで、さらに盛り上がることが出来るんですよね。
PVを流してくれたのは、本当に良かったと思いますし、幕間の劇も新録で嬉しかったです。
あれで、軸がどこにあるのかがブレなかった気がします。

最後、何故かお客さんから三三七拍子がはじまって、会場に広がっていきました。


お土産の手渡しを石川泰さん自らされていました。
物販でbambooさんが売り子してましたね。
その物販は、一番最初にブランケットが売り切れていたようです。
通販にはあるのかな?)

「今日は、1stライブだけど、みんなが応援してくれたら、2ndライブもできる」
「「「おおーっ!?」」」
「……はず」
こういうMCがなんかもう、橋本みゆきさんなんだなぁ、と。

ラストも、「only」歌ってくれるのかと思ってました……。
きっと、橋本みゆきさんが作曲された中でもお気に入り、なのかも。

#追記
バラードなら「Destiny」があるじゃないですか橋本さん……!
西武線背景にこの曲流れたら……。