あかべぇそふとすりぃさんの「手垢塗れの天使」体験版プレイしました。
『手垢塗れの天使』を応援しています!
あかべぇそふとすりぃさんの、ちょっと変わった作風、”強くしぶといアイドルの裏の顔を知るADV”、
「手垢塗れの天使」体験版がリリースされています。
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如月嶺衣奈は、芸歴1年のアイドルだ。
芸能界で成功することの難しさを、日々その身で味わっている。
いや、そんな生易しいものではない。
端役でもと、ドラマのオーディションを受ければ毎回落選。
今月のスケジュールには、全く予定が入っていない。

事務所に所属した当初、その胸に溢れていた希望は枯れ果て、
このままでは業界から消えていくという焦りだけが占めている。
それは、プロデューサーへ向けて放つ言葉にも表れていた。

「とにかく、早く何とかして下さいっ!」
所属事務所で、面倒くさそうな表情をしたプロデューサーは、
ずっとのらりくらりとした返事をしていたが、嶺衣奈にひとつ、問いかけを投げてきた。
「売れるためならなんでもする……その覚悟はあるんだよな?」
「それは、もちろんあります。この世界、売れなきゃ意味がないんだし……」
「だったら、繋ぎは作ってやる――あとは自分でなんとかするんだな」

プロデューサーに連れられたのは、高級ホテルのラウンジだった。
軽く見回しても、有名な俳優や演出家、脚本家の姿もある。

そこで、広告代理店の重役と引き合わされた。
「なるほど。こんな子がいるなら、もっと早くに紹介してくれれば良かったのに」
「いや、いずれご紹介しようとは思っていたんですけど」
プロデューサーの嘘、重役もそれを理解している作り笑い。
「嶺衣奈さんなら、次のCMをお任せしてもいいかもしれないですね」
嶺衣奈は、その言葉に勢い込んで、尋ね返そうとした――のが止まってしまった。
それは、重役の視線。
頭から足先まで、何度も舐め回すようなもので……。

嶺衣奈は、女の直感で、重役が何を求めているのかを知る。
たとえ、どんな方法であったとしても、嶺衣奈の未来が変わることは間違いなかった。
これは、彼女が選ぶ、売れるための1つの道筋――。
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体験版は、256MBでした。

……という展開から、その身を捧げる覚悟を決める嶺衣奈。

この作品は、”裏の顔を知るADV”であって、
汚れていこうとも、しぶとく生きていく様を見せます。

表の顔として、相手に対し、媚びているような様を見せますが、
裏の顔では全く逆。

なかなか面白いです。
企画の勝利というか、珍しいものですし、他が真似しにくいジャンルといえます。

ただ、体験版をプレイして見て思ったのが、
見せ方を変えた方が良いのかなぁ、と。

できれば。
表の顔だけ、裏の顔だけ、というのではなくて、
表の顔をベースに、その前後に裏の顔の台詞を入れていくのがいいんじゃないかな、と。

表の顔で進めていて、毎台詞ごとにクリックするのは大変ですし。

それと、嶺衣奈の配役。
花澤さくらさんの声は、結構好きなのですが、
かわいらしいのと、凜とカッコイイ、なんですね。
だから、裏の顔セリフの時、言葉を強く感じてしまう。
もう少しだけマイルドに聞こえる方のほうがよかったかも。

慣れすぎているところも、あるじゃないですか。

ロープライス作品ですが、
もう一人のアイドルとして、アンリ(君島りささん)も登場します。

嶺衣奈は真面目すぎる、というか堅く考えてしまうところがあるので、
そのままドロップアウトしていってしまいそうな気もしますが……、
そういう結末だろうと、見てみたくなってしまいますね。

賞味期限だから、とか。

2016年6月24日(金)発売予定です。

手垢塗れの天使
手垢塗れの天使