SAGA PLANETSさんの「フローラル・フローラブ」体験版プレイしました。
フローラル・フローラブ応援中!

幼い頃。火災に遭った。
住んでいたマンションの一室に炎で閉じ込められ、取り残された。
その時だ。初めて天使を見たのは。

以来、斉須柾鷹は、相手の性質を見分けることができるようになった。
善なる心を持つ相手は、白い羽。
悪なる心を持つ相手は、黒い羽を、見ることが出来る。

聖ガブリエレ学園は、日本有数のお嬢様学校だ。

柾鷹がお付きをしている美鳩夏乃は、いわゆる名家の子女。
……だが、幼い頃からの付き合いでもあるためか、夏乃のほうが気安い態度で接してくる。
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その度、柾鷹は周囲からの殺意のこもった視線を受けている。
夏乃は、令嬢であることを感じさせない明るい性格と、愛らしい容姿を備え、
その人気は、友人の朱鷺坂七緒、上級生の椿姫こはねと共に、
学園では三大天使と呼ばれているほどだ。

その三人の中でも、夏乃を見ると、いつでも白い羽を見ることが出来るのだ。
柾鷹は、どうも、天使と縁があるらしい。

天使がいる以上、この学園は平和であるべきだ。

学園内の教会から、柾鷹は依頼を受けていた。
表向きは聖書朗読委員会として。真の仕事は問題解決だ。

夏乃は、元々、トラブルに巻き込まれやすい体質だ。
委員会の仕事は、全て夏乃に繋がっているわけでは無いが、
学園が平和であること、そして影から守ることが、
使用人と主人との関係というものだろう。
黒い羽を持つ存在から、守ることが。
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聖書朗読委員会の教会職員、碧衣愁は、柾鷹の上司ともいえる立場だが、
聖職者であると同時に、教会諜報機関である程度の立場を持っている。

立場ゆえか、柾鷹の持つ天使を見分ける力を、初めて会った時から知っている。

「ベルクシュトラーセ公国から、留学生が来るという話は聞いていますね。
 第三王女アーデルハイトが歌う賛美歌は、天使の歌声と呼ばれるほど素晴らしいと」
ベルクシュトラーセは小国ながら、その王は世界屈指の大金持ち。
その第三王女を狙って、反社会的活動家が入国したという情報があった。
王女に画像確認をお願いしたところ、反社会的活動家のうち一人を、”知っているから大丈夫だ”と言ったらしく……。

「碧衣さん、このレベルの問題を俺になんとかしろって言うんじゃないよね?」
最悪、国際問題に発展する案件だ。
碧衣は、柾鷹が王女アーデルハイトと接触することで、天使を見る能力から真意が掴めると思ったことを挙げる。
そして。
「アーデルハイトは、もともと日本に住んでいました。それも、この近所に。
 彼女が暮らしていたマンションは火災で焼失していますけど」
「……なんだって?」
「斉須くん、お願いできませんか?アーデルハイトは、貴方の過去を知っているかもしれない人物でもあるんです」
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体験版は1.07GBでした。

いや、力作ですね。
クラウドファンディングで新作発表会を大々的にやっただけのことはあります。
すごく、面白かったです。

「お金なんかより愛が大事!」をテーマ(?)にする番宣ラジオ「聖ガブリエレ学園放送部」が始まっており、
そこでのふわっと温かい雰囲気であるとか。(主にパーソナリティであるお二人によるものですが)
守護天使というキーワードであるとか、
冒頭の、主人公へ抱きつくお嬢様とか。
萌え中心の、ファンタジー込みの作品なのかな、と思っていたのですが。

これ、実は結構シビアな関係を背負った形の主人公と、
これまた色々と背負わざるをえない、お嬢様との物語、だったんです。

「ボディーガード」、です。
ご令嬢の夏乃は、何かとトラブルに巻き込まれがち。

でも、「守護天使さまがついてるから」。
確かに色々と起きるんですが、毎度、大過なく済んでいきます。

それは、柾鷹が守っているから。
幼いころの約束通りに。
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幼い頃、柾鷹は、母の虐待から、救済院施設に預けられた。

声をかけてくれた夏乃に対し、しかし、
柾鷹はどこかで、虎視眈々と狙っていた。――奪うことを。

それは、母をどこかで信じてしまっていたから。
お金があれば元通りになれる、優しい母が戻ってくる、と。

夏乃から純粋に優しくされはしたけれど、その優しさを素直に受け止められなかった。
……けれど。
それが年月と事件を経て、夏乃が泣いている時はできるだけ傍に居るようにして、
できれば泣かないように先回りして。
転びやすい道は整備して。大切にしている草花は育て方を覚えて世話をして。
泣き虫だった夏乃を救うことで、生き残った罪深さが救われるように。

柾鷹が助けてくれていることをを、夏乃も気づいている。
けど、お互いに言わない。

この関係。すごくいいですね。
守ってくれている。
誰が柾鷹を否定しても、「本当はすっごく優しいんだよ?」と返す。
その間に横たわる信頼関係。
いつか直接、ずっと守護天使でいてくれてありがとう、と伝えられるときが来るのでしょうか。
(他ヒロインに行くときは、守護天使を渡す、という形になるのかも)

一方で、柾鷹は、守るために周囲をとことん疑う。

天使の羽が見える能力を使い、仮説を立て、導き出した答えを手に走る。
そのために周囲を使うことも厭わない。
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そのためなら、シスターに壁ドンまでしちゃいます。

また、新たに養父となった斉須の者から、忍びの技術を教えこまれ、日々研鑽していた。
――守るために。

だから、周囲からは頑なに見えるのでしょう。
今では、手段と思えていたことが、目的になっているのかも、しれませんね。

が、そういう技術を持っている気配を見せるために、マネキンの事件を起こす、
阻止するために壁面に打ち込まれた棒手裏剣を見つけてしまうのは、
ちょっと作られた伏線すぎないかな、と思ったりして。

まあ、これのおかげで、七緒にもルートの可能性が保てているわけなのかも、しれませんけれど。

コレは本当に、いいシナリオです。
……と、シナリオクレジットに籐太さんがいますね。

よく、他作品でお嬢様というアイコンは出てきますが、
お嬢様に起きそうなことが描かれていません。
お嬢様としてのメリットしか表示されない、というか。

籐太さんの場合は、違いますね。
デメリット部分をきちんと描いているからこそ、イメージが広がるというか、
そこに生きているというリアルを感じられる、とでもいうか。
そのあたりがうまいですよね。

他ブランドになりますが、ensembleさんの「お嬢様はご機嫌ナナメ」などでも、そうでした。

ドラマがある。好意的に思えるドラマが。
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そして、それぞれのヒロインが、それぞれの理由をきちんと持っている。
そこも、良いところですよね。
このヒロイン、どんなこと考えているんだろう?気になりますから。

夏乃(宙白青さん)を筆頭に、
ぼーっとしているけれど、課された環境と思いを抱えて来日したアーデルハイト(秋野花さん)。
慈愛に満ちているようで、けれどどこか底知れないこはね(大堂茉莉さん)。
何より、それらの中では、普通過ぎる、けれど既に何かに巻き込まれている七緒(くすはらゆいさん)。
サブキャラクタもなかなか。
うん、いいですね。

あまり好きでなかったSiglusエンジンも、だんだん良くなっていますね。
嬉しいのは、画面比率75%であっても、変にCGが潰れなくなったということ。
セーブするのが楽になったこと、セーブしてもAUTOモードが止まらないこと。

そして、音周り。
幻想的な音楽がいいですね。やっぱり夜の曲は落ち着きます。

これは先が見たい、そんな気にさせる体験版でしたね。

つい、過去作のことを考えてしまったりしますけれど、
「お嬢様はご機嫌ナナメ」の主人公よりも、
沈思していると、それを周囲に悟られないようにするとかできなくて、
むしろ撒き散らしているところ。
すごく人間らしくて、魅力的に思えますね。


2016年7月29日(金)発売予定です。
添い寝クロス付きですね。

フローラル・フローラブ【予約特典:1.スペシャルサウンドトラック 2.フローラル・フローラブ設定原画集/Amazon.co.jpオリジナル特典:(内容企画中) 付き】
フローラル・フローラブ【予約特典:1.スペシャルサウンドトラック 2.フローラル・フローラブ設定原画集/Amazon.co.jpオリジナル特典:(内容企画中) 付き】

内容企画中って。来月発売なんですけどね。