ナインテイルさんの「GEARS of DRAGOON 2~黎明のフラグメンツ~」感想です。
ナインテイル『GEARS of DRAGOON 2』応援中!!

2016年1月発売作品。
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ナインテイルさんの「ギアーズオブドラグーン2」は、ダンジョンRPGです。
ハック&スラッシュRPG、という名称が正しいのかもしれません。
俯瞰型の画面で進めていくタイプ。

積んでいた、わけではなくて、
相当なプレイボリュームがあることと、やり込み要素が高いんですよね。

ということで、完全にクリアした、とは言い難いところもありますが、
クリアにしてしまおうかな、と思います。

CG達成率94%ですが、ヒロインそれぞれのルートは終わったようですので、
恐らくこれは、誰かと誰かの進行具合が一緒になった時に出てくるものだと思います。

プレイ時間は237時間でした。
前作のプレイ時間が300時間ちょうどくらいですので、少し少ないかな。

ストーリーは、都市国家カルナスで探索者をしているロスターが、
ギルドへの登録も満たない少女が迷宮に飛び込んだのを、
お守りをしてやってくれとギルドマスターに依頼されたことから始まっていきます。

体験版は2つ出ていて、ADVRPGとなっています。

それでは、感想です。
ネタバレにならないと思います。
このムービーにあるような、RPGですから、ゲームそのものに耐性があるというか。


まず、UIです。
UIは不思議と進化したように思っていたのですが、
いざプレイしてみると、もうちょっと改良の余地あるよなぁ、とか。

ハック&スラッシュは、ダンジョンに潜り、敵を倒すなどしてアイテムを見つけ、
それを新たに身につけて進んでいきます。
ダンジョン奥深く、敵が強ければ良いものを獲得しやすい。
このあたりがやり込み要素なのですが。

身につけているものと比較して、良い物だったら装備します。
が、UIがどうにも分かりづらい。
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今装備しているものがどちらか分かります?
下のアサシンブーツなんです。

比較だけではなくて、アイテムの消費方法もクセがあります。
料理を作ってダンジョン内で食事ができます。
食事には様々な効果があり、HPMP回復だけでなく、抵抗が上がったりもします。

まさか一人ずつステータス画面に配置しないといけないとは。わかりませんでした。
回復薬系もわからないですね。
ステータス画面で表示しているキャラクタにドラッグ&ドロップするのではなくて、
下に並んでいるキャラクタにドロップしないといけない。

もしキャラクタが倒れている場合は、そのキャラクタを表示しては使用できない。
ドロップは下に並んでいるキャラクタにするものだというのに。

とにかく、次回作を出す際には、もっとやりやすい方法を考えてほしいと思います。
ここまで複雑に、良く作れたな、と思ったりします。このUIに限っては。

あと、AUTOモードの意味がないです。
すぐ途切れますし。

画面ウィンドウも可変できませんので、もう少しタスクバーにかからない程度に収まると嬉しいです。
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意外と敵のバランスが良いように感じますね。
一つの共通ルートシナリオで、レベルがそんなに上昇しない。
それなりに稼いでから次のミッションに移動していると思うのですが、
適度にしか上がらない、かつ、ちゃんと経験値をもらえると嬉しいポイントでもらえる。
例えば、ボスモンスターであるとか。

嬉しいのは、途中加入mobが、キャラクタと同じレベルで維持してくれること。
前作では、加入したキャラクタはとりあえずフリークエストへ放り込まなくてはいけなかったですから。

また、ダンジョン内でのメンバー交換もできる。
進行によってはかなりのメンバー数になりますので、戦闘から外すことで、
歩いている間の回復に期待することも出来ますし、温存させやすい。
またタイプによってはダンジョンに合わない場合もありますからね。
物理攻撃主体なのに、霊体ばかりの敵だ、とか。

アイテムは減っているはずなのに、
それでも色々出てきて、探索を楽しめる。
また、武器強化がしやすいというか、そういう風に強化していけるものなんだなと、
強化ポイントを増やしていくには、ギルドポイント獲得によるギルドスキルの強化が必要と、
成長ルートがわかりやすくなったこと。

でも、ギルドポイントを上げ尽くすのは難しいですね。
最後までやっても、それほどコンプリートできません。
神官ギルドの回復はあまり当てになりません。
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さらに、魔石についても。
今回は極の魔石(倍加効果)も6つくらいしか作れませんでした。
たくさん採取していると思ったんですが。


シナリオ進行がちょっと複雑です。
キャラクタ数が多いので、一人のヒロインだけ進めてもいいし、
いくつもつまみ食いしても良い。
自由度が高いと迷ってしまう、というアレですね。

ただ、最終的にはルート、というかシナリオを選んで進めないといけない。
選ばれなかったシナリオは消失する仕組みのようです。
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ストーリーがなかなか面白いです。
遺跡がある街で、系統の違う、たくさんの種族がいて、
対立は仕組まれたもの?という流れから、
通常であれば、そこで対立を仕組んだ相手と向き合ってOKですよね。
そうではなく、そこでさらに対立を決定的にする、生存をキーワードに落としこむ。
これは面白いなーと感じました。


また、シーンですが、改めて見ると、結構いいですね。
ヒロインと関係を作っていくタイプのものと、
ボスキャラクタに敗北することで出てくるものと、2タイプありますが、
この、敗北がいい感じ。

モンスターも色々いて、登場ヒロインも多いですから、
思ったよりも色々なパターンを見ることが出来ます。

異種族同士というのがデフォルトで、かつ、
グラフィックと声の配役がいいですね。
青井美海さんと、青葉りんごさんは本当に流石です。
BGVもいいですね。

この時点で、1シーン単位ででぼの巣製作所さんの「神楽花莚譚」よりボリュームがあって、
最近のTriangleさんの作品並に思えました。
通常、こういう作品では、RPGがメインで、シーンはおまけになりがち。
でも、純愛だけでなく、敗北すると危険なデンジャーバトルによるものもあり、
種族、方向性、たくさんの掛け合わせがあって、
オマケといった感じでもなく、結構えぐいのもあったりして、なかなかです。

しかしこうなると、ですよ。
ここまで壮大になってしまうと、次はどうするのか?ですかね。


ダウンロード販売もあります。