Lump of Sugarさんの「タユタマ2」感想です。
『タユタマ2 -you're the only one-』2016年5月27日発売予定!
2016年9月発売作品。

ランプオブシュガーさんは2015年で10周年となり、
その10周年記念の集大成といえるのが、この「タユタマ2-you're the only one-」。

人気の、「タユタマ」の続編ともいえるものです。

ストーリーは……。

太転依と人間が共存する矢古民町で、
泉戸こはくと名乗る太転依に見初められた草壁空が、
共存の意思に触れていく……、そんなお話です。

体験版は2つ出ていて、キャラクタが把握しやすかった体験版1と、
やっぱり西条緋文が魅力的に見えた演出強化体験版と、
二つがリリースされました。

それでは感想です。
ネタバレは、ほぼありません。


グラフィック方面はとにかくすごい、というのがまず気に入ったポイントです。
購入した誰もが思うことなんじゃないかな、と思うほどに。
そこは本当に納得です。


思ったよりも、なんですけど。

ランプオブシュガーさんとしては、踏み込んだシナリオといえるのかも、しれません。
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けれども、せっかくの重要な題材、太転依と人間の共存を推進する泉戸こはくと、
そうではない、太転依は太転依として過ごすべきと考える湯ノ花菜乃との主義の対立は、しかし、
解消されていません。

解決の道筋であるとか、方向性を示すとか、そこも、ありません。
個別ルートに入ると、結局は土台に登っていないのです。

なので、なんかもったいないなと。

そこの解決って、なかなか浮かびません。
生き方同士の対決ですから、どっちが良いとか、判定は付けにくい。

だからこそ、しっかり描いてほしかったな、と思ったりして。
それによって、袂を分かつのならば、それはそれかな、とか。
tt7

逆に、ましろのお話は、ストレートな恋物語です。
こういうのはランプオブシュガーさんらしくていいかな。

ただ、ましろでも、到達しない部分があるんですね。
そこは、本命ヒロイン、というか、ユーザーが待ち望んでいたヒロイン、
綺久羅美守毘売に譲っているのかなと思ったり。

最終的には、ましろに舞台を返すんですが、
やっぱりそれには、綺久羅美守毘売が居ないとダメです。

その、皆さんが待っていたであろうヒロインのことを、
ランプオブシュガーさんは恐らくきっと、発売日を延ばして、しっかり描いたんだろうなと思います。

バリエーションに富んだ、かわいらしさを引き出すシチュエーション。
いいですね。
tt8

ちょっと気になったのは、
問題事態は割りと早めに収束していくので、辛い時間は短いのですが、
その割には、結構エグい展開が多いんですよね。

それは体験版のましろの爆発でも見られますが、
ちょっと気になりますね。

意外にシビアな展開というか。
まあ確かに、人と、人以外のタユタイが生きる、共存となると、
タユタイは超常の力を誇るのですから、シビアにならざるをえないのかな、とは思ったりします。

ランプオブシュガーさんにしては、踏み込んだシナリオだとは、やっぱり思います。
けれども、せっかくの10周年、せっかくの人気作の続編ですから、
気を遣ってシナリオ組んでくれているかとは思うのですが、
(荒事がすぎるとユーザがついてきてくれないとかね)
もう少し踏み込んでもいいのかなぁ、と思ったりとか。
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それは、緋文に関しても同じだなと。
綺久羅美が行ったのは、緋文のことを知っているからこそ、
逆手に取った手法になるんですが、

そこに、同族ならでは、とか、
同じ矢古民町に住む存在だから、とか。
対話の姿勢がまず、無いかなと思ってしまって。

ちょっともやっとしていますね。
強行で答えを引き出しているというか。

じゃあ、どういうやり方ならば、となると、
その隙間をフスマに利用される、という展開がありそうだなと思います。


グラフィックも演出もすごかったと思うんですが、
もう少し大事な、太転依という存在の特異性について、
どう決着を付けるのか?
そこも描いて欲しかったです。