あかべぇそふとすりぃさんの「竜騎士Bloody†Saga」体験版プレイしました。


あかべぇそふとすりぃさんの新作は、「竜騎士Bloody†Saga」。

人は集まり、子を生み、それを繰り返し栄えていたが、
人は、人の力を超えるものに、怯えて暮らしていた。
火竜――。
気まぐれのように振り抜かれた尾が、人の培った技術と年月を要した建物を一瞬で破壊する。
中に居た人々も、建物の構造物と同じように吹き飛ばされていく。
天を仰いでは息を吸い、吐き出す息は灼熱の炎となる。
瓦礫も燃える人も、その巨躯は同じように踏みつぶしていく。
立ちはだかるのは、鎧を纏った者たち――騎士。
「これ以上、民を死なせるな。命に替えても足止めする」
威厳にあふれた声に従い、鎧の一団が矢を放つ。
その数は膨大だったが、その鱗に全て弾かれる。
火竜の目が、騎士団を見る。
すると、号令により、騎士団がゆっくりと下がっていく。
民から竜の注意を削ぎ、そして適度に竜の暴欲を満足させて追い返す……。
竜に襲われた国、ヴィルディルン。
ぐるりと城塞が取り囲むその国に、一人の青年が訪れた。
生業は薬草師。
飄々とした風貌だが、今はやや険しい顔つきをしている。

それも、ヴィルテルンの一角、煙が上がっていた場所へたどり着いたためだ。
竜、という名は、旅の途中で聞いたことがあった。
けれど、そんな恐ろしく大きい生き物を、どうにも信じられなかった。
だが、目の前の、人の営みが荒らされた暴虐の痕では……。
か細い呻き声が聞こえ、そちらに注意を向ける。
瓦礫の下敷きになっている少女がいた。
「待ってろ。今出してやる」
少女を元気づける言葉を掛け、慎重に、かつ手早く瓦礫を取り除いていく。
重みから解放された少女は、衝撃のためか、か細い声のままで礼を告げてくれる。
診ると、少女の背中の内側で出血がある。
もしかしたら、怪我人を集めて治療している場所があるかもしれない。
青年が誰かに聞こうとしていると……。
「何をしているんですか!」
背後から青年へ向けて、張り詰めたような声が投げかけられた……。

体験版は、1.05GBでした。
システムですが、セーブデータの表示をレール型から一覧表示に切り替えられるようになりました。
音楽がなかなかいいですね。
プレイ冒頭に、グロテスクなシーンが、という警告が出ますが、
さほど気になりませんでした。
どちらかといえば、「略奪者の淫宴」のほうが辛いかな、なんて。
この作品は、ちょっと変わった経緯による制作です。
そう、「銃騎士補償プロジェクト」です。
詳細は省きます。経緯はともかく、体験版をプレイした限りでは、
本気の制作だと感じたのです。
原画は、相川たつきさん。
ですが、制作経緯にもあるように、「銃騎士Cutie☆Bullet」にデザインを限りなく寄せています。
制作にとりかかってくれるのはありがたいことですが、
そうですね、せっかくのかっこいいデザインのキャラクタ、
もう少しだけ動きを感じる仕上げにしてくれるといいなと。
これは、別に女性キャラクタに限りません。
剣を持つ、斧を打ち下ろす。
まるで構えているだけみたいに見えるんですよね、そこが少しもったいない。
戦闘カットインはなかなかいいのに。
そこは気になりますが、それ以外がとてもいいです。
また、体験版をプレイした限りでは、
ヒロインがそれほど前面に出ていないところも、好感が持てます。
現実感、とでもいうのでしょうか。
そこに生きる人々の苦境、そして、それでも生きているという主張は、
丁寧に、彼らの現実を描くことで、とてもよく伝わってきています。
騎士団宿舎に身を置くロイは、騎士団の活動を手伝い、
町の診療所とを往復します。
騎士団の活動といっても地道なもの。
町の門を守り、盗賊を追いかけ、そして火竜が襲い来れば町の人を安全に誘導し、
そして竜を追い返すために盾になる。
火竜が去れば、被害に遭った地域の復興をする……。
そして平時には備えて鍛錬をする。
決して英雄譚で語られるような鮮やかなものではない。
なのに志願したヒロイン達の理由は何でしょうか。

また、主人公ロイにしろ、サブキャラクタにしろ、
非常にいい声を当てている。
男性陣が魅力的なのです。
ラーキング(黒瀬鷹さん)やマルタ(長崎あずまさん)のヒューマンドラマというか、
そのあたりにも期待しつつ、二人は最後まで生存して欲しいなと願うのですが……、
なんとなく難しそうな気もします。
かっこよすぎる男衆に囲まれて、それでもヒロイン達が主役となるのは、
……体験版の最後で登場した、岩のような卵から孵るモノがそれを為すのかもしれません。
主人公ロイは、何か過去に凄絶なものがあったようで、
たまにそれを悪夢で見ることがあります。
細く見えますが、騎士王ラーキングを驚かせるほど、
戦歴が築き上げた体格を秘めているようです。
しかしそれが果たして、火竜、そして町を害する何者かに届くのか。
ちょっと男達の生き様がみたいので、これは予約したいと思います。
2016年12月22日(木)発売予定です。

人は集まり、子を生み、それを繰り返し栄えていたが、
人は、人の力を超えるものに、怯えて暮らしていた。
火竜――。
気まぐれのように振り抜かれた尾が、人の培った技術と年月を要した建物を一瞬で破壊する。
中に居た人々も、建物の構造物と同じように吹き飛ばされていく。
天を仰いでは息を吸い、吐き出す息は灼熱の炎となる。
瓦礫も燃える人も、その巨躯は同じように踏みつぶしていく。
立ちはだかるのは、鎧を纏った者たち――騎士。
「これ以上、民を死なせるな。命に替えても足止めする」
威厳にあふれた声に従い、鎧の一団が矢を放つ。
その数は膨大だったが、その鱗に全て弾かれる。
火竜の目が、騎士団を見る。
すると、号令により、騎士団がゆっくりと下がっていく。
民から竜の注意を削ぎ、そして適度に竜の暴欲を満足させて追い返す……。
竜に襲われた国、ヴィルディルン。
ぐるりと城塞が取り囲むその国に、一人の青年が訪れた。
生業は薬草師。
飄々とした風貌だが、今はやや険しい顔つきをしている。

それも、ヴィルテルンの一角、煙が上がっていた場所へたどり着いたためだ。
竜、という名は、旅の途中で聞いたことがあった。
けれど、そんな恐ろしく大きい生き物を、どうにも信じられなかった。
だが、目の前の、人の営みが荒らされた暴虐の痕では……。
か細い呻き声が聞こえ、そちらに注意を向ける。
瓦礫の下敷きになっている少女がいた。
「待ってろ。今出してやる」
少女を元気づける言葉を掛け、慎重に、かつ手早く瓦礫を取り除いていく。
重みから解放された少女は、衝撃のためか、か細い声のままで礼を告げてくれる。
診ると、少女の背中の内側で出血がある。
もしかしたら、怪我人を集めて治療している場所があるかもしれない。
青年が誰かに聞こうとしていると……。
「何をしているんですか!」
背後から青年へ向けて、張り詰めたような声が投げかけられた……。

体験版は、1.05GBでした。
システムですが、セーブデータの表示をレール型から一覧表示に切り替えられるようになりました。
音楽がなかなかいいですね。
プレイ冒頭に、グロテスクなシーンが、という警告が出ますが、
さほど気になりませんでした。
どちらかといえば、「略奪者の淫宴」のほうが辛いかな、なんて。
この作品は、ちょっと変わった経緯による制作です。
そう、「銃騎士補償プロジェクト」です。
詳細は省きます。経緯はともかく、体験版をプレイした限りでは、
本気の制作だと感じたのです。
原画は、相川たつきさん。
ですが、制作経緯にもあるように、「銃騎士Cutie☆Bullet」にデザインを限りなく寄せています。
制作にとりかかってくれるのはありがたいことですが、
そうですね、せっかくのかっこいいデザインのキャラクタ、
もう少しだけ動きを感じる仕上げにしてくれるといいなと。
これは、別に女性キャラクタに限りません。
剣を持つ、斧を打ち下ろす。
まるで構えているだけみたいに見えるんですよね、そこが少しもったいない。
戦闘カットインはなかなかいいのに。
そこは気になりますが、それ以外がとてもいいです。
また、体験版をプレイした限りでは、
ヒロインがそれほど前面に出ていないところも、好感が持てます。
現実感、とでもいうのでしょうか。
そこに生きる人々の苦境、そして、それでも生きているという主張は、
丁寧に、彼らの現実を描くことで、とてもよく伝わってきています。
騎士団宿舎に身を置くロイは、騎士団の活動を手伝い、
町の診療所とを往復します。
騎士団の活動といっても地道なもの。
町の門を守り、盗賊を追いかけ、そして火竜が襲い来れば町の人を安全に誘導し、
そして竜を追い返すために盾になる。
火竜が去れば、被害に遭った地域の復興をする……。
そして平時には備えて鍛錬をする。
決して英雄譚で語られるような鮮やかなものではない。
なのに志願したヒロイン達の理由は何でしょうか。

また、主人公ロイにしろ、サブキャラクタにしろ、
非常にいい声を当てている。
男性陣が魅力的なのです。
ラーキング(黒瀬鷹さん)やマルタ(長崎あずまさん)のヒューマンドラマというか、
そのあたりにも期待しつつ、二人は最後まで生存して欲しいなと願うのですが……、
なんとなく難しそうな気もします。
かっこよすぎる男衆に囲まれて、それでもヒロイン達が主役となるのは、
……体験版の最後で登場した、岩のような卵から孵るモノがそれを為すのかもしれません。
主人公ロイは、何か過去に凄絶なものがあったようで、
たまにそれを悪夢で見ることがあります。
細く見えますが、騎士王ラーキングを驚かせるほど、
戦歴が築き上げた体格を秘めているようです。
しかしそれが果たして、火竜、そして町を害する何者かに届くのか。
ちょっと男達の生き様がみたいので、これは予約したいと思います。
2016年12月22日(木)発売予定です。