あかべぇそふとすりぃさんの「竜騎士Bloody†Saga」感想です。
『竜騎士 Bloody†Saga』を応援しています!
2016年12月発売作品。
あかべぇそふとすりぃさんの「竜騎士Bloody†Saga」は、
これまでの騎士シリーズとは、ちょっと趣の違う作品になっていました。

竜騎士、と名前の付くとおり、
圧倒的な存在として、竜が登場します。
それも、火竜。

そして、襲い来る火竜によって、過酷な運命を突きつけられている街が舞台。

男性キャラクタが非常に男らしい。

体験版をプレイされた方であれば、なんかこれまでと違うな、という感じは受けたと思います。

そうなんです。非常に太い、男達の物語になっていたりもして。

……というわけで、感想です。
ややネタバレあり。

体験版を最初プレイした時に、過去作品とは全く違う、ということを強く感じました。
だからこそ、プレイしたいな、男達の物語を見たいなと感じました。

あえてそこは語らない、という部分の巧さがありますね。

ロイ(一条光さん)の過去。
誰もが気になるでしょうが、しかしはっきりとは描かれていません。
が、かなり苛烈な時間を過ごしてきたことだけは、しっかり描写されています。

ラーキング(黒瀬鷹さん)やマルタ(長崎あずまさん)についても、
それぞれ、必要な分だけ、過去が語られます。
本当だったら、マルタとその友人の一節とか、
ラーキングの下積み時代のお話とか、あっても良さそうなところはあるんですが、
きっと恐らく意図的に省いています。

省いているのに、魅力的。これでいいんだというのが分かる。
そこは本当に上手いなぁと思います。
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やや、淡々ともとれる進行。
でもそれこそが、”Saga”。
面白かったです。


また、音楽。
単純に派手な曲もありますが、すごく作中の雰囲気を感じさせてくれます。

「羊飼い達の旅路」「深淵の森」のような、細部まで雰囲気を再現した曲、
「Serious Atmosphere」は、まさに雰囲気そのもの。
城壁の堅さ、しかしそれを火竜の炎が焼き焦がした……そんな雰囲気を感じる良い曲ですね。
本当に作品の雰囲気を余すこと無く伝えてくれました。
サウンドは、西坂恭平さん。

一方で。
もしかして、これまでの騎士シリーズにおいて、イチャイチャを楽しみにしていた、
そういうものを期待している場合には、あまり満たされないかもしれません。

一応、そういう国です、ということにしてるので、ハーレム展開も用意されていますが、
過去作はそういうものばっかりだったのに対し、
生き様を見せてキャラクタの存在に説得力を持たせた本作では、そこは抑えめにも見えます。


おかしいのは相手側なんだけれど、そのおかしさすら、この過酷な世界では、
生き残れる強さであるんだなぁ、というのすら、感じられます。
そういう説得力、本当にいいなと思いますね。

体験版の時に受けたイメージそのままで、戦いがふんだんにあって、
ヒロインが必要かといわれると、そうでもないんだけど……、
でも作中の展開は面白いものばかりで。

色々と思い起こせるところがある。そんな作品でした。

この作品の開発理由が……と考えると、
こんなに潤沢でいいんだろうか?と思ったりも、しますし。


それにしてもあかべぇさん。
今年はバラエティに富んだ作品ばかりですね。
良いと思います。



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