SQUARE ENIXさんの「NieR:Automata」感想です。
全世界150万DL&出荷本数突破。
スクウェア・エニックスさんの「ニーアオートマタ」。

発売前から相当の期待をしていて、でも何故か、買ってから開封もせず。
開封するのが怖かったんですよね。

そして、先によみうりホールで行われたミュージックコンサートへ行き

すかさずプレイ再開。


それでは感想です。
ネタバレあり。

ニーアオートマタは、前作「ニーアゲシュタルト/レプリカント」の続編といえます。
単独で遊ぶことができますが、前作で登場してきたものと同型のキャラクタが登場しますので、
先にプレイされている方の方がより楽しめるかもしれません。

ニーアオートマタのプレイアブルキャラクタは、アンドロイドです。
未来の世界。エイリアンが侵攻し、エイリアンが産み出した機械生命体により、
人類は月面基地へ逃げ延びています。

つまり、地球上に人類がいなくなっています。
アンドロイドたちは人類の尖兵。
軌道衛星上の基地バンカーから、地球奪還の抵抗運動を続けている状態です。

地上へは、戦闘機型兵器を装備し降下します。
バンカーからの支援、情報は流れてきますが、
基本、少数精鋭での戦闘になります。

地上でもレジスタンス組織はありますが、有力と呼べるほどではありませんし、
今のところは見逃されている、といった感じがついてまわります。

作中に、人間は、いません。

だからこそ、「命もないのに、殺し合う」
もちろん、それだけの意味ではないのは、何となく映像からも伝わると思いますが。

そんな、少数での戦いを挑むことになるわけですが、
そのデザインから人気になったのが新型アンドロイド兵器、ヨルハ二号B型こと、2B。
白い髪に黒ドレス。高いヒール。目元は戦闘用ゴーグルですが、
まるでただの布で盲目を表すかのように覆い隠されていて、
そこも魅力を感じさせます。

サポートするのは、スキャナーモデルのヨルハ九号S型、9S。
ヨルハ部隊は、感情を表に出すことを禁止されているが、
永く渡った潜入調査生活のためか、登場当初はやる気に欠けているというか、
だるそうにするところを見つけることができます。

2Bと9Sは、地上で勢力を増す大型機械生命体との戦闘のため、降下。
体験版などはこの辺りのプレイができたように思います。

対して、A2。
ヨルハプロトタイプモデル。現在は運用されていないはずだが、
2Bや9Sの前に現れる……。

というのが物語冒頭とキャラクタのご紹介といったところになるわけですが。
場面展開のうまさは、最初に強く感じました。
とにかく戦闘をしているんだという所を見せるスタート。
そこからフッと引きで場面を見るかのようにバンカーへ。
衛星上基地では、宇宙空間の静かさを表現したような音楽が流れていて、
急に趣が変わるんですよね。

そして、再度の地上降下。
俯瞰で見る廃墟都市の大きさ。
最初に舞台の広さを強く感じました。

イメージとしては、公式サイトのブログヘッダーがあるんですが、
これ、最初のロード中に流れる映像なんですね。

この広さ、どこまで続いているんだろう、回りきれるのかなと思ってしまうほど。

そこで舞うように戦う2Bを操作できる。
これだけでも相当楽しいです。
また、ポッドも使い勝手が良くて、操作していて楽しいです。

ダメージを受ける条件設定が細やかで、
なるほど、これはやっちゃダメなのね?と確かめながら進めることができます。


とにかく、ストーリーがシビア。


メインストーリー以外にも、サブクエストがあり、
そちらもシビア。

命は、簡単に尽きてしまいます。
ちょっとした依頼に思えた何かは、凄く後味の悪いものになったり。

メインストーリーも、それはもう、辛いことばかりで。

だからか。
どこまでエンディングを進めても、気持ちが晴れることはなかったのです。

最後の最後まで進めても。
何回くり返しても。

だから、「人形達ノ記憶」は、救いだったのかもしれません。
こんな壊レタ世界に遺サレタ、曖昧ナ希望。



不満もないわけではありません。

舞台の広さを感じた、と書いていますが、
エンディングを追いかけるうちに、非常に狭く感じています。
オープンワールドというほどでもないかな、とか。
これは、強く場所を記憶してしまうからだと思います。隅々まで。
それくらい強い印象を残す作品だということでもありますが。

正直、難易度ノーマルあたりですと、ポッドさえうまく強化できればそれだけで進めてしまうことと、
2Bにしろ9Sにしろ、基本的な攻め方は変わらないので、
キャラクタが変わったな、という変化を感じられにくい。

また、英語音声がイマイチだったということもあります。

が、楽曲の秀逸さは凄まじかったですね。
最初、サントラだけ先に聞いていたこともあり、
「ニーアレプリカント/ゲシュタルト」のほうが良かったように思っていましたが、
直接的に世界の重さを感じることのできる音楽になっていたように思います。

作中では、ほんの少ししか流れないものも。
本当に盛り上がる、大型機械生命体とのバトル曲も。
相手の精神というべき、深部に潜り込むハッキング曲も。



救われないかもしれません。プレイヤーは。
全てが終わった後の世界、だなんて表現は、本当に具現化されると、
こうも人を打ちのめすのか、そんなことを感じました。

そして、最後の最後に、立ち向かうべきものは。

あきらめるな、そして、あなたは孤独ではない。日本。


だから、また。
次にどこかでニーアと会えることを期待しています。