ねこねこソフトさんの「ルリのかさね」体験版プレイしました。
【ルリのかさね】ねこねこソフト

ねこねこソフトさんの新作は「ルリのかさね」。

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初駒健志17歳の夏のこと。

家が併設された神社。おみくじを売るとそれが小遣いになる。
サラリーマンをしている神主の父に代わり、放課後は神社で過ごしていた。

人が多くなる夏祭りや年末年始は、バイトを雇って対応するが、
平日は数人、日曜日にやっと10人訪れる程度の小さな神社でしかない。
それでも朝は掃き掃除をしっかり行い、
放課後は自宅で客……もとい、参拝客が訪れるのを待っている。

「あ、えと、そのう……」
その日、現れたのは、振袖姿の小さな女の子。
結婚して町を出た、健志の姉の子供、ルリだった。

姉は、健志より歳が一回り上で、早くから町を出て、その後の交流もなかった。
それが、この近所に引っ越してきたらしい。

引っ越して来たてで、仕事が忙しい姉夫婦。
健志の元へ毎日のように訪れる、ルリ。

二人は一緒に過ごしていくことで、いつか、その関係が当たり前になっていく。

健志の代わりに神社で番をしたこと。
初めてタマゴ焼きを作った日。
雨の中、小さな傘で一緒に歩いたこと。
そして、二人で泣いた日。

それらを超えて、”お兄ちゃん”と呼ぶ間柄になっていく……。

体験版は、614MBでした。

シナリオは片岡ともさん。
原画は、秋乃武彦さん、生名多聞さん。

OP曲、歌は、平岡歌恋さん。
その他、少なくとももう一曲、別な方が歌っている曲があります。

さて。
この作品は、非常にねこねこソフトさんらしい雰囲気を持っています。
ルリのビジュアルはとてもかわいらしいですが、
かわいいだけではなくて……、
みずいろとかラムネとかの子供パートを、もっとしっかり描いた感じ
120円の冬や春に近い感じ(公式サイトMMR日記より)
とのこと。

ルリの成長だけではなく、健志の成長も感じられるところがあり、
さらに二人の関係を育んでいく姿と、
そして、二人に起こる事柄にフォーカスして描かれています。

その後、少し時間が経過し、二人での生活に、他の登場人物が現れ、
初駒神社は少しだけ賑やかになりそうです。
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ねこねこソフトさんには、可能性がたくさんあると思うんですよね。
体験版をプレイしても思うし、過去作を振り返っても思います。

ノスタルジックな作風で、そこに強く惹かれてるからでしょうか、
もうちょっとあそこ、読みたかったな、とか。
もうちょっと浸りたかったな、とか。
振り返れば、そういう気持ちになる作品が多いです。

どこか、そういう気持ちになったことはないか?
ちょっとしたきっかけで、そういうことになったかもしれない?
……なんていう物語が、たくさんありますよね。

その中でも、幼い時代に思っていたことというのを、大事に描いてくれるのだとしたら、
これはやっぱり気になりますよ。
体験版中でも、何度も、ねこねこソフトさんだなぁ、と思ってプレイしていました。

今作も、気持ちに少し、何かを残してくれる作品になりそうです。
そういう期待があります。

何故か今、発売日が未定扱いになって、受注停止になっています。

シナリオの遅れ、ということは公式サイトのMMR日記に記載があります。
シナリオで妥協できない作品とのことで、そちらでは期待もしています。

けれど、期日についてはまた別です。それだけで動いていないからですよね。

制作の遅れ、というのはよく聞きますけれど、諸般の事情、のほうですかね。気になるのは。
流通さんから出資してもらってるという形なのはなんとなく想像つくのですが。
(なので、販社さんと発売日は相談しているということなのでしょうね)

なんにしても、待ち遠しい作品です。
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期待はこの、一生懸命背伸びして、
かつ腕をいっぱい伸ばして傘を差そうとするルリ。
これだけで、十分できてしまいますよね。