project lightsさんの「LIVE PARTY 2018 -Delights!-」が秋葉原P.A.R.M.Sで行われました。

初めて行く場所なので、どんな場所なのか。
秋葉原P.A.R.M.Sは、カラオケ店の上にあります。
秋葉原は新しい建物と古い建物が入り交じって、どんなところなのか少し読めませんでした。
が、非常に駅から近くにあったんですね。
というか、何度となく通っていたのに気づきませんでした。

少し遅れて到着すると、歩道にたくさんの人が。当日券の人かな?と思ったら、違いました。
どうやら入場が遅れているとのこと。理由は分かりません。
本来、15時にプレミアムチケットの方の整列、15時15分から一般チケットの方の整列でしたが、
実際には、16時にプレミアムチケットの方が階段を上がり、16時30分頃入場できました。
一般チケットはその後ですから、公演が開始された16時45分には間に合わなかった方もいました。
そのためのオープニングアクトを用意したともいえなくはないのですが。

この入場遅延の連絡などが遅かったために、
会場に入って7Fまで上がって話を聞いて、そして1Fに降りて戻る、
そんな方も多かったとは思います。

これは、運営スタッフを統括指示する方をしっかり据えて、
会場の方に整列と遅延の場合の対処などの事前打ち合わせを、
しっかり済ませておく必要があったと思います。
(1Fパセラフロアで打ち合わせをしているのは良くないです)
公式Twitterを運営する方は仕事を抑え、やってもサブ受付にするとかですね。

チケットですが、今回はアプリPeatexが使われており、意外と良かったです。
チケットチェックは目視だというのが少し不思議なところで、
QRコードがついているのだから、それで読み取りをするのだと思っていましたけれど。

また、入場時にパンフレットが渡されて、
これがプレミアムチケットの特典だと勘違いした人も居そうです。
プレミアムチケットの方は先に特典交換場へ案内したほうが良かったと思います。

それにしても、会場がとにかくきれいです。
元々、秋葉原パセラ電気街店ということもあるのでしょうか?
周辺のビルよりも内装がきれいです。
トイレ利用された方もいらっしゃると思いますが、設置数は多くないものの、
広めできれい。
パセラのチケットがトイレ内にも置いてあるんですが、それもきちんと整えられている。
うーん、すごいところです。
少なくとも、今まで利用したライブ会場の中でダントツにきれいです。
今度、何かあったらここを利用しようと思うほどでした。
ドリンクチケットをもらってドリンクをもらいに行ったのですが、
ドリンク対応されている方も、ものすごく丁寧。
こういうところも、ライブハウスとカラオケ店の違いなのかもしれません。

場内も明るいです。
室内だからでしょうか。煙いとか、汚いというところがなく、広く見渡せます。
広さは、昨年行った京都FANJと同じくらいですが、
見やすい位置に関係者席(左右2F)、関係者席用モニタまで用意されていて、
設備も充実しています。

場内後方2箇所に、体調不良など座りたくなった方への優先席まで用意されていて、
色々と整っている印象がありました。

ただ、ロッカーは使用不可になっていて、そこは残念でした。
公式サイトには、使えそうな記述があったのですが。

ステージ上を見上げると、少し狭そうに思えます。
それくらい、機材が充実していること、つまり演奏者が多いということです。
事前に情報は得ていましたが、実際目にすると、更に期待が高まりますね。
PA機器でしょうか。マニピュレータでしょうか。
前にproject lightsのロゴマークをあしらったクロスが掛けられていて、これが格好いい。

前説が始まります。
「まずは入場の際にお待たせしてしまったり……、
 大丈夫ですか皆さん、許して頂けますかー?」
遅延の理由を明かしてくれたら、納得できることも多かったと思います。
客席反応が鈍かったのは、無理もないかもしれません。

とはいえ。
初めのうちに書いておきますが、こんなにレベルの高いライブは無いと思います。
素晴らしかった。


トップバッターは、声優連盟うたうたいさん。
1.『初めまして声連たいです』
2.『アオハルリーベ』
2曲を歌って踊りました。2曲目は、project lights作曲とのこと。確かにそれっぽい。

残念なのは、客席。応援の仕方でしょうか。
声援のつもりなのでしょうけれど、後ろのほうで幾度となく、がなっている人が居ました。
音楽を聴く場だと思うのですが。

これから始まるぞ、とばかりに、
これまでのproject lightsが楽曲提供してきた作品が、向こう側へフェードしていき、
そして、今回のライブタイトルがバーンと出るムービー。
これが何とも豪華です。
このムービーがイメージとして近いですね。


そしてライブトップは、さん。真っ白な衣装で登場。
4.『Kissing You』―Tinkle Position「お兄ちゃん、キッスの準備はまだですか?

もうこの時点で気づいていましたが、バックバンドが凄すぎる。
ギター2、ベース1、キーボード1、ドラム1、
パーカッション&マニピュレータ1、フルート&ウィンドシンセ1の構成。
それぞれがとにかく良い音を出してくれる、だけではないんです。

全員が、曲にしっかりノっている。
そのノリ方は、例えばパーカッション&マニピュレータを担当した堀守人さん。
マニピュレータやパーカッションを前に、動けない位置に居ながら、
客席に向かって拳を突き上げているんです。それも、ものすごい笑顔で。
かつ、たまに歌ってるんですよね。
歌詞、しっかり頭に入ってなかったらできないでしょう?

凄まじいギターソロを演奏された、大利克哉さん。
リードギターでガンガン弾いて、「イケてる?」と笑顔でメンバーを見やる。
(ギターソロの時はもっと前に出て、スポット当てて欲しかった……!)

ステージ上で全く逆側。中村俊介さんはシャツをしっかり着て、メガネ。
日頃はスーツ着てますと言われても納得するスタイルで、
しかし笑顔でバンドメンバーとアイコンタクトしながら弾いてるんです。
「飛ばしてんな~?じゃあオレも」なんて声が聞こえてきそう。

『ミツノトリコニ』『Girly Side』で跳ねたベースを披露した河野誠志さん。
大人しそうなキャラクタなのに、他メンバー紹介の時には乗っかっていくスタイルを見せてくれたり。

喋るとかわいらしいドラムの鯉沼彰さん。
メンバー紹介で、ドラム側にグイグイ引っ張る姿などがギャップあって面白いです。

各MCの終わりに少し音を出して優しさを見せたり、
『Sleeping Pretend』のスタートでお茶目を見せた、ピアノの溝呂木奏さん。
浸りながら弾いてたり、いやあもう。

フルート、ピッコロ、ウィンドシンセの矢島絵里子さん。
いやあ、フルートもウィンドシンセも効くもんですね。『るりいろ』凄かった。
パートが無いところの手拍子や、歌っているところなどもとても良かったです。

なんだろう、最後に一人ずつコメント頂いていましたけど、
きっと、演奏すること自体がものすごく好きなんじゃないかと、見ていて思いました。
また、ゲームそのものが好きな方も多くて、
ライブの準備でできなかったゲームを帰ってやります、なんてことを仰ってた方もいましたね。
だから、私たちが好きなのと同じように、きっとこの人達もこの音楽を好きで居てくれる。
その上で演奏してくれている。
それが凄く伝わっていました。そう捉えることが出来ました。
クオリティが高い上に、だなんて、もう本当に有り難くて。
今回のバンドメンバー、最高でした。


5.『星霜の轍』―ひよこソフト「消えた世界と月と少女

堀守人さんハンドベルがすごく効いててゾクッときました。

6.『るりいろ』―ねこねこソフト「ルリのかさね

KAKO♪さんとのコラボ。
上手いなと思ったのは、バックコーラスパートをうまく重ねるためのコラボで、
非常に映えていました。


KANAMIさん登場。
7.『いこう!』―西山居「少女珈琲枪
8.『ミツノトリコニ』―「真面目と囁かれるオレを幼なじみの理彩が性的な意味も込めて陥落していく話」
9.『Girly Side』―Aries「スクランブル・ラバーズ
2曲目は茶太さんとコラボ。
茶太さんは登場するだけでかわいらしいからずるいですよね。
搬入時にmaruさんと会話していて、
「KANAMI、ここまで来たよ」と言われて号泣してしまったのだとか。


保科めぐみさん登場。
10.『Dang★Dang カラフル My Life!!』―ALcotハニカム「Dang!Dang!団地妻 -わたしだけの旦那さま♥-

11.『White~blanche comme la lune~』―ねこねこソフト「White~blanche comme la lune~
12.『ずっと☆Need a chance!!』―たぬきそふと「お兄ちゃん大好き!
白いベレー帽が本体というお話です。
11曲目は、白い衣装(珍しい)のRitaさんとコラボ。


Kaoruさん登場。
13.『きみにあえて』―Aries「俺の彼女のウラオモテ
14.『Platonic Relation』―HUNEX「エフェメラル
15.『夏の風、あの日君に恋をした』―Aries「スクランブル・ラバーズ
とにかく歌の上手い方です。そして、独特の雰囲気のトークをされる方です。
バックコーラスなどもこなしていらっしゃいました。


平山笑美さん登場。
16.『SACRED WINGS』―「萌え萌え2次大戦(略)3

ビデオ出演という形になりました。
考えたら、ライブのノリを加えたビデオ歌唱に合わせて楽器演奏って難しくないでしょうか。
それをこなすバックバンドの皆さんは本当に凄いです。
次回は、ステージに登場して頂きたいですね。


仲村芽衣子さんは「大阪からきましたー!」と元気に登場。
17.『有明月夜~アリアケヅクヨ~』―西山居「少女珈琲枪


19.『風音~kazane~』―ねこねこソフト「ルリのかさね
『UNMASK』はカヴァーです。


バンドメンバー紹介。
ベースがスタートで入って。パーカッションが入って……という流れで、
何が起きてるんだろう?という入りがオシャレで良いですね。
バンドメンバー紹介が楽しみなバックバンドっていうのも、本当に珍しいです。
中村俊介さんは、自分の番なのにお前の番だろ?と他のメンバーを指さしたりね。
河野誠志さんは客席のせるの上手すぎでしょう。
kaoruさんのメンバー紹介も面白いし、そのkaoruさんの紹介は
矢島絵里子さんの紹介の時はみんなしてフルート聞こうと静かにしてみたりとか。
堀守人さんと鯉沼彰さんのバトルは面白かったり。
大利克哉さんのギタープレイを煽るようで、
でも置いていかれそうなパートとか盛り上がりましたよね。
すごいなーと。


KAKO♪さん再び登場。
20.『ゆきいろ』―ねこねこソフト「ゆきいろ
21.『Sleeping Pretend』―ねこねこソフト「すみれ
21曲目はKaoruさんとコラボ。
KAKO♪さんは歌声がとっても優しい。


片霧烈火さん登場。
22.『星空と踊る』―ねこねこソフト「ゆきいろ
23.『真紅のディメント』―LiLiM「戯ィ牙
24.『Clear and Serene ~明鏡止水~』―未発表
日頃、圧があるのが片霧烈火さんですが、
『星空と踊る』は凄く素敵な曲ですよね。
23曲目は、黒い衣装に着替えた雪さんとコラボ。
この曲は非常に良いハードロックで、こうなってくると片霧烈火さんもバックバンドが弾けます。
しかも水の一気コールが起こる始末。
24曲目は、これから発表になる作品とのことでしたが、
公式Twitterでは西山居「少女珈琲枪」と明かされています。
非常にしっとりと聞かせに入る曲だったので、これは楽しみです。


茶太さん登場。
25.『Kardia tou Peripeteia』―YAMAYURI「牧羊人之心 -Kardia tou ABel-


26.『翼』―ALcot「彼女は天使で妹で


27.『君はAngel』―ALcot「彼女は天使で妹で

27曲目は作詞された仲村芽衣子さんとのコラボ。
茶太さんが歌っているところをイメージしながら作詞されたそうですよ。
『翼』、本当に良い曲ですよね。


Ducaさん登場
28.『Acadia』―未発表
29.『Tricolor Lovestory』―YAMAYURI「三色絵恋


Ducaさん自身のライブと違うところは、登場してすぐ喋ることでしょうか。
28曲目は、公式ツイートからすると、西山居「少女珈琲枪」イメージソングのようです。


宇月真織さんがビデオコメント出演。
都合が付かないと伝えたとき、maruさんが青ざめていたそうで。


Ritaさん登場。
30.『Giftxic』―西山居「少女珈琲枪


31.『Dear My Lover』―「スクランブル・ラバーズ
32.『Meteorite stream』―西山居「少女珈琲枪
Ritaさん初めて直接聴きましたが、Ritaさんがカヴァーする『Giftxic』熱いですね!


アンコール。
アンコールになると、全員がライブTシャツを着て再登場。
例えば、矢島絵里子さんが事前にTシャツをアレンジしていたように、
他の方もアレンジしたりして。


33.『If』―Aries「タラレバ
Ducaさん、Kaoruさん、KANAMIさんによるカヴァー。

34.『Happy birthday to ...』―コットンソフト「終わる世界とバースデイ
出演者全員で。
さらに、ここでmaruこと丸山公詳さんもアコースティックギターで参加。
全員で合唱というのが非常に熱い。
出演者が横一列になるとステージが埋まるというのがとても良いですね。

VJとしてZUMAさんが色々としてくれていました。
スクリーンで流しにくい箇所は白モザイク加工してくれたり。
凄くもったいないのは、スクリーンの下部が切れて表示されなかったところですね。
いや、ほんと良い仕事をしてくれたと思います。
『Dang★Dang カラフル My Life!!』のムービー、冒頭を削らない判断とか正しいですよね。
お陰で場内から笑いが起きたのは、みんなが見て知っている、
かつ元ムービーの良さがそこにあったから、でしょうから。
最後のスタッフロール、じっくり見たかったです。ちょっともったいない。
でも、各演者の登場ムービー、わくわく感すごかったです。


全員でライブ終わりのバンザイをして、一人ずつコメントをして退場していきます。
実に、34曲。4時間超え。予告通りです。
この構成、演奏される方も大変だったと思いますが、
きっとやれるだけやってしまおうという丸山公詳さんなりのサービス精神なのかなと思います。
(たとえばこのあたり


ブランドさんからの協力をきちんと得ているようで、
ムービーを流せるところは流して、さらに、ムービーによってはしっかりと歌詞が乗っていて。
ブランドさんからの協力といえば、ひよこソフトさんとか。
良い関係性が出来ているんじゃないかなと思います。
中国向けソフトウェアに対しても積極的に楽曲提供をしています。
あえて中国に支部を設け、早い時期から手を組んだからこそできたこともあると思います。


全員に配布されたパンフレットには、project lightsの歴史が書かれています。
2003年に大野透さんによって結成。
2009年に丸山公詳さんが作曲家として加わり、ゲームへの音楽制作へと方向転換した、とあります。
今のproject lightsは、正にこの時から始まったのですね。
この時に、KANAMIさん、溝呂木奏さんも加入されています。
ステージ上、最後まで残っていた皆さんには、それなりの理由があるんですね。

購入したパンフレットによると、今回のライブタイトル「Delights!」には、
楽しませるという意味と、強い火種(De-lights)の意味があるそうです。
音楽提供を通じて、誰かにきっかけを与えたい。
そう思って楽曲制作をし続けているという、丸山公詳さん。
これからのproject lightsにも、期待したいですし。
怒濤の”きみよしコール”も、宜なるかな。


今後どうしていくのか……。来年、いよいよ10周年です。
どこかで「10周年記念ライブ!」なんて要望の声があがりましたが、
このクオリティだったら、絶対に次も見たほうが良いと思います。
というか、行きたい。

失策として。
買うTシャツのサイズ間違えていたことでしょうか…….。
それと、真理歌さん(Mar.na)さんにも登場して欲しかったな、と。
コラボは納得しているんですが、好きになった初めの音というのは、大事にしたいので。