Digital Cuteさんの「キュートリゾート」感想です。

2018年7月発売作品。

デジタルキュートさんの「キュートリゾート ~しようよエッチなアクティビティ~」は、
”デジタルキュートの歴代ヒロインたちと南の島リゾート満喫ADV”。
10周年記念作にして、ある意味、過去作合同ファンディスクともいえるでしょうか。

豪華リゾート施設のキュートリゾートを、
基本コンセプトである、健全でない遊び場にするために、
招待客3組による色んな行為を撮影して宣伝に使おう、という主旨で、
オトメスイッチ」の3作から、
キュートリゾートへどうやって訪れるか、何をするのかを確認できました。

それでは感想です。
ネタバレは、あまり意味は無いかも。
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タイトル画面とパッケージが同じなのですが、これ素晴らしいデザインですよね。
グランドエンディング!みたいなデザイン。

システム面が変更になったの体験版でも確認できていましたが、
AUTOモードが途切れにくいのは、このシステムでも有効です。
画面演出もしっかり入っているブランドさんですから、
じっくり楽しめる進行が良いですよね。

既読判定がおかしいようです。
スキップできないところがあったりします。
選択肢時点でメニューバーが消えて出てこなかったりするのはちょっと不親切かな。

今作のように合同ファンディスクの場合、
セーブファイルはもう少し親切でも良いのかな。
どの作品ルートで、といった情報があっても良いし、
というか、アルバムフォルダを見ているように並べても良いのかも。
いま、Windowsでいう詳細表示なんですよね。
セーブファイル開いたときに、サムネイル画像中心の、大アイコンくらいの並びがいいのかな。

または、エロスタにポストするように気軽にセーブできると面白かったかも。
しかもその画像を加工出来ちゃうとか。
投稿先は、あくまでデジタルキュートさんのエロスタサイト限定にしておいて、
そこで楽しんでもらう。

んー、でも同じCGをみんなで共有するだけ、ですねこれは。
あまり盛り上がらないかもしれませんね。

ちょっと音のバランスが悪いですね。
音声よりもBGMとSEばかりが大きく感じるバランスになってしまっています。
BGMとSEは80%くらいまで落とさないと合わないですね。
BGMは好きなんですけどね。非常に格好いいですし。

SEというかボイスとNG音(いわゆるP音)が無意味に出力されている箇所があったり、
通しで確認できてないのかなと思ったりします。
例えば、ざくろの放送シーンです。

また、テキストはあるのに音声が入ってないものもいくつか見られます。
デジタルキュートさん、毎作こういうことがありますが、大丈夫なのでしょうか。

グラフィック面は、立ち絵などは元作品のもの、
イベントCGは描き下ろしというスタイルですが、
シーン中のグラフィックは良いですね。
キャラクタがとにかくかわいらしくて。
グラフィック描写も派手ですし、さすがデジタルキュートさん。
新キャラクタ、あいちゃんの表情差分もかわいらしい。
SD寄りの表情もですが、スマートフォンを構えているのもかわいいですね。
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さて。
今回、キュートリゾート側から、招待客たちへ依頼されたのは、
施設内で撮影したものを、エロスタに上げること。
撮影は主にあいがしてくれますが、当然ながら、エロいいねが付かないと意味がありません。
たくさんいいねを稼ぎ、たくさんシェアされるようなものでないといけません。
そのために、色々なことをしていく、むしろそれぞれの作品たちでは、
平常運転で行っていくわけなのですが。

もしかしたら。デジタルキュートさんと、好みが合わないのかもしれません。
これは、「オトメスイッチ」の頃から感じていたことではあります。
ビジュアルも良い。音楽も良い。けれどやっていることが合わない。好みじゃない。
いや、上級者向けで、未熟なのでしょうか。

これ、感覚に近いことを、登場人物の「むすめーかー」大道寺かりんが言っていました。
園内で土屋樹から特別な洋服を着せられて、その仕打ちに怒っていたのですが、
辛そうな表情をします。
「あなたは……それでいいの……?」
「うん?何が?」
「……私が、こうやって裸で歩いてて、見世物みたいになっても……」
(略)
「もしかりんに何かあったら、その時は俺が守る」
(略)
「そうじゃないわよ。女の尊厳を汚されているのよ。男女の責任をよ……」
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これは彼らの中で納得がいっていればそれで良いのだと思います。
けど、全く共感できないし面白いとも思えなかったのです。
土屋樹は何故こんなこと言えるのでしょうね。仕掛けている側だと思うのですが。

という形で、本来はとても盛り上がる場面なのだと思いますが楽しめず。

この先も、さらに酷いことをするわけですが、
色んな表情を見たい、だけでそこまでするかなぁ、と。

「何でもかんでもそれで解決できると思わないで」というかりんのセリフに頷いてしまうほど。
この子たちがお金を返すための手段としてやっていて、選択は委ねるのならば、尚更。
尊厳は大事にしないといけませんよね。

その直後に、シーンの用意のない、ひかりの迷子イベントを入れているあたり、
緩衝材のつもりなのか分かりませんけれども、効果は上がっていません。

良い場面、気持ちの繋がりみたいなものは無くて、
そういうのが生まれそうだと、さっと流します。
行為のために気持ちを利用しているのは印象が強く残っています。


ちゃんと楽しめたところもあります。
3作品はありますので、作品同士のクロスオーバーも楽しめるところが良いですよね。

体験版時点で「ちんくる★ツインクルフェスティバル!」二見聖名が、
どういう形で……とか、
オトメスイッチ」通草とどうなるのか、という期待もあったのですが、
浸りきれる形ではなかったかなと。

あと、やっぱり美雨とか霧島雫も新しく見たかったですね。

夏弥や文香は好意がストレートでかわいらしく、
だからこそ嫉妬ぽいこと、隙を作ったりもしてみせるのですが、
相変わらず晴樹がアレなので。色んな意味でかわいそう。
もう少しいい反応をしてくれると思ったんだけど、じゃないですよね。
助けを求めても、何をだ?じゃないですよね。
最後の勝負に至っては、何なのでしょう、本当にこれ。
思いやる気持ちも、勝負を決める気もないくせに。
こういう言葉は使いたくありませんが、
晴樹が奸物なのはもう仕方ないと思います。

でも、そう。かわいそう、なんですよね。見ていて感じてしまうのは。
共感を得られないところで、ご都合主義って冷めるだけです。


キュートリゾート広報部のあいちゃんはなかなか面白いキャラクタですね。
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今作、久しぶりに声を聴けた声優さんも多くて、
それがすごく嬉しかったですね。

起動した時の、声を揃えて「せーの、デジタルキュート、10周年!」は、
何回聴いてもワクワクしますし、こうぐちもとさん原画のCG、
すごくかわいらしいですよね。

ファンディスクって、あのキャラクタ好きだったなぁ、なんて思い出しながら、
その好きなキャラクタの新たな姿を見られるのが、価値ですよね。
ただ、どちらかといえばキャラクタを消費し倒す意識があるのかな。
そんな作りに思えます。

元々、今でいう堕ちる、堕とすに近いことを元作品時点でやっていたんですよね。
それこそ、そのまま生きていくことは出来ないほど。
なので、見た目はかわいらしいけど、相当にハードな作品。
それがそのままファンディスクになった。

まだまだ、デジタルキュートさんの作品を楽しむには、経験値が足りないようでした。