あかべぇそふとすりぃさんの「きゃらぶれーしょん!」体験版プレイしました。
『きゃらぶれーしょん!』を応援しています!

あかべぇそふとすりぃさんの新作は「きゃらぶれーしょん! ~乙女は恋してキャラぶれる~」。
”キャラぶれ激しいお嬢様との二重生活ADV”。

5

「六花くんは、王子様みたいだね」
身体が華奢で、顔つきも女の子っぽい伊吹六花が、掛けられて嬉しかった言葉。
その言葉通りになるように、格好いい存在になれるようにと、
凜華学園に入学した。
全寮制、お嬢様専用の学科がある学園。
男子には、シンシアリー科、使用人学科が用意されていた。

入学してから一年、あの言葉を伝えてくれた桜木灰から手紙が届く。
今年から凜華学園に通うという内容で、
格好いい存在になれたか試される時が来たのだ。

久しぶりに会った灰は、上品な微笑みと優雅な仕草を身につけていた。
まさに”お嬢様”だ。

ところが、入学早々、灰はトラブルを起こし、監獄と呼ばれる矯正施設に入れられてしまう。
そこは男子禁制……男の使用人である六花は、灰を助けることは出来ない。

困っていると、生徒会長である一ノ瀬美麗と仲良くなり、お互いの事情を交換する。
本当は双子の妹、一ノ瀬雪亜が美麗の振りをして学園に通っていること。
そして本当の雪亜は、非常に引っ込み思案で、自信満々な美麗を演じていること。
雪亜の提案は、雪亜の振りをして、監獄に入り込まないかというもの。
つまり、女装をするということで……。

4
で、声がくすはらゆいさんの、かわいい女の子になれました。

体験版は、1.43GBでした。

原画は、なのたろさん、ナイロンさん。
シナリオは、泰良則充さん。
SDキャラクタ見たことあるなと思ったら、広瀬まどかさんでした。

キャラクタデザインですが、口元がちょっと特徴ありますね。面白い。

さて。
ごめんなさい。この作品合わないようです。

開始数分が全く楽しめなくて。
ヒロイン全員の残念なキャラクタが表現されていますが、魅力的ではないんですよね。

また、そこを口で説明するのかな、というようなセリフがあり、
不思議な印象だったんです。
「カメラを手に持って、何を……」ですね。
ここまでで、色々気付くべきだったのかもしれません。

進行は、Web小説風の作品のようです。


主人公がいつまでも桜木灰のことを正常に認識できないのが、
どうも白けてしまいます。

この主人公、重要なところは、え?とか。どうしたんだろう。と聞こえないらしいのに、
目の前に押し倒した相手の言葉よりも、外野で囃し立てる声は聞こえるという、
いわゆる鈍感難聴主人公です。
人の話は良く聞かない。無神経。思い込みで突発的行動をする。
例えば、許可されてないのに部屋に入りイベントを起こす、とか。
「学園での自分という存在を放棄してまで引き受けることではないのでは……?」
自分と同じだって先にお礼まで言ったでしょう……。
察しの悪さもあります。

場面によって自分の行動を肯定し、あるいは考えを否定し続ける。
一番キャラクタがぶれているのは主人公かもしれません。

そろそろこのキャラクタ作りは無いんじゃないかと思いますけど、未だ人気なのでしょうか。
いや、単に展開を優先してしまっているのだと思います。

女装をさせるまでに、既に無理がいくつもあります。
後半にこの展開を持っていきたいので、ここでは知らせない。
無理のためにキャラクタへの印象を下げてしまう理由があるでしょうか。

また、二面性を明かしたところが面白くないといけないと思うんです。
鈍感がやっと気付いた、だけで終わってしまっていますよね。
ヒロインの魅力には、なっていません。


監獄とはすごい名前ですが、元の学園生活と同等のものが保障されています。
監獄での生活は、お嬢様にふさわしい行動を取るよう指導するものです。
挨拶の仕方をやらせて、だめなら減点。
看守役の夢乃有珠から判定され、減点が多いと出ることが出来ません。

いわゆるお笑い番組のノリです。
~、アウト、ってやつですね。
だから、変なことをすると電流が流れたりします。
あるいは、格付け番組でしょうか。
テーブルマナーに見合っていないと、料理を下げられて食べられなくなってしまう。
モチーフとなるその面白さ、描けているのかなと。

好きな方もいらっしゃるのでしょうけど、このノリはちょっと苦手ですね。


おかしな展開が多いですが、勢い不足かな。飲み込みにくいです。
例えばこれが。ダメな子たちの奮闘ストーリーなのだとしたら、
そこを見たいとは思います。
最終的には、残念なところが消えていくのか、混ざり合うのか、
それも受け入れるのかだと思うのですが、そこまでたどり着く自信が無いです。


主人公が月ヶ瀬灯の漫画へコメントする場面がありますが、
そんなこと、果たして言えるのでしょうか。
同じ言葉が、この作品へ返ってきませんか。
「この作品で見せたいものって、なんなの?」

もう一度、公式サイトのコンセプト。
女装主人公の二重生活。
ユキ視点では、親しい友人に見せる「自然体の女の子の姿」。
六花視点では、好きな相手に見せる「恋する乙女の姿」。
それぞれ体感できちゃいます!

ヒロイン全員、キャラぶれが激しい!?
ヒロインも全員、何らかの秘密を持っています。
(中略)彼女たちの愉快かつ残念な二面性(キャラぶれ)が楽しめます。
まず。
これ、1番目と2番目のコンセプト、被ってるんですよね。

どちらの視点からも見られるという、キャラクタの二面性。
見せるからには、魅力的なのか、必要なのか、何か理由が必要です。
キャラクタ全員が、残念な自然体の姿を持っているので、
そこが恋する乙女の姿になったときのアクセントになっているかというと、
恋する姿を見せていても、このキャラクタ、裏ではすごいこと言ってる、と感じます。
こうなると、相乗効果が無く、
ただ残念なキャラクタだというのが淡々と綴られているだけになります。

2番目のコンセプト。
キャラぶれというと、キャラクタの性格や行動が一貫していない、
成長以外の理由で、別のキャラクタみたいになってしまうことだと思うのですが、
この作品のコンセプトでは別の定義をしています。
二面性という意味で使っています。
が、そもそも、キャラクタが確立しているでしょうか。
駆け足の進行で、キャラクタが伝わる前に二面性を見せていて、
ひっくるめてそういう存在としか思えないんですね。

描き切れてない。描き分けられていないと思うんですね。
面白さが伝わらないです。

まほ×ろば」の時もそうですが、キャラクタビジュアルの力があったとして、
それを活かすのはシナリオだと思うんですよね。

キャラクタのこと、好きですか?
ここがかわいいと、つい走ってしまうことがありましたか?
なんだか、そういうことを感じないんですね。


広瀬まどかさんのSDキャラクタは、さすが、ですね。
バトルっぽい動きも、そうじゃなくても、楽しめます。


2018年9月28日(金)発売予定です。