しばそふとさんの「ラブコーディネーション!」体験版プレイしました。
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しばそふとさんのデビュー作「ラブコーディネーション!」。
”ねぇ、可愛いってなんだろう?なADV”
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遠坂悠斗が起きるのは、朝食の匂い。
それも、紅茶のかぐわしい香りだ。

悠斗の家の1階は、喫茶店「ラリマ・ベル」。
朝食は牛乳と決めてはいるものの、どうしてもメニューや季節商品のテストになりがちだ。
この日も、夏摘みの紅茶葉を淹れる香りで目覚めた。

ラリマ・ベルは、この街の人の憩いの場であり、夕食時には混雑もする。
母はキッチンから出てこられなくなるのだ。
手伝いが必要になって、悠斗の出番になる。
もうすぐ迎える夏休みは、これで潰れるのだろう。

父は、この店の主力、紅茶の担当。
茶葉選び、淹れるのも全て父の感覚。こだわりが強く変人だとは思うが、
悠斗も密かに尊敬している。
その父から、通学前に「帰ってきたら話がある」なんて言われた。

その日は何事もなく終わる。
帰りに幼馴染みがお店によって、悠斗の作る甘い卵焼きサンドを食べていった程度。
いつものことだ。

翌日、悠斗は遅刻しそうになる。
いつもの、喫茶店からの香りがなかったからだ。
両親が臨時休業にしたらしい。
不思議に思ったものの、遅刻をするわけにもいかず、走って家を後にする。

帰宅して、静まりかえった店内カウンターに、置き手紙を見つける。
”父さんと母さんは幻の茶葉を探し旅に出る。店は任せた”
「は?」

体験版は、431MBでした。


しばそふとさんの柴犬ロゴがかわいいです。
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こんなグッズがあったら買いそうでこわいです。

しばそふとさんは、インターハート系列なのかなと思います。
SystemCですし、使用されている音楽にぐみそふとさんの「天気雨」で聴いた曲があります。
なので、システムが使いづらいところはあるのです。
ウィンドウサイズとかバックログジャンプとか、機能が不足しています。

原画は、薦田ロボさん。
なかなかかわいいキャラクタを描き出してくれています。

体験版では、登場人物全員が出揃わないのですが、
それすらオチとして使うところもまた、インターハートっぽくて良いですね。
製品版購入予定の方は、それとは別に体験版をプレイされた方が良いと思います。

さて、”可愛いってなんだろう?”ですが、
体験版では特に、幼馴染みの水崎那緒で表現されていました。

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水崎那緒(結城ほのかさん)とは、同じ学園で同じクラスだが、
時間が合えば一緒に通うこともあるが、待ち合わせたりはしない。
水崎那緒には部活があるし、悠斗には喫茶店の手伝いがある。
一緒に遊んでいた頃から時間が経過して、もう幼なじみの家に遊びに行くとか、できない。
もし遊びに行くなんて言ったら、怒られるだろうか。
――それとも、怖がられるだろうか。
それは……嫌だなと、思っていた。

でも、水泳部でスタイルのよい姿を見せているのかと思うと、
ちょっと気になる。
別に、那緒を独り占めしたいとかそういう事じゃない。
けれど気になる。

どんな風に接したいのか解っていないのと、
悪く思われたくないのと、色々な気持ちがない交ぜになっている思春期男子、
それが悠斗です。
ビジュアル的にはイケメンですけど。

水崎那緒みたいに、感情豊かに表現することができない。
それでいて、嬉しく感じたことを伝えず飲み込んでしまうので、
周囲はやきもきしそうですね。

喫茶店を任せた、とだけ書かれた書き置きに混乱。
けれどこの店には、家族全員の生活が懸かっている。
幻の紅茶というくらいだ。いつ帰ってくるのか。
帰ってくるまで店を閉めていたら、再オープンできたとして、
常連客は離れてしまっているかもしれない。
幻の紅茶を手に入れたとして、自家消費することになるかも。

早起きして開店準備をしていたら、意外と自分でも何とかなるのではないかと思えてきた。
人件費が減る分の費用で、もしかしたら憧れのメイドさんだって雇えるかもしれない。
……なんて思っていたら。
一人でなんて、全くお店をやることはできなかった。
いつものお客さんはきてくれたけれど、口々に不満を言って去って行く。

悠斗が抱えていた鬱屈した思い、それで素直になることができなかったけれど、
山のように積み上げられた洗われていない食器たち、
乱れた椅子、そして、全く食事を取ることができなかったことにやっと気がついて、
やっと言うことができる。

「部活とか……その、い、忙しいとは思うんだけど……
 もし、その……那緒が平気、だったらさ……お店、手伝って欲しい」
「うん。いいよ」
即答してくれる幼馴染みに、その笑顔に、心底ほっとしたことでしょうね。
この場面、本当に素敵です。
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ただそれでも、悠斗はまだ、素直にあれこれ言えないことをぐるぐる抱えて、
感謝を伝えられない。
感謝を伝えない、明日に先送りできることに、ほっとしてしまっていて。
そこはがんばれ、千晶さんも言ってたでしょ、なんて思ってしまいます。

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その、高波千晶さん(柚原みうさん)。

かなり協力してくれます。
アルバイトしてくれることになった那緒ですが、突発的な手助けで、制服がない。
その制服を、デザイン起こしから縫製までやってくれます。
また、バイト募集のチラシ作りも請け負ってくれます。
「なんでって……大した事してないよぉ」
そういって笑ってくれる千晶さんが本当に魅力的。かわいい。
そんな千晶さんは、悠斗のわだかまりも見抜いている様子でした。
美大生だから、というわけでもないのかもしれませんが、
観察眼が優れているのかもしれませんね。

「これを着た那緒ちゃんは、もっと悠斗くんに優しくなれて……
 それを見た悠斗くんは……いつもよりちょぴっとだけ優しくなれるの
 そんな服を作りたかった」

そのデザインに想いを篭めることができる腕前がある。
素敵な人だと思います。見どころその3です。
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しかし出勤表やらバックヤードがあるあたり、
元々は誰か雇っていたのでしょうかね。
家族だったら必要ないと思うので。
でも今までバイトを雇ったことがないらしい。
ここだけ、ちょっと不思議です。


”可愛いってなんだろう?”。
これをジャンルだけでなく、コンセプトにも掲げています。
明解な答えは体験版中には出ていなかったかもしれませんが、
掲げるまでもなく、既にかわいい尽くしなところがあり、とても期待できます。

なんでしょうね、この満足感。
悠斗を救ってくれた一言。ああいう場面がその後も出てくるのなら、
これは確実に確保です。

コンセプトの1、”可愛いってなんだろう?”。
それで、今度はヒロイン達の希望や視点を素直にしていくこと、
その過程で、悠斗も素直になれていくと、良いですよね。


2018年11月30日(金)発売予定です。