シルキーズプラス5周年記念ライブ」が七生公会堂で行われました。

七生公会堂ホールは初めて。
東京都ではあるもののやや遠い場所にあり、東京駅からだと電車で1時間は揺られることになります。

この日はすっかり晴れており、秋晴れの中歩くのですが、
駅からはわかりやすく、近い距離に感じました。

建物はとても小さい印象で、公民館のよう。
それなりの年数が経ったのを感じますが、それでも造りは非常に良いですね。
300席。固定座席で、椅子の設置を階段状に仕上げています。
なので、視界が広いんです。椅子に寄りかかって舞台が非常に見やすい。
それでいて通路はスロープ。これも歩きやすい。
また、奥行き6m幅9mと小さい舞台なのに、照明が立派です。
小さいけれど良いホールですね。

と。
扉の外に、最初物販の列ができているのかと思いましたが、
そうではなかったようで買い物を済ませ、
では、この列は……と思っていたら、サプライズゲスト、
羽鳥ぴよこ先生のサイン会が行われていました。

「もう物販大丈夫ですか?間もなく始まりますが」といった声をかけるのは、Tさん。
七生公会堂の階段を上がると受付で、浴衣姿のたまねこさん、
「物販を買って下さい!」と声を上げるAyumi.さんもいらっしゃいました。
イベント慣れしていらっしゃるいつものシルキーズプラスの皆さんがやってくれる、
小さな舞台劇場を観に来ているような印象でした。

300席ですが、多少空きが見えました。
でも法被着用者がそれなりの数でいらして、
前日のキャララから連日参加の方だったのかもしれませんね。


前説は、花澤さくらさん。
事前録音では無さそうな印象です。

16時、ライブ開始です。
ホール内が暗くなり、ヒールの音を舞台に響かせて登場されたのは、
ムーサン・ベリーさん。

1.『リンカネーション』 -「なないろリンカネーション」OP
ムーサン・ベリーさんの歌声に集中したいところですが、
ステージに表示されるのは、オープニングムービーで、
琴莉が犬とぼんやり佇んでいたり、桔梗がお役目を伝えて消える場面が何度も映されて、
それだけで涙を誘うのです。

この日のムーサン・ベリーさんは、黒のマキシスカートで、
伏見梓くらいのボブヘア。素敵です。
「5周年記念ライブへようこそ~!」
すっごく落ち着く声をしていらっしゃいます。

2.『Your ray send me』-「なないろリンカネーション」ED
エンディングでもあるためでしょうか。
スクリーンには、琴莉と真が一緒にメリーゴーランドに乗る場面が映されます。

この2曲、作品感想でも書いたのですけど、気持ちに刺さった場面を表示されると、
もう……色々ダメです。

3.『Day dreamer』-「あけいろ怪奇譚」ED
この曲は、次に登場されるMioさんの作詞でもあります。


Mioさん登場。
4.『緋色の空』-「あけいろ怪奇譚」OP

OPムービーは、よりホラーを意識した造りですが、
曲は非常に印象的なのですよね。

黒い帽子がオシャレです。
「サイリウムがあるとこちらもテンションが上がります!」

5.『青碧の向こう』-「あけいろ怪奇譚」ED
曲のテンションは落ち着いたものなのだけれど、
サイリウム一緒に振って、と案内しながら歌ってくれるMioさん。
盛り上がりますね。
Mioさん今後の活動未定らしいのですが、何かないんでしょうかシルキーズプラスさん。



ここで、ムーサン・ベリーさんとMioさん、それから作曲されたCroissantさんが舞台に登場し、
トークを。
なかなか作曲者が登場するって珍しいですよね。
この3人で、「なないろリンカネーション」「あけいろ怪奇譚」楽曲を担当されていらっしゃいます。
トークの出番だというのにCroissantさんが居ないと探されてしまったのだとか。
非常に和やかです。


新海雅代さん登場。
6.『はばたき』-「バタフライシーカー」ED
ライブ直前のシルキーズプラス生放送に登場された時と、全く印象が違っていて。
真っ白な衣装は、「お嫁にいくのかと」とたまねこさん評。

この曲がシングルカット(AYUMI ONE.オフィシャル通販)かつ、デビュー曲とのことで、
非常に思い入れがあるようでした。
最後のラララ~♪のところも気合いを感じましたね。

7.『蛹』-「バタフライシーカー~カオス・ナイトメア~」ED
ステージをゆったり歩きながら、客席に語りかけるよう動き、
非常に熱の入った歌唱でした。
目玉焼きもつくろうかな♪のところがすごく良いですよね。


薬師るりさん登場。
8.『景の海のアペイリア~カサブランカの騎士~ キャラクターソングメドレー』
『ラージャ』(アペイリア)
『約束』(桐島美羽)
『結城』(東ましろ)
『黎明』(一久遠)
ワンコーラスずつ。
編曲の根本克則さんも一緒に登場し、『ラージャ』ではタンバリンを振ったり、
『約束』では格好良いギターを披露してくれたりと、盛り上がるメドレーでした。


花澤さくらさん登場。
9.『colorful innocence』-「バタフライシーカー~カオス・ナイトメア~」天童優衣キャラソン

真白なワンピース。
「実は人生初ライブで一人で歌を歌うのも初めてで緊張しています」
その歌の評価は、次の登場者が述べてくれています。

「あれっ、先生~」
「天童、歌うまいなぁ~!」
「歌詞一回も間違えなかった~」
御苑生メイさん登場。二人で和やかにトークされています。
歌い終わって緊張も解けたのかスッキリした姿勢の花澤さくらさんに対し、
歌詞がどんどん抜けていってしまう、という御苑生メイさん。
この二人が舞台で見られるのは意外と貴重なのかもしれません。


御苑生メイさん。
10.『裁きの羽』-「バタフライシーカー~カオス・ナイトメア~」桐生梓キャラソン

「今回初キャラソンを……歌わせて……頂くことになって……」
緊張に身もだえながら、ハロウィンを感じる衣装がかわいらしいです。
「あっりがとうございました~♪」と去って行く姿も妙にかわいかったです。
これは起用したがるという話のTさんに同意ですね。

お二人は、ブランドさんの宣伝動画などで拝見することが多いのですが、
なんか動画よりもはるかにかわいいですね。


11.『ピクシス』-「景の海のアペイリア」シンカーキャラソン

舞台にはシンカーの仮面を被った……4人が登場。
一瞬何が起きたのかと固まりましたが、
一人はシンカーの服装に近い方。
一人はどうみてもリーゼントが見えますし、一人は真っ白な衣装が見えているし、
もう一人はギターさっき持っていたような。
その4人がマイクを奪い合うようにしながら、Bパートではシンカー一人を残して、
会場を歩き回るという……。
メチャクチャ面白かったです。
「また逢おう!」


「ん、なんだ、これはタイムリープか」
「……なんかシンカーらしきものにあったが、確実に偽物だったぞ」
そしてシンカーの仮面を被った残りの一人、倉島丈さんを残して。
舞台袖からスッと登場するのは……手塚りょうこさん。

朗読劇の披露。
場面としては、シンカーが防壁を破壊しようとするのに気付いた沙羅が攻めるが、
シンカーの側はウイルスを盾に沙羅を脅そうとする。
……というところで再びタイムリープ。場所は……。

ここで手塚りょうこさんがチェックのスカートを翻しながら舞台を降りる。
「おい、ここはどこだ。お前なら言える。どうしたシャイボーイか」
客席最前列の方にマイクを向けてました。羨ましい。

「祭りでございますので」
倉島丈さんが振ると、祭り囃子が流れてきます。


12.『たまねこ音頭』
法被を着た薬師るりさんと、浴衣姿のたまねこさん登場。
「この時間はお笑いライブみたいになるので」
「や、さっきの『エルピス』で薄々感づいてるはず」
会場全員で踊ります。



真理絵さん登場。
13.『白き闇のアラベスク』-「バタフライシーカー」OP

「さっきの祭りの後だと勇気が要るというか……」
無理もないと思います。でも一気に気持ちが切り替わる印象の強い曲です。
雪・雪・なお雪 充ちる~あてなく果てなく探すよ君を”
聴き入ってしまいます。


14.『絶望フラグメント』-「バタフライシーカー~カオス・ナイトメア~」OP
この曲は格好いいんですよね。アップテンポでライブ向きです。
前日も真理絵さんはイベント出演されていましたよね。


薬師るりさん再々登場。
15.『言の葉舞い散る夏の風鈴』-「言の葉舞い散る夏の風鈴」OP
「この地球上で一番最初に皆さんが聴きます」とのことで、
来冬発売予定の新作OPを披露。初夏の爽やかさを感じる曲です。
ちなみに薬師るりさん、さっきと衣装が違います。

16.『アペイリア』-「景の海のアペイリア」OP
薬師るりさんのすごいところは、かわいらしい曲はかわいらしく歌え、
格好いい曲は格好良く歌えるところだと思います。
この『アペイリア』は格好良い曲ですね。

17.『信じられるよ』-「景の海のアペイリア」ED
18.『limitless』-「景の海のアペイリア~カサブランカの騎士~」ED
19.『カサブランカ』-「景の海のアペイリア~カサブランカの騎士~」OP


『カサブランカ』は、カラオケにも入っているそうです。
短い間にセンテンスを圧縮するような曲が多いですが、格好良いですよね。



ここで全員登場。
登場者全員が一言ずつ+羽鳥ぴよこ先生も。
新海雅代さんはお父様がいらしていたのだとか。ご家族から花も贈られていましたね。

羽鳥ぴよこ先生は、一週間前にサイン会のオファーが来て、
前日に舞台に上がることをいわれたのだそうです。
それでも受けちゃうノリの良さ、関係性の良さ。良いですね。


20.『はばたき』-アンコール
5周年だけでなく、10周年を目指して、全員で歌いました。

終わって、全員で記念撮影。
カメラマン……が、どうみてもAyumi.さん、しかもiphoneでした。
Ayumi.さん、客席から新海雅代さんのことも撮っていらっしゃいましたもんね、
そうですね、カメラマンです。


御苑生メイさんの後説を聴きながらホールを出ます。

シルキーズプラスさんって、ライブ向きの曲は少なかったと思うんです。
演奏しなかった曲もあるのだけれど、曲数や曲のジャンルがまだ揃っていません。
今後、キャラクターソングを作っていく意向はあるようなのですが、
作品がキャラクターソングを作ることに向いているかというと、
新ブランドを作らないと難しいかもしれません。
これはグッズにも共通していると思うんですね。

でも、ライブの内容は、会場に着いた時の印象そのまま。
小さい会場だったかもしれないけれど、やれることをちゃんとやってくださって、
しっかり楽しむことができました。
登場者を揃え、色んな趣向を見せる。非常に面白かったです。


ライブ中に雨が降っていたようで、
そういえば真理絵さんが「雨女で……」ということを仰っていたなぁと早速振り返りながら。