りびどーそふとさんの「捻くれモノの学園青春物語」体験版プレイしました。

りびどーそふとさんの新作は「捻くれモノの学園青春物語」。
”ちょっと遊べる裏道青春学園ADV”。

hg15
「――やあ、少年。青春してるかね?」
「観月さん……なんですかあのクラスは」
呼び出された理事長室で、夷隅祐一郎は不満を訴えた。
どう考えても、居るキャラクタのバランスが悪い。
少なくとも、夷隅祐一郎の居るようなクラス構成ではなかった。

クラス替えごときで、周囲のように一喜一憂するつもりはない。
だが、学年トップレベルの人気者を筆頭に、スクールカースト上位者が多く、
かと思えば下位者もそれなりに居る。
どちらも、夷隅祐一郎にとっては嫌いな存在だ。

果たして理事長……観月さんはどういう意図でこんなクラスに放り込んだのか。

憂鬱な気持ちで翌日登校すると、すぐに理事長に呼び出された。
「青春倶楽部を発足する!!!」
宣告する観月さんに、何を言い出したのかと反発をする。
だいたい、青春なんて夷隅祐一郎の大嫌いな言葉だ。
だが、断れば退学させる、だけでなく、
現在の内申点と参考書の過大申告……つまり小遣いを多く親にせびっていたことを告げるといわれ、
夷隅祐一郎は首を縦に振るしかなかった。

「これからお前に、青春をしてもらう……まずは部員を4人集めろ」
hg16
体験版は、610MBでした。

システムは吉里吉里Zなのですが、ちょっと動作が不安定です。
AUTOモードが止まる箇所があります。
あと、このタイプのものに共通するのか、音声が小さいです。
音楽やSEははっきりと聞こえますので、音声だけが小さいのでしょう。

それと、前回の続きボタンが、最終セーブファイルを参照していません。
また、テキストウィンドウのコンフィグボタンが消失します。
消失したところからバックログジャンプすると、ボタンが消えたままになります。
機能豊富で使いやすいシステムのハズですが、
どうも細かい調整がうまくいかないシステムでもあるようです。


原画は、ぎうにうさん、ちょびぺろさん、Rozeaさん。
味のあるSD原画は、春々春兎さん。

背景ですが、これ、わいっしゅさん担当なんですよね。
凄まじいレベルのクオリティです。そういう場所が実在するかのよう。
現実化再現性とでも呼ぶべきでしょうか。
背景って、すごく大事ですよね。

hg14

さて。
陰キャラの主人公が、理事長の命令で「青春倶楽部」を作り、そこで色々な活動をしていく。
流れはこのような形です。

ただ、主人公に限らずヒロインも捻くれモノのはずなのに、意外に加入はあっさりしています。
まずそこが引っかかりました。
主人公はまだ、多少なりとも抵抗を示すのですが、それでも権力にあっさり折れてしまう。
これだと、本当にただ捻くれていた、または拗ねていただけに見えてしまいます。

また、体験版ではそれぞれのヒロインの一面こそ見ることができますが、
本当に一面のみで、これから先が見たいなと思える……には少し物足りない。

椎名さやかは笑顔を見せることもできる、とか。
宗像雫は周囲と壁を自ら作る、とか。
瑞沢唯は健気に見えるけどイジメの展開があるかも、とか。
南条朔夜はラブコメがダメなだけで会話はしっかりしている、とか。
小湊観月は不器用なやり方だけど優しいのでは、とか。
夷隅祐一郎はネット弁慶などをする割にあっさり絆されてしまう、とか。
紹介されているのは分かるんですが、惹かれるほどには魅せてくれていない気がします。

hg17

かなり期待をしていた部分があるので、仕方ないかもしれません。
だって、公式サイトのトップページを堪能した後、
スクロールして最下部のビジュアルを見てください。
まぶしい夕焼け。学園です。
瑞沢唯は日頃のおバカを見せず笑顔を向け、椎名さやかはいつものスケッチブックを抱え、
南条朔夜は空に手を伸ばし、宗像雫は三つ編みと眼鏡を外し、
そして小湊観月はコートなびかせる……。
それでタイトルが「捻くれモノの学園青春物語」でしょう。
これで期待をしないほうが難しいです。

コンセプトを見ても、ストーリーについては特に記述がないため、
こういうところで作品のイメージを受け取ることになるのですが、
体験版をプレイした限りでは、何とも言い難いです。

あくまで、”ちょっと遊べる裏道青春ADV”なので、
期待した企画とは違う作品になっているのも、無理もないのかもしれませんね。

時限式選択肢や、一般教養クイズが盛り込まれていて楽しめますし、
青春倶楽部が解決する事件も、何ともないレベルのものだったりしますから、
そんなに身構えずに遊べると思った方が良いのかもしれません。

でも。
前作で褒めていただいた “王道”と“邪道” という「りびどーそふとにしか出来ない部分」を
展開は王道だけど、やることなすことが邪道でいく作品になってます。
公式サイトのコンセプトが期待させるのですよね。

また、ヒロインの数は5人ながら、CG枚数90枚、BGM40曲予定というのが公開されています。
しっかりしたボリュームにはなっているようですし、物足りなさが残るという不安はないと思います。


2018年12月21日(金)発売予定です。