PhantomSoftさんの「弁護士妻」体験版プレイしました。

正式なタイトルがとても長いので略してしまっています。

4

遠山彩は弱い立場にある人たちを救いたいと猛勉強し、弁護士になった。
「お疲れ様。勝訴おめでとう、遠山くん」
「ありがとうございます。おかげさまです。毎度のことながら、緊張しますけれど」
法定は戦いの場。公判中は常に敵に囲まれているような心理状態。
だから、まさに肩の荷が下りたような気持ちで、遠山彩は答えた。

そこへ。
「いやーまいったねぇ油断してたよ」
ニヤニヤ笑いながら現れた中年男性は、相手の担当弁護士、沼田だ。
過去になんらか不祥事を起こしているのではないかと感じるほど、悪辣な印象がある。
内容は敗北宣言だが、全く悔しさがない、ニヤニヤ笑いを終始続けて、
沼田は去って行く。
同席していた遠山彩の上司がつぶやく。
「私はまだ信じられないよ。彼が司法関係者だなんて。あれじゃ、どうみたって……」
7

数日後、彩は、豪勢な料理をテーブルで満たして、夫の龍平を出迎えた。
「今日は、お祝いよ。おめでたい日なの。……家族が増えたって、分かった日だから」
驚く龍平に伝えたのは、待望の子ができた報告だった。

ラガーマンだった龍平は、綾を抱き上げて振り回しそうな喜びを、慌てて抑えたほど。
大喜びしつつ、気が早いことに彩の体調を気遣い始めるくらいだった。
結婚して2年。ファミリー向けのマンションを購入し、お互いの仕事も順調。

その後、龍平の仕事でトラブルがあり、夜通しの対応になった。
早朝に帰宅してシャワーを浴びようとすると、彩がシャワーを浴びていた。
近くに住む水月夫妻の家に遊びに行っていたはずだが、帰ってきていたようだった。

トラブルはまだ終わっていない。家を出ると、水月友理奈と会った。
彩が世話になった礼を述べ、気になったことを聞いてみる。
知り合いにしては不自然な気がしたのだ。
「ええ、弁護士さんなんです。あの方。その……私の親族が、お願いしてて……」
5

また、しばらくして。
龍平が仕事をしていると、昼頃にメールが来た。
残業で遅くなる、ということだったが、深夜になっても帰ってこない。
気になって電話をして、やっとのことで繋がったが、電話の向こうの彩はぎこちなかった。
どうにも不自然。息遣いも荒いというか……尋常な声ではないと思った。
嫌な想像が止まらなくなり、彩の事務所に行ってみた。
だが事務所の窓に明かりは付いていない。誰も居そうになかった。
事務所の固定電話も、誰も出ない。

自宅へ戻り、眠り掛けているところ、帰宅したらしい彩の謝罪を聞いた。
しかし、直接問いただすことをしなかった。代わりに、温泉旅行を提案した。
わだかまりを無くすためだ。

彩はどんどん変わっていく。
服装が派手になり、髪型も大きく変わった。
そしてある日、ついに。
彩が法廷で倒れたと、彩の事務所から連絡があった――。
6
体験版は、228MBでした。

なかなかこういう作品の体験版または製品版感想を残していないのですが、
前よりもプレイする数は増えているように思います。
というのも、グラフィック面であるとか、声優さんであるとか、
または見せ方、シナリオの進行などが良いように思うのです。

特に、この作品の場合には、一人のヒロインを追いかけ、
ビフォーアフター、そして本人がどう思っているのかまで入れ込んで、
その上でこのロープライスだということ。

真木八尋さん原画のグラフィックも良く、
ひむろゆりさんが声を担当。
またキャラクタ視点の進行が、龍平側と彩側と2本味わえることも、良いところだと思います。

体験版は、シーンも豊富なのですが、何より龍平側のルートを丸ごと公開しています。
ですので、合いそうだったらぜひ彩側のルートが味わえる製品版をプレイされることをオススメします。

彩側のルートで明かされていると良いなと思うのは、
何故、法廷であそこまで合わないタイプだった沼田に、応じることになったのか、ですね。
そして、その法廷であんなことをしてしまうようになってしまう、流れでしょうか。

龍平側のルートでは不幸な結末しかないのですが、
彩側だと、選択肢があるようなので、逃れられる展開があると良いですね。





お得なのは、こちらのリマスターフルセット。4作入っています。

どちらも、2018年12月21日(金)発売予定です。


ダウンロード販売もあります。