dual tailさんの「VenusBlood:Lagoon」感想です。

2018年12月発売作品。
dual tailさんの「VenusBlood:Lagoon」は、拠点侵略型SLG。

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エリーシス公国は、大神官ガシェルにあらぬ罪を着せられ、滅ぼされてしまう。
追い詰められた公女ティアは、弟が命と引き換えにした魔神の復活によって窮地を脱する。
全てを失ったティアは、魔神に願う。
――復讐を。そのためなら……。

それでは、感想です。
ネタバレは少しあります。


例によって修正パッチがリリースされています。
プレイしたバージョンは、1.12になります。

最初にお伝えしたいのは完全クリアしたわけではないということ。
このあたりは前作「Venus Blood -BRAVE-」と同じですね。
ギブアップ、です。

VenusBlood-GAIA-」からになるとはいえ、これまでのプレイ経験がそれなりに活きて、
上手く進めている方だろう、と思ったのですが。
さすが、dual tailさん。そうは問屋が卸さない。
詰まって悩んで試して進めて。これの繰り返し。
気付けば、1週目のプレイ時間がこんなにもなってしまいました。
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これは最終エリア到達地点です。ここからまた悩みが長かったです。

悩んでいたとはいえ、それだけ集中できていたということでもありますから、
かなり面白いことは間違いないです。

悩みは、SLG部分。勝てなくて、です。
マップ上にある拠点を攻め落としていくのですが、
その拠点にいる敵が強くて、これまで何とか頑張ってきたユニットが蒸発するのです。
簡単に負けていき、しかも相手を削れてもいない。
これは気持ちが負けてしまいます。
SLG体験版をプレイして、難易度高そうだな、とは思っていたのですが、
一週目でなければ投げ出していたと思います。
ストーリーから、後もう少しと感じられなければ諦めていたと思います。
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これは、こちらの3師団で相手2師団が守る拠点に攻め入った戦果。
10倍の被害を受け全滅です。全く歯が立ちません。
体感では、前作よりも圧倒的に難しいです。

とはいえ、割とすんなり進めるステージもあったりして、
過去作品プレイ経験が活きてないわけではなさそう。


思うのは。
困ったときにどうすれば良いのか分かると、良かったのかなと。
今の師団の力がどれくらいで、とか、師団ステータスが見られると、
弱点などが分かって進めやすくなるのかも知れません。

また、公式サイトにキャラクタ紹介として登場するキャラクタ入れても、
突破できないことに変わりはないんですよね。
なので別段優先することがなくなってしまうのも、ちょっと疑問でもあります。
称号を得ればその限りでもないのでしょうけれど、他ユニットに比べ条件が厳しいです。

周回することが前提の作品でもありますから、
周回させたくなるようにしてくれても良いのかなと。

また、システム面。
産卵画面の前回設定が記憶されないのは面倒です。
かと思えば母体選択は画面を抜けるまで維持されますし。

セーブファイルの枠を増やすかコメント欄が欲しいです。
ウインドウサイズ可変できると良いですね。もう少し小さくしたいです。
調べながらプレイされる方も多いと思いますし。
また、ジャンプですが、コンフィグの設定で一律ジャンプではなく、
せっかくボタンがあるのでジャンプボタンで飛ばすことが選べると良いですよね。
ボタンを押しても確認ウィンドウしかでないところを見るとバグかもしれませんが。

一番良くないのは、せっかくの音声が妙に小さかったり、ノイズが多かったりすることでしょうか。
これ、本当にどうしちゃったのでしょうね。

一方で、今作は音楽が非常に格好いいです。
サウンドはsolfaさんですね。サウンドトラック発売中です。

ストーリー面は。
結構面白かったです。
ティアは復讐を果たすため、まず元同僚、神竜公国の公女たちに刃を向けなくてはなりません。
それは、神竜族の王として奉じられるエデンに敵対すること。
また、ロディニア大陸には魔竜族という存在もおり、無視できません。
相手にしたり仲間に組み入れながら進み、公国神官ガシェルに辿り着く。
血刃で道を開くストーリーでもあります。

ただ、元同僚たちを犠牲にする、その犠牲の仕方が、産卵という形なのは、
dual tailブランド作品として継承されている流れです。

とはいえ、そのあたりは、何故エリーシス公国は滅ぼされなければなかったのか?
という点に重きが置かれており、悲壮感はありません。
それでも、卵で戦力を産むということが壮絶です。

その部分、親子としての関係性が描かれる場面が多かったです。
魔神ザハークとの契約で、無理矢理戦力を創らされる。
そうして産まれた存在は、果たして我が子なのか、兵なのか。
悩むキャラクタが多く、接し方も違いがあるところが良かったです。

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操舵士ムムル(渋谷ひめさん)は、とりあえず可愛がることに決めて、
魔導研究者アスタ(あかしゆきさん)は、親としての接し方が分からず観察を始めたり。
アルトン公女ピアサ(咲ゆたかさん)は、自分が産んだことがまずショックで、
クシナダ元首八叉(ひむろゆりさん)は、民にショックを与えたくないと考える。
機竜テュポーン(今谷皆美さん)は、機械として理解できない感情を知っていく……。
幽騎将マキュリア(ヒマリさん)あたりは、
もう少しバックグラウンドを描いてあげて、子と命について考えさせてあげて欲しかったかな。

そしてティア(藤堂みさきさん)。
復讐から、いつの間にか世界の命運を握らされていた公女。
それでも母で居ようとする、女で居ようとするのは、
ある意味正しい選択だったのかもしれません。

彼らの新たに得たラグーンが、本当に幸福の地となるのか。
それは、これからに掛かっていると思います。


あと、今作は主人公となる魔神ザハークがロウルートだと良い人になるのですが、
きちんと理由が付いていて、善い人なので進めやすかったです。
気分が楽というか。
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魔竜王ヴァジェト(梅椿鬼さん)は、ザハークも感じていたように、女の人でしたね。

そうそう。今回のヒロインキャラクタは、
ある意味、芯の強い女性キャラクタが魅力的に描かれていたように思います。
母で女で戦士。立場や志向は違うけれど、そんな印象でした。

神竜王エデンの朴訥な雰囲気は、榊木春乃さんでないと出せないですよね。
戦を楽しむところと女なところのバランスが良い氷竜レヴィアは、
青葉りんごさんが上手すぎたと思います。

一番格好良い場面は、
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「震界ッ……!
 始祖なる竜の血よ、今こそ我に超えし力を与え給えッ!」
立ちはだかり、独りでもエデンを守ろうとする震天ファフネル。
ももぞの薫さんの演技が凄まじかったです。すごく格好良かった。震えました。

個別シナリオでは、ヴィーヴルとメルジーニが良かったですね。
新しい世界の見方を知る展開は、テュポーンよりも深かったように思います。


ということで、一週目で難易度ノーマル、トゥルールートを越えることができました。
本当はここからカオスルート、難易度もハードからベリーハード、その上まで進みながら、
敵の難易度が跳ね上がるバーサークを入れていくべきなのでしょうけれども。
一旦置いておくことにしたいと思います。


攻略については、他を当たっていただくべきですが、
どんな風に進めたのかだけ書いておきますと。

とりあえずプレイヤーの心理抵抗を捨て、積極的に産卵し戦力増強。
その際に、ラグナを接頭接尾に付け、ユニットを強化する。
強化はできるかぎりユニットの持つ特性を増すようにする。

例えばゴブリンを産卵するとしたら、多段攻撃1スキルを持っているので、
接頭に異ラグナを与え、クロス称号を付け、多段攻撃1を増す。
ただクロス称号は、速度能力値がマイナス12もあるので、そこを受け入れるか、
それとも幻ラグナ登場まで待つか考える。
1週目で産卵し直すのはラクナが足りない場合が多いので強いユニットのみに。

装備品はドロップを優先する。作れるものは作って少なくとも装備欄を空欄にしない。

作戦コマンドでユニットを編成する。
リーダーにするとリーダースキルが得られることと、
リーダーによって師団の移動タイプが変わるので、マップの地形制限も考慮する。
編成バランスは最初は考えなくても良いが、
後半に得られるラグナで産まれるユニットほど強いので、入れ替え後のバランスを考える。

拠点投資を忘れない。食料と魔力は師団運用できるギリギリまで投資しておく。
ユニット生産にはラグナを作るソーマ資源を大きく消費するが、投資には消費されない。
やっぱり軍隊には投資が大事ですね。
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これくらいはノーマルでもいけると思います。

で、これをどうするかですが。
章後半になったら、ステージクリアランクは諦めて、こんな状態を作ります。
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攻略ターン数制限ギリギリまで、相手の拠点を残り1にして、囲んでおくわけです。
そして、こちらからは攻撃しない。防衛だけする。
すると、戦果だけがあがり、さらにターン数経過によって投資した拠点から資源を稼げます。
拠点に置ける最大数3師団のうち、1師団はトレハン部隊でも良いでしょう。
残り2師団はとにかく強いユニットで編成します。
アイテムも稼げるわけです。
これで、産卵に使うソーマ資源や、弱い師団でも特攻して回復させるための資金を得ます。

あと、トゥルールートへは、ティアのイベントを優先的に進め、
好感度をとにかく上げます。
結果的に、政治傾向がロウになると思います。
そのためにも、産卵回数が必要になるのですが、
同じユニットを退役、産卵を繰り返すことでも達成されます。
ラグナ消費が少ない、剣兵やゴブリンなどが良いと思います。
これを7章でやりました。

条件が分からなかったので、全ての母体ユニットで産卵退役を行ったため、
期せずしてファフネルの称号が解除されたのも、攻略には役立ちました。

あと、最終エリアの最終攻略地点を、ルーラーズスパイアにしないこと。
ここだけ超の地形効果が高いので。

こうして振り返ると、初心者向けの記述かもしれませんね。

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ということで、不満というか疑問なところはありますが、
何だかんだ集中してプレイできたので、とても楽しめました。
ティアやザハークたちと一緒に、新たなラグーンへ導いてあげてください。





ダウンロード販売もあります。



あ。

黒鬼の野心マップにいる「みんなのへそくり入れ」師団がかわいいですね。
連れて歩きたいです。
ユニットで一押しなのはゾンビメイデン。
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毎回毎回必ず師団に組み込んでます。かわいい。