とこはなさんの「年上彼女のあまやか同棲」体験版プレイしました。

とこはなさんの3作目は、「年上彼女のあまやか同棲」。

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過疎化の進んだ田舎町から、引っ越してきた町は賑やかに思えた。
都会というわけではないが、前の町では住民のほとんどが高齢者だったが、
自分と同年代の学生を見かける。
そんな町には、色んな店があった。
つまり、美馬隆之介は、この町から活気を感じたのだ。
隣家に引っ越しの挨拶品を探しても、困ることはないだろう。

探し歩いていると、ベビーカーの親子連れが地下街への階段を前に立ち止まっていた。
ベビーカーに乗せた子供が寝ているようで、持ち上げて降りるのは難しい様子に見える。
声をかけようか少し迷っていたら、反対側からやってきた女の人が親子連れに声をかけていた。

遠目にもわかるくらいめちゃくちゃ綺麗な人。
前の町では見かけたことはないし、芸能人かと思ったほど。
そんな綺麗な人が、サッと人を助けられる親切さを持っている。
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隆之介が都会のすごさに感心していたところ、その人はベビーカーに手を掛けて眉根を寄せた。
その腕も震えているように見える。重かったのだろう。
「――あの、手伝います」
隆之介が反対側から持ち上げ、一緒にベビーカーを持つ形にすると、
女の人は少し安心したかのように表情を緩めた。

親子連れが丁寧にお礼を述べて去ったあと、女の人が隆之介に向かって丁寧なお辞儀をしてきた。
「でも、わたしが危なっかしかったから、見かねて助けてくださったんですよね?」
見た目だけでなく声まで綺麗なことに驚いてしまうが、
ちょっと申し訳なく思い、むず痒くもあり、緊張しながらもきちんと伝えることにする。
「でも、先に声をかけた人がいなかったら、声をかけられなかったと思うんで、
 切っかけを作ってもらった感じというか……むしろこっちがありがとうございました、です」
「まあ……ふふっ」
すると女の人は笑顔で返すが、その笑顔にやられてしまった。
ふわっと華が咲いたよう。すごく今どきの垢抜けた容姿なのに、不思議と上品な感じがした。

これも何かの縁だとは思ったものの、名前を聞くだなんてことをしたことがない。
隆之介がまごつく間も無く、女の人は用事があったようで早足で去って行った。

手土産で、両親に先んじて挨拶をする。
以前いた町では、この挨拶を疎かにすると後々まで尾を引いたので、重要な役目だった。
幸いにして隣家は一軒だけだが、自分の家がいくつも入りそうな大きさがあり、
簡単にいえば豪邸だった。

隆之介が代理で挨拶するのには理由がある。
元々、忙しい両親が今後はゆっくり暮らそうと、やっとの思いで買った新居だが、
仕事の引き継ぎがうまくいかず、来年まで掛かることになってしまったのだ。
とはいえ、新居を放置するのも良くない。
また、隆之介の志望校の近くでもあるので、先んじて独りで住み、受験勉強を始めるため、
そんな理由だった。

隣家の小笠原家は、雅英さん、翠さん共に、威圧感もなくのんびりした印象で、
食事まで誘ってもらえたほど。
両親にその報告をして、翌日。隆之介は母から電話を受けた。
何でも、挨拶で電話したところ、気が合ったのか長話をし、お互いの子供の話をしたようだった。
「あのね、小笠原さんに『うちの娘に、家庭教師でもさせましょうか』って仰っていただいて」
恥ずかしいが、成績の話もしたらしい。
小笠原さんの娘、ひなきさんは、隆之介の志望校に通っているそうで、
もっと上を狙えた実力があったそうだ。
もう代金の話もしているらしく、とりあえず隆之介は再び、小笠原家を訪れる。

小笠原家のリビングに居たのは、あの綺麗な人だった……。
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体験版は、409MBでした。

原画は、ハムさん。
シナリオは、たにかわたかみさんです。

うーんなるほど。これは良いですね。
とこはなさんは、同棲シリーズをリリースするブランドさんとして認識しても良いと思います。
が、3作目にしてびっくりするくらい導入がスムーズな作品となりました。

今作は、相手を僅かながら年上に設定し、でも垣根のない距離感で進行します。
すごく上手いなと思います。

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「……舞い上がりたかったんだね、わたし」
小笠原ひなき(飴川紫乃さん)

机に座ってやることは得意。しかしそれ以外は割と苦手。
化粧やファッションなどは友人から仕込まれ、それなりにできるようにはなってきた。

お嬢様というわけではないが、お嬢様のように育てられたところがあり、
主人公からすると天上人のように思えてしまうところがある。
実際、家事の手伝いなどはこれまでやってこなかった。
重いものを持つのも得意ではない。

これは、ひなきの母、翠の方針。やりたいと思わないならやらせようとは思わない。
でも、やりたいと思ったら全部教えたい。
きっと、ひなきがそう思ったように、一緒にやれることと、
一緒にやれるからこそ、母娘で楽しめると期待もしているのでしょう。
母と主人公が、料理の話で楽しそうにしていて、ひなきが会話に加わりたいと思えたように。

なんか、珍しいキャラクタ設定に思えたんですね。新鮮味がありました。

それと、短い中でも家庭のこと、キャラクタのバックボーンをしっかり描く内容に、
かなり好感を抱いてます。
この小笠原家がしっかりしているから、魅力的だからこそ、ひなきが魅力的に見える。
そして、それは主人公の家庭もそうなんですよね。
主人公の家庭は、それこそ今回のように大事な時期に距離が空いてしまうことがあっても、
お互い軽口を叩きながら、でもストレートな信頼を感じる表現がなされています。
ひなきが主人公を見て、魅力的に思えた、自然な人の好さが備わっていること。
ここに説得力を持たせられているんですね。

はー、本当に上手いな、と感心しました。
運命とか、惹かれ合うべくして、なんて表現がありますが、
間違いなくこの二人は、くっつくべくしてくっつく流れだと腑に落ちました。
淀みがなく本当にスムーズです。

これだけ納得させられる進行が、このロープライス作品であるとは思いませんでした。
これは期待できますね。
ただ、飴川紫乃さんの声は割と好きですが、
キャラクタの性質性格からすると、合っているのは別な方かもしれないなと感じました。
ミスマッチではありません。が、もっと合う人が居るような気がしています。
好みみたいなものだとは思いますが。

システムで気になるのは、バックログからの音声再生って出来なかったでしょうか?


ひなきが名前を呼んでくれるオフィシャル豪華版の締め切りは既に終了しています。
チェックしていないのが良くないのだとは思いますが、
もう少し締め切りなんとかしていただくわけには、いかないのでしょうか。

残りは、抱き枕カバー同梱版と、


パッケージ版です。

2019年2月22日(金)発売予定です。