PurpleSoftwareさんの「リアライブ」体験版2もプレイしました。
【リアライブ】応援バナー

パープルソフトウェアさんの新作「リアライブ」。
体験版2もリリースされました。

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いつの間にか朝霧千隼のスマートフォンにインストールされていたアプリ、”アライブ”。
事情を知るという、教会のシスターの元へ向かう。

「みんなの未来に、光あれ!」
そこに居たシスターは、修道服を脱ぎ捨てると……妹の一羽だった。

「違いますー! 私の名前はレヴィですー!」
しかし、当人はレヴィと名乗り、一羽であることを認めようとしない。
海外の学校を飛び級卒業、教会に所属、帰国子女で学園に派遣されたシスターという、
無茶な設定を名乗った。

レヴィは、アライブのナビゲーターも務めるという。
さらに、このアライブというゲームを、一羽が開発したと明かした。
そして、アライブをインストールさせたのは、開発者でもある一羽の意向である、とも。
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このアライブは、クリアすると生まれ変わることができるという噂だ。

アライブというゲームは、ミッションをクリアすることで、
現実にスキルを持ち込むことができるという。
実際、ゲームの得意な皇歌夜などはミッションをクリアし、人の捕縛に使って見せた。
現実への影響力があるのは間違いなく、生まれ変われるという噂も信憑性を帯びているといえる。

だからなお、朝霧千隼は周囲との温度差を感じてしまう。

朝霧千隼は、故郷で震災に遭い、記憶を無くしている。
望むとしたら、その記憶を戻すことなのだろうが、躊躇してしまうのだ。

記憶を戻すのは、いい。
でもそれが叶ったとき、今の自分はどうなるのだろうか――。


体験版2は、963MBでした。
シーン体験版も収録されています。体験版1の部分のスキップ機能はありません。

体験版1の部分もプレイし直していますが、
改めて見ると、もう少し何とかできたように思うところがあります。

まず、コンフィグ画面デザイン。
恐らく表現したいのは、現代におけるハイテク感なのでしょうけれども、
ちょっと古い表現のように感じてしまいます。

このアライブというゲームは、没入感のあるオンラインゲーム、
というか、現実と入れ替わるくらいのもののはずで、
作り物だけれど、作品の中で表現できるくらいのリアリティがあるもののほうが良い。
すると、一番リアルなのは背景。
そう、なので、背景を担当されているわいっしゅさんに案を出して貰ったものを起こす、
それくらいが良かったのかもしれませんね。

それと。
やっぱりビジュアル面がもう少しという印象が残ります。

作品ロゴもそうです。
バナーを見て、タイトルが何と書いてあるのか分からない。

あと、細かいところですが、チャットルームでの進行になると、
AUTOモードが止まってしまうのは何とかして欲しいですね。
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体験版2をプレイして感じたのは、この体験版で何を見せたいのかが分からなかったことです。

まず、アライブのクリア、生まれ変わりを望む理由が明かされていないのです。
個別ルートにそちらを任せたからなのだと思いますが、
各キャラクタの行動理由が明かされず、プレイヤーの共感がないまま物語が進みますので、
対岸の向こうを見ているような印象が付きまといます。

そうなると、起こされるイベントの面白さ、画面上で何を見せてくれるかになるのですが、
朝霧千隼の最初のミッションは、コマンダーとしてプレイヤーを従わせること。

このプレイヤーを従わせる。現実(?)で誰かを従わせることであり、
アライブはオンラインではなく、現実に対して行うものであるようです。
そうなると、レヴィにしろ、特殊な衣装はどこで身に着けるものなのか。
また、誰かの意図したイベントにしか思えず、どこまで繋がっているのかが謎です。
それこそ、アライブは生まれ変わりという噂を聞かせたことすら繋がっているのかどうか。
あるいは作り手側の意図なのか。これは謎の部分ですので明かさずとも良い段階かもしれません。

けれど、キャラクタそれぞれの魅力も、どうにも薄い。
例えば、真深眠(柚原みうさん)の最初のミッションは、異性に水着姿を見せる、です。
主人公ないしプレイヤーに水着姿を見せるためのもので、
キャラクタそのものとは何の関係も無さそうに思えてしまいます。今の時点では。

また、真深眠は、水着姿を見せることに抵抗を覚えて取り組まない程度なので、
生まれ変わりを求めるレベルは、低いということ。

それをスタートの時点のミッションで行ってしまうため、
やっぱりキャラクタの生まれ変わりを望むレベルが伝わらない。

物語の時間は既に7月。明日もあるという体育の授業は、どう対応していたのでしょう。
人に水着を見られるのは死んでしまうほど恥ずかしい、なのだそうですが、
千隼の、たった数行の台詞で説得されて応じてしまいますので、
真深眠の自我の薄さが際立つ。
それだけ自我の薄い存在が、生まれ変わり、望むことを掲げて、
果たして画面のこちら側の気持ちを揺さぶるのか。

……と、今の時点では思ってしまうのです。

イベントのためのイベント。
喜ぶのは、キャラクタのCGが見たいプレイヤーのみではないか、とか。
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ミッションクリアというのは、試練を乗り越えるという意味に他ならないのだから。
キャラクタそれぞれに繋がっているのならば、
今後は段階を踏むように少し進んだイベントになるかと思いますし、
それをやらせて、アライブプレイ前と生まれ変わった、というオチになるのか。

コマンダーの命令に、心が従ったというのは、どうやって判定しているのか。

仮にレヴィが一羽の生まれ変わりの姿として投影されているとして、
世界に二人目が同居しているのならば、真に生まれ変わりでは無いわけで。
物語が進む中で、千隼が何かを望んだとして、それは冒頭の世界、幸せは感じられない。
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不満と謎が同居していて、それを見事に解決してくれそうな気配が感じられないのです。


ここ数作の流れは、Trueというかラストルートが用意されている形で、
他のルートはどうみても軽く終わってしまいました。
前作「アオイトリ」メアリーハーカー、「アマツツミ」綾部こころ。
彼女たちの物語は、体験版である意味終わってしまっていました。
今作もそうではないとは言い切れません。

「あると」からのファンで、ほぼ全て購入してきましたが、
今回は見送っても良さそうかなと、今の時点では感じています。

シナリオ担当されているなかひろさんが手掛けられた、
「初恋サクラメント」は圧巻の物語だったので、そこに期待して、もう少し考えてみます。

ここ数作の流れであれば、ネタバレムービーみたいなものが展開されるはずです。
そこで満足してしまうかも、しれませんが。


2019年3月29日(金)発売予定です。