Argonautsさんの「家の恋人」体験版プレイしました。

アルゴノーツさんの新作は「家の恋人」。

「以前はそこまでセカセカ帰らなかったと思うんだけど」
橘木啓輔が、定時ぴったりに帰宅の支度をしていると、社長から声が掛けられた。

そうなのだ。
行きつけの喫茶店ムーンリバーがリニューアルし、メイド服姿の二人がアルバイトで入った。
メイド服を着ているというだけで、メイドカフェのようなサービスは無い。
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片方は、目つきがきついチカ。もう片方は、独特の話術を繰り出すユリ。
二人とも美人すぎるほどに、美人だ。

常連だった啓輔から見ても、このまま潰れてしまいそうだった喫茶店は、
町内でも有名な人気店になった。
時間が時間なら、行列ができるほどの。

愛想はない。美人の二人がいる。
それだけだが……他の違う。その二人がいるから。二人がいるだけで。

「いらっしゃいませー。あ、橘木サンか。お疲れ~」
「お疲れ様です」
こうして、足繁く通ってしまっている。

二人は、愛想が良いわけではない。敬語どころか丁寧語もうまくない。
けれど、そんな二人が……唯一、啓輔のことを名で呼んでくれる。
それが普通では無いことの証明に、二人目当ての客達がざわつく。

呼んでくれることに小さな期待感を満たされたから、というわけでもないが、
啓輔には、別に気になっていることがあった。
ムーンリバーとは駅を挟んで反対側で、路上ライブをやっている二人組のこと。
ほとんどの人は足も止めない。足を止めても一瞬で去ってしまう。
けれど啓輔はなんとなく好きで、良く聞かせてもらっていた。
その二人が、最近居ないのだ。

そのことを、いつものナポリタンを食べながらマスターに話をすると、チカとユリが割り込んだ。
「今は事情があって、日曜日だけになってるんだって」
「え、喋ったことあるの?」
「知り合いです」
意外なところで知り合いがいた。その話を元に、日曜日の夕方に行ってみると。
確かに、いた。
啓輔は思い出す。そういえばこの二人組は、ユリティカ、という名前だったと……。
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体験版は、710MBでした。

やっぱり、やまかぜ嵐さんのキャラクタデザイン、
そしてこの彩色、すごく良いですね。こういうタイプの作品に合います。
画面見ているだけで幸せになれるというか。

また声の配役が絶妙で、チカを歩サラさん。
ユリをもんぶらんさんが担当します。

チカなどは「あ、けーすけか」と言うと、距離感の近さというか、
内側に入れてくれているんだな、という感じがすごく伝わりますし、
「橘木さんがユリティカのファン第一号」と言うと、日頃表情の動きが小さいユリが、
ほんとに喜んでると、こっちまで嬉しくなります。
(だからその直後にいつも通りのネタを発してくるわけですよね)

まあ、プレイヤーは啓輔ではないのですが。羨ましいですね。
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いやーこの表情。なんて美人なのか。
こんな表情を向けられるって羨ましいですよね。

気付いたんですが、この作品って、1センテンスごとにツッコミを入れたくなるんですよね。
ツッコミというより会話をしてしまうというか。
そういう隙みたいなものがあって、良いと感じます。
楽しめてるってことですから。

ただ、主人公の、メインヒロイン以外のヒロインに対するあっさり感が凄まじいんですよね。
今作の場合でいえば、絢萌も、里帆も、相変わらずいつでも出動できるというか、
いつでも応じられるような素振りを見せているのに、
「そこまでの恋愛感情は無かった気がします」というコメントだけですから。

さらに、ユリとチカの二人も、絢萌と里帆に対して、先制攻撃としか思えない行動を取ります。
こういうところは流石だなと感心してしまいます。

今作だと、絢萌さんがこう……サブキャラクタ発言を連発するので、
1作目のあのヒロイン力はどこにと、思うことも少し。
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「でも、私たちが来ても良かったのに。お兄ちゃんのためにさ」
「腕が使えなかったら、生活もすごい大変になるよね?」

それでも、二人が啓輔のことを思う気持ちは強いもので。
それを無視してメインヒロインにフォーカスする流れがもったいないと感じる、ということは、
どのキャラクタも魅力的だと感じているということです。

なので、正直、フルプライス作品ではダメだったの?と今作でも思います。
設定を練る側としても秘蔵のものでしょうし、
今後出しても受け手側に慣れが生じてしまいそう。ちょっともったいない。


細かいところですが、二人は二人一緒、なので、
テキストウィンドウにもチカとユリの両方が常時出ているんですよね。
これ、いいなぁ。

細かいところをさらに言うと、卵焼きの描き方がすごく細かいですね。


ただ、ちょっとびっくりしたのが、
MOONSTONEさんのサスペンス的作品の、あの音楽が流れるんですよね。
曲名でいうと、『アンニュイの森』。
びっくりして身構えてしまいました。
ワンフレーズ耳にしただけでこうなるので、あの作品のインパクトの強さは本物だったなと。
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チカは、敬語こそ苦手とするものの、言葉の選び方が古いところが多く、
もしかしたら家柄があるのかもしれません。
また、ユリは過去に災害の経験がありそうです。
これだけシンプルな進行で、ヒロインの過去が大分気になる時点で、
もうハマっていますよね。

2019年4月26日(金)発売予定です。


チカとユリの抱き枕カバー付きフルセットもあります。


ダウンロード販売もあります。
【抱き枕セットあり】家の恋人

シリーズ完結とのことで……。
ちょっともったいないと思うんです。
「家の彼女」「家の妹」ともに、もう少し恋愛部分を見てみたかったと思うのです。