DESSERT Softさんの「トメフレ」体験版プレイしました。

デザートソフトさんのデビュー作は、”ひとつ屋根の下、お泊りドタバタラブコメADV”、
「彼女は友達ですか?恋人ですか?それともトメフレですか?」。

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両親が離婚係争中で、独り暮らし。
転校先では、残念ながら数ヶ月経っても友達ができていない。
それどころか、クラスで会話をしたことがなかった柏葉結生は、
衝動を抑えられずに色々なサイトを見て回った。

その中に、どう見ても怪しい、結生の欲を満たしそうなサイトがあった。
学生同士で援助しあえる関係、トメフレ、というもの。

恋愛禁止、連泊禁止、いかがわしい行為禁止……などなど。
規約はいろいろあるが、結生は下心だけで登録した。
双方の合意さえあれば良いのだと解釈して。

トメフレに登録したばかりだというのに、すぐオファーが来た。5人もだ。
泊まりたい人が、近くにそれだけ居る。

もうこの時点で、結生は舞い上がっていた。
だからそのうちの一人、さくらねこというハンドルネームの人に申請を許可し、
早速訪れた相手を迎えるためドアを開けて、こんなことになるとは思ってもいなかった。

クラスで、いや学園で人気の雛守桜子が現れる、だなんて。
「ぇ……柏葉ゆき、くん……?」
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体験版は、838MBでした。

原画は、了藤誠仁さん。
シナリオは、十全さんです。

了藤誠仁さんのラフ原画、公式サイトで見られるのですが、良いですよね。
また、服装差分がかなりあるのも期待が持てます。

実はタイトルだけで少し回避していたところがあります。
が、プレイして見たら、こう、面白いんですよね。
読んでいて共感性羞恥が働くところもあるのですが、
まだ続けることができるギャグ展開が盛り込んであるからでしょうか。

ちょっとだけ、キャラクタの属性付けなどが古い印象もあるのですが、
だからこそ成り立っているところもあるのと、スムーズな進行になっているので、
これはこれでアリだと思います。

彼女たちがトメフレという一泊だけの関係に頼ってしまうのは、寄る辺がないから。
居場所がないから。
それぞれが種類の違った孤独を抱えているから。

しかしその陰を匂わせつつ、でも気軽にそこへ向き合うことなく、
体験版は笑いをのせて終わります。
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雛守桜子、体験版中でも相当魅力的なんですよね。
自分からトメフレ規約を提示して、そういうことはしてはダメ、なんていいながら、
あの時が楽しかったからか、積極的に垣根を越えてこようとするんですよね。

雛守桜子は、周囲からのイメージに縛られて生活している。
優等生で、誰の誘いも断らない。それに応えないといけない、息苦しさがある。
本当は、結生を超えるディープな漫画アニメゲーム好きで、
独りで遊んでいる方が好きなのに。

だから、あのお泊まり会みたいなトメフレを、もう一回したいと考えてしまっている。
そういう気持ちから、日頃の学園生活でも、あの時と同じように結生に接してしまいそうになる。
トメフレ規約から外れるし、日頃のイメージと違う行動だし、
何より結生はボッチ、桜子は優等生。繋がるはずもないのに。

そんな桜子の気持ちや眼差しを気持ちよく感じてしまったからか、結生もつい、
隠していた身体能力を発揮して頑張ろうとしてしまったり。
これ、すっかり恋に発展する流れですよね。

知識ひけらかしてしまう桜子。それでもかわいいのは、
雪村とあさんだから上手く出来ているのかもしれませんね。
桜子の条例語りは、収録したものを倍速処理しているようなのですが、
せっかくだから雪村とあさんの高速セリフで聞きたかったですね。

公式サイトのキャラクタ服装差分を切り替えると、表示されるセリフも切り替わるのですが、
これはこの先が期待できる、ぜひ雪村とあさんのセリフで聞きたくなるフレーズばかり。
これはどのキャラクタもそうで、製品版が楽しみですね。

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学園ではクールを装っている一ノ瀬沙耶佳(水野七海さん)も、
スクールカースト上位グループに居ながら、下位存在を叩いてばかりいる周囲にズレを感じているし、
いじめを受けている、家庭でも虐げられている雰囲気のある皆川愛美(結城ほのかさん)は、
そもそも安心して過ごせる時間がない。

一ノ瀬沙耶佳も、人当たりは辛めなのに、それが逆転すると、
カラッとした気風の良いキャラクタになります。
皆川愛美は、日頃が辛いので、少し優しくされるとほだされてしまい暴走しがち。
ルールが今のところ行動制限を掛けているものの……。

この三人だけで十分だとも思うのですが、さらに生徒会長の霧咲凜(風花ましろさん)、
兄を虐げるのが趣味の妹、柏葉椎菜(飴川紫乃さん)と、ヒロイン盛りだくさんです。

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植木亨さんが語ってくれるトメフレ解説。気合い入ってて楽しいですね。
盛り上がります。


それと、何か見たことあるなと思っていたのですが、
Digital Cuteさんの「崩壊天使アストレイア」で使われた教室と廊下背景が出てくるのですが、
インターハートさんとワイアーヘッドさんって関連性あったのでしょうか。
背景担当の方が同じだったのかな。
トメフレは、繋がりがない平和な世界なので、ちょっと違和感ありますね。

あと、音楽の一部、これ大丈夫でしょうか。

この作品、とにかく力を抜いてプレイし始めること推奨します。
すると、少し先からグッと引き込むタイプの作品に思えて、なかなか期待できますね。
選択肢こそないものの、柏葉結生の気持ちも分かるところがあるし、
そんな柏葉結生が気になっていくトメフレたちの気持ちも分かるし、
そしてちゃんとヒロインになっていく、そんな魅力を感じられそうです。


声出して笑える展開も多くて、そういうところも良いですよね。
あと、セーブするとサブタイトルが分かるのですが、これがまたなかなか面白いです。


2019年5月31日(金)発売予定です。