ASa Projectさんの「恋愛、借りちゃいました」体験版プレイしました。
『恋愛、借りちゃいました』を応援しています!

ASa Projectさんの新作は、”恋愛レンタルADV”、「恋愛、借りちゃいました」。

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元々不仲だった両親が数年前に行方をくらました。
残された一室のマンションと最低限の生活費を見て、新海幸は強く思った。

この世には、金よりも大切なものなんて数えるほどしかない。
金があれば、妹の月にしてやれないことはないのだから。
――それから数年、バイトを掛け持ちし続けてきた。

ある夜遅く。
帰宅した幸に、月がこんなことを言ってきた。
「私も進学しません。まだ数年先の話ですけど、私も働きます」

幸を見て育ったからか、月は、歳の割に成熟していた。
けれど、こんな話をしてくるほどとは、思ってもいなかった。

幸が、学生なのに恋人どころか友人もおらず、妹たる自分のために進学せず働く、
どちらか片方だけのために頑張るのはナシ、ふたりだけの家族なんだから……。

そこまで言われて、幸は、自分が折れるしかないと悟る。
幸が納得したのを見届けて、どこかほっとした表情をされてしまっては……。
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幸は清凜学院の三年生。
来年は就職することで、月の進学費や生活費を稼ぐつもりでいた。
さらに幸自身の進学費用まで、今から捻出するとなると……これはかなり厳しい。
しかしここで折れては、また月が「自分も働く」と言い出しかねない。
高時給のバイトを探す雪は、果てしなく胡散臭い求人を見つけた。

「定番の恋人からお友達、果ては兄妹まで何でもオッケー!
 あなたの理想に寄り添った人材派遣サービス!」

それが、レンタル人材派遣登録、というもの。
大々的に宣伝する割には人手不足なのか、あっさり採用が決まり、早速現場へ向かう。

待ち合わせの駅前に居たのは、どこかで見たような覚えのある女、
……よく思いだしてみれば、クラスメイトの瀬川絵未だった……。


体験版は、919MBでした。

原画は、冬壱もんめさん、結城リカさん、夕凪セシナさん。
シナリオは、八日なのかさん。

魅力的なSDは今回もあります。公式サイトに何故かいつも記載が無いのですが、
たかへろさんのSDでしょうか。

システムは吉里吉里Zですね。
機能はシンプルですが、軽快な動作で使いやすく組まれています。

最初に登場するサブキャラクタのキャストが非常に良く、
これがメインヒロインでないのが不思議なほど。

声はよいのにセリフと表情でメインヒロインでないかもしれない、
と思っていたら、本当にサブキャラクタだった、という流れです。
前作でメインヒロインだった声優さんをサブキャラクタに回しているような印象があります。


この作品は、非常に軽妙に進むラブコメです。
主人公の境遇などは重たいはずなのに、全体的に受け入れにくいところがなく、
スイスイ読み進めることができます。

面白いポイントはふたつ。
一つ目は、ヒロインキャラクタがそれぞれの事情で、レンタル人材派遣を頼み、
そこからヒロインの魅力を引き出していること。欲が基になる場合が多いですが……。
二つ目は、ブッキングの可能性。
主人公とヒロインが元々近い生活圏に居り、望まれる関係性は少しずつ違って、
でも鉢合わせれば……?という部分。

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主人公、新海幸は、日頃の学院生活では前髪で目を覆うようなスタイル。
誰とも交流せず、休み時間に席を離れると、誰か座ってしまうくらい。
バイトモードでは、その前髪を上げて目を見せるスタイル。
コミュニケーション下手ではないので、営業スマイルもできてしまう。
そのため、瀬川絵未などは新海幸が同じクラスに居ると気付いていないようです。

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「なにそれ、好かれても困るんだけど」
瀬川絵未(花寺香蓮さん)

清凜学院で主人公と同じクラス。
新海幸の初レンタル派遣バイトの相手で、契約は恋人のフリ。
努力できることはしていくタイプだが、それ以上に現状維持を優先し、つい見栄を張ってしまう。
それが、彼氏が居るという設定。
グループ内で言ってしまい、彼氏に会わせろという流れから、レンタルを申し込む。

設定の打ち合わせが無いまま友達と会わせ、新海幸が合わせてくれた。
色々やってくれた感謝の気持ちを伝えようとした瞬間、
勤務時間、金の契約はこれで終わりと、ドライに返す態度の新海幸に面食らう。

恋なんてよく分からないと思っていたけれど、
少し背伸びして化粧して、オシャレして。
彼氏って結構いいなと思えたところだったから、なおさら。
それなのに、相手は一緒にいてちっとも楽しく思っていなかったのだとしたら。
そして新海幸にぶつける言葉は、とても素直でかわいらしかったです。
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「それでも! 今日はどうもありがとう! もう二度と会わないだろうから、
 ちゃんとお礼だけは言っときたかったの! じゃあバイバイ! バカ! 守銭奴!」
こういうストレートなヒロインは、魅力的ですね。
良い恋愛を見せてくれそうな期待が持てます。

新海幸が突っぱねた反応をしたのにも、理由があります。
瀬川絵未が友達に彼氏を紹介する、という形でレンタル契約しています。
つまり同じクラスの人間と複数会っているわけです。
同じクラスだとバレないほうが、瀬川絵未の嘘がバレる可能性が低くなるため、
間接的にかばったといえます。

間違いなく、この単発契約で切れたほうが良かったはずですが、
瀬川絵未は、レンタルで一気にお金が無くなり、
レンタルデートで行ったカフェでバイトをすることに。
つまり新海幸のバイト先に後輩として入ってきます。

体験版では良い場面もあったのですが、最後まで新海幸が同じクラスだと気付いていません。

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「それはね、みんな私のことを勘違いしているから」
天満八純(飴川紫乃さん)

お嬢様で、優等生然としており、人付き合いも良いが、たまに気色の悪い笑い方をするのが特徴。
真面目な良い子だと思われるのが嫌で、夜遅くに新海幸と会ったことをきっかけに、
十万円の即金で、夜のお友達という契約をする。

瀬川絵未の幼馴染み。瀬川絵未の彼氏だという写真を見ると、新海幸だと見抜いています。
実は、新海幸とは清凜学院の前から同じクラス続き。

ムービーを見ていると、何か主人公に対して思うところがあるようですね。

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「お兄ちゃんを継続プランで本指名します」
「しばらく私たちの……お兄ちゃんになりなさいって言ってるの!」
泉ちなつ(水野七海さん)、泉こなつ(要しおりさん)

感情表現が豊かで甘え下手、本当は兄に甘えたいのが、姉のちなつ。
感情表現は控えめだが行動が素直、ちょっと性癖が偏っているのが、妹のこなつ。
ふたりの契約は、お兄ちゃんのレンタル。
性格は正反対、でも歯止めが利かなくなりそうなところは似ていますね。
ちなつが、甘えだしたら止まらなさそうで、こなつが性癖を放射したら、それも。

ちなつは予備校で、こなつはレストランのバイトに後輩として入ってきます。

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「さっさと終わらせてゲームしたいのに……せっかくの半休が」
空路椿(藤崎紗矢香さん)

新海幸が住む向かいのマンションに住んでいる。

契約は、愛人。
母がそろそろ結婚をと言ってくるため、その弾除けとして。
彼氏にしてしまうと、次に結婚が来るため。
部屋ではジャージスタイルで、オンラインゲームが好き。
プレイ中は暴言が出まくる。
仕事は予備校の講師。人気があり、講座がなかなか取れないのだとか。

進学するなら効率を考え予備校に、と通い出す新海幸と鉢合わせます。
さらに田舎から送り込まれた従姉の遠山愛季(遠野そよぎさん)が、
1回限りの偵察ではなく、とあるレストランのオーナーとなってしまったりも。


最終的に、新海幸は行動範囲のそれそれで、演じなければいけません。
学院では恋人と夜の友達の役割を、
予備校では従兄と愛人の役割を、
バイト先のレストランでは恋人と従兄と愛人の役割を……。
いつの間にか、生活圏内全てでレンタル人材派遣契約に囲まれてしまっています。
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その疲れを、困ったことを、帰宅して妹の月に聞いてもらいます。
月、かわいいですよね。時には叱ってもくれるのです。

と、恋愛だけでなく、スラップスティックな展開も楽しめそうなのが、
ASa Projectさんの「恋愛、借りちゃいました」と感じられました。


今作では、特定のキャラクタのみ変顔、というわけでも無さそうに感じます。
割と、瀬川絵未の変顔が多いですが。

また、前作では多かった、カットイン時の小ネタは少し抑え目。
毎回ではありませんが、気を抜くと入ってくる、くらいのタイミングになっています。
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彼氏をはじめとしたレンタルは、現実でも話題ですが、
それを物語にして面白く仕上げてくれています。
今プレイするのにふさわしいですよね。


2019年7月26日(金)発売予定です。

特典のボイスドラマ「恐怖のクアドラブッキング」が楽しそうです。