LiLiM DARKNESSとらいあんぐるBLUE」感想です。

2007年7月発売作品。

「とらいあんぐるBLUE」は、”略奪(され)&凌辱(される)三角関係純愛ADV”。
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沢村麻人は、卒業式の日、姫宮あかねに告白した。
返事は、「ずっと待っていた」だった。
そこから二人は始まって、一緒の大学に通い、帰りはファミレスに寄る。
大切な時間を過ごした。

付き合って3年が過ぎたが、ずっとプラトニックな関係で居た。
沢村麻人は、その先に興味もあったし、何度か手を出したこともある。
けれど、姫宮あかねが先に進めることを怖がっているようだった。
せいぜい、触れる、止まり。

何より、二人で交わした夢がうまくいっていないこともあって、
それ以上、手を出しづらかった。
沢村麻人が小説家になり、姫宮あかねがイラストをつける、二人でデビューするという夢。

立ち寄った本屋で、応募した小説賞の入選作が掲載されている冊子を立ち読みした。
それに圧倒されてしまった沢村麻人は、そして、姫宮あかねに告げる……。
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という導入でした。

それでは感想です。
ネタバレは少しあります。

プレイしたのは、2019年6月に発売された「White Blue」の特典として付属していた、
Windows10対応版になります。

ちょっと古い作品ですので、最新OS対応版とはいえ、
プレイが少し辛いところもあります。

システムが古いままだというのは仕方ないとして、
物語も、ちょっと気になるところがあります。

待ち合わせで、連絡取り合えず入れないのは何故?
しかもお互いに?携帯持ってるのに?と。
とは、思ったのですが、いつでもしっかり行動できる人ばかりではないですよね。
会いたい気持ちと、待たせてはいけないと思う気持ちが逸るのと、
メールは落ち着いてする楽しみ、という時代なのかもしれません。

何より、なんで沢村麻人は距離を取らなければいけなかったのか。
姫宮亜弓にいわれたのは、応援してくれる人がいるなら夢を諦めてはいけない、ですが、
そうではなくて、大事なら一緒に探すことだと思うんですよね。
だって一緒になるためにやるのだから。

という、ちょっとドラマを作るために無理してないかなと思えるところとか。


けれど、そのプロローグ。ヒロインと周囲の関係をしっかり表現してくれていますね。
ここが、肝なんだと思います。

姫宮あかねと沢村麻人は、ドラマティックな恋愛をします。
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大きなネタバレになってしまうのですが、
やっとの事で気持ちを伝え合い、プラトニックでも仲の良い恋愛時間を過ごしますが、
姫宮あかねが、交通事故に遭ってしまいます。
生死をさまよい、やっとのことで生還します。
そこから二人は、改めてお互いを大切だと伝え合い、一緒に東京に出る、新生活を始めます。
もうこれだけで1本の作品になってしまうと思うのです。エンディングですよね。

しかし、新生活には色々な悪い手が伸びてきます。
そこが、相変わらずハラハラするというか心臓に悪い展開。

もう、家庭教師アルバイトで行った先の担当の子が何か考えてるとか、
店長が悪そうなファミレスのアルバイトに行ってしまうとか、
交通事故に遭った時に、「お前のせいだ」と殴りつけてきたホストが転がり込んでくるとか、
専門学校では、姫宮あかねがオンラインゲームで仲良くしていた相手が通っているとか。
悪い人に会ってしまう。
その時点でハラハラしてしまって、進めるのが大変です。

つまり。
あんなドラマティックな恋愛をしてきた、のに。
それでも他に懸想してしまう、わけです。

苦難を乗り越え一緒に暮らして、より繋がろうとするけれど……うまくできない。
できないのは、不能ではなく、たぶん時間を掛けすぎたんじゃないかなと思います。

要因はともかく、できない間に他の手が伸びて、そして段々と姫宮あかねは変わっていく。
何が悪かったわけでもなく、ただ、悪くなっていってしまったのでしょう。
また、これもはっきり書かれていませんが、姫宮あかねが父親のこともあり、
付き合うからといってそういうことはするのは、と、嫌悪感を抱いていたこともあるのかも。
嫌悪するということは、意識するということですから。
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ただ、この作品、プレイする側にも条件があります。
二人はエンディングを迎えることができない、
その悪くなっていく過程を楽しめるか、どうかなんです。

もし発売当時にプレイしていたとしたら、全く納得できながったと思います。
アニメーション化もされているんですが、そのレビューにあるように、
姫宮あかねのことを嫌っていたと思います。

こういう作品は、合わなかったとして、改めてプレイすると納得しやすいです。
それなりの経験や時間が、プレイするのに必要な作品なのではないでしょうか。

というか、どうしましょう。これで好みが変わってしまったら。
当時は、今のようにジャンルとしてカテゴライズされていなかったかもしれませんけれど、
今は、NTRなんて語句が浸透し定番ジャンルになっていますよね。
触れやすくなったのかもしれません。
それに、シーン総数も相当に多いと感じます。

でも、あまり救いがないシナリオは、ちょっとまだ辛いかな。

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姫宮亜弓役の白金ゆりこさん、姫宮彩音役の杉原茉莉さん。
やっぱり上手いですよね。今聴いても違和感のない音声なんですよ。すごいと思います。

 
ダウンロード販売もありますが、対応OSが厳しいかもしれません。
この作品はパートボイスなのですが、それも変わらないようですし。
この極セットの『え? これってハーレム状態!?』がとても良さそうですが。


余談になりますが、先日体験版をプレイした、
CLOCKUPさんの「プレゼンスHDリマスター+1GHz」、その小説版もそうですけれど、
ヒロインに取り返しのつかなくなる展開が望まれる、そんな時代だったのかなと思ったりしました。