Casketさんの「あやかし遊郭~からくり女中の懐旧談~」体験版プレイしました。
あやかし遊郭~からくり女中の懐旧談~応援中!

キャスケットさんの新作は、「あやかし遊郭~からくり女中の懐旧談~」。

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「かねてより、人々の間でこのような噂がございました。
 名は『見返り柳』といいまして。ええ、此岸と彼岸の境界線、とでもいえば宜しいでしょうか。
 その間を一歩踏み越えると、なんと眼前には豪華絢爛たる遊里が現れるのです。
 まるで水の中から顔を出したように、囃子の音色は明瞭に聞こえ。
 張り見世の格子越しに、異形をした遊女たちが煙管片手にあなた様を手招くことでしょう。

 ここは妖怪の遊女とまぐわうことのできる遊里です。
 揚げ代などは頂きませぬ。妖怪は人間たちの精を糧としておりますから。
 一夜限りの幻のような恋を、明け六つの鐘が鳴るまで。ごゆるりとお楽しみくださいませ――」

五年前のこと。
稗田阿蓮は、呪いに掛かっていた。
村の老人たちから、山で解いたという話を聞き、山の奥深く、
そう、ちょうど二本のしだれ柳の間を抜けると……。

開けた平地に現れたのは、無数の提灯で飾られた長屋。
玄関の左右に吊り下げられた大提灯には、あやかし幻楼との文字があった。
数時間も山道を歩きっぱなしだった稗田阿蓮は、声を掛けて中で休ませて貰うことにした。

死人のように真っ白な肌。端正な顔。肉付きは良くないが、厚手の着物装からみて女。
しかしその肌と同じように、生気が感じられない。息を、していなかった。
よく見れば、人工の継ぎ目、関節があった。
死人かと驚いて、そうでなかったと気持ちが落ち着くと、別な衝動が襲ってきた。

呪い。
性欲が尽きることがないというもので、一度衝動が訪れれば思考能力が著しく低下する。
稗田阿蓮は、反応の無い人形に手を出し……。

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体験版は、247MBでした。

原画は、YU-TAさん。
シナリオは、えじむらさん。変わりません。

システムは変わらずYU-RISをベースにしています。
Casketさんの場合、前回変更したウィンドウサイズを記憶してくれているので、
次回プレイが楽になりますよね。

稗田阿蓮が山奥で辿り着いたあやかし幻楼は、
慶応の時代に楼主が亡くなり、閉鎖してしまっていたようです。
誰でも入ることができるわけではなく、狐憑き、あやかしに祟られた人間のみが辿り着ける。
ですので、遊女は一人もいない状態です。
楼主の命の通り、芸妓の心音が再興の手助けをしていく、
呪いを受け、訪れた稗田阿蓮が、楼主となり再興させるまでのお話のようです。

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心音は、もうちょっとからくり人形らしいビジュアルでも良かったかなとは思います。
人形で、死人のように肌が白いのであれば、頬に色を載せなくても良かったかも。
それでかわいいかというと、難しいのかもしれませんが。

からくりであるため、反応が乏しいのが特徴。
本来は芸妓であるため、遊女と同じことはしない、ようなのですが、
からくりの付喪神、妖怪であるため、人の精は生きるに必要なようです。
また、芸妓というにはネタがあまり豊富でないようです。
公式サイトを見ると、割烹着差分があって、身の回りの仕事は達者なのかもしれませんね。

気になるのは、これまでの作品とは主人公の雰囲気が違うこと。
呪いとは関係なしに、人の好さがないようです。


家神女房シリーズは一旦お休みでしょうか。
今後は、このあやかし幻楼でシリーズ化していくのかもしれませんね。


2019年10月25日(金)発売予定です。
ロープライス。

ダウンロード販売もあります。