でぼの巣製作所さんの「神楽黎明記~梓紗の章~」感想です。

2019年11月発売作品。

でぼの巣製作所さんの「神楽黎明記~梓紗の章~」は、
お菓子を食べながらのんびり歩いていた九重梓紗が、村人の代わりに妖怪退治へ赴く物語です。

それでは感想です。
ネタバレは少しあります。
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ローグライクRPG、神楽黎明記シリーズも13作目ですが、
前作「神楽黎明記~奏の章~」同様、フィールドが面白いです。

特に、第二層の冷たい洞窟。暗くじめじめしている設定のフィールドです。
足元に水たまりがあると水棲系妖怪は追加回復するのですが、第二層の全域に広がっています。
今作では、水母、蛞蝓、化け蛇、イソツビが該当。
なかま妖怪の場合は良い効果ですが、敵妖怪も同じ条件。
イソツビで1ターンにつき15ほど体力が回復します。
弱らせないと捕縛できませんので、捕縛しづらいフィールドといえます。
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さらに、どういうわけか岩が非常に多いです。
部屋と部屋を繋ぐ通路にも置かれているため、岩を壊さないと進めません。
岩が壊しやすい付与の武器があると便利です。
岩の中には首飾りが入っていることがあります。

第三層、虐げられた霊域も岩が多めです。


敵妖怪の印象ですが、まずは垢嘗め。
体験版の記事で、嘗め取りは盗み守りで対策を、と書いておりましたが、対策できないようです。
訂正します。
それどころか、ボスではない、通常サイズの垢嘗めは、
通常攻撃に防御低下、衣の剥ぎ取り効果があるようです。
となると、間になかま妖怪を挟んで攻撃するのが安定しそうです。
毎回立ち位置を選べるわけではありませんが。
呪いの防具を着けていれば、外されることはありませんが、
ダンジョンへ潜る度に呪いを受けるのも難しいですよね。

垢嘗めをなかま妖怪に据えると、やはり強いです。
防御力低下は探索で有用。相手に与えるダメージが3割増えます。
妖力解放で使える尻嘗めは、相手に混乱を与えます。

ヒダル神。
なかま妖怪として連れて歩いていると、敵妖怪から食べ物を奪ってくれるので、空腹で困りません。
フィールドが妖気で満たされるまで、探索し放題です。
気になったのが、食べ物を与えると強くなる。という紹介文。
ヒダル神に木の実などを投げると、韋駄天、鉄壁といった効果がかかります。
ただ、効果時間がとても短い。
お弁当など良い食べ物を与えても、禁断の果実だろうと、数ターンしか持ちません。
梓紗がヒダル神に食べものを投げるのに1ターン掛かりますし、ちょっと効率が悪い。
すぐに飢えてしまうのがヒダル神、と捉えると、非常にらしくて良いですが。
いっそのこと、一定確率で、梓紗の持ち物から食べ物を食べてしまう、というのも面白いかも。

なかま妖怪にするなら、この垢嘗めとヒダル神が頼りになります。
探索中は、毒をかけてくる敵妖怪が多いので、毒守りなどで防ぎましょう。


最下層のボスは、大百足。
甘い霧を吐いて眠らせ、ボディプレスで毒を与えながらぶっ飛ばしてきます。
ぶっ飛ばされると、ぶつかったなかま妖怪同士が衝突ダメージを受けます。

混乱や防御力低下が有効です。
今回は、特に百鬼夜行・蒼が必要ではありませんが、
癒やしの符やタミフリンを持っていると安定します。
毒を与えてしまうと大百足は回復するため、イソツビを連れていったり、毒林檎を投げたりしないようにしましょう。


これはバグだと思うのですが、目潰しの罠を受けると、梓紗が2回同じ悲鳴を上げます。
他の罠は、罠を踏んだ時と受けた効果による悲鳴が違うので、
本来は目潰し罠にも「まっくら!」みたいな悲鳴が用意されているはずなのですが。
混乱ガス受けた時の音声がかわいいですね。

フリーパート画面で、梓紗に触れても、揺れなくなったのがちょっとびっくりです。
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シーンですが。
体験版にも収録されている、古狸とのシーンなどにも記述がありますが、
九重梓紗、夜ごとのひとり遊び、をしていらっしゃるようです。
しかも、胸を中心に。
そのため、そこを責められると弱いという特徴があります。
タイプとしては、杜崎莉音と近いかもしれません。
さらに、九重梓紗は自分のことをボクと呼びます。

性格的には幼くても、関心はある。自分でする拙い経験も含めて。
だから、責められると乗っていってしまう。
そんな、九重梓紗の官能をテキストでうまく描いています。
今作は、蛞蝓やイソツビ、水妖と、似たようなタイプの妖怪が多いのに。

梓紗のキャラクタに、神崎ちひろさんの甘えるような声。
行為を受け入れる転化がなかなか良いですね。

ただ、音量のバランスが整っていないというか、おかしいです。
悲鳴や悦んでいる声は小さめ、思っている声は大きめ、という傾向。
必ずしもこのパターンでないので、どうして小さい音量なのか、大きい音量にしたのか、意図が分かりません。
せっかく、神崎ちひろさんの収録なのですから、大事に扱ってほしいところです。

でも、Live2D仕様で動画になっているシーン、古狸の2回目はビジュアル面が良いです。
動画は、結局パーツが良くなければ動かしても良いものとは感じられないと思うのですが、
そこをクリアしていると思うのです。

けれども、やっぱりボリューム不足というか、シーンが短いですね。
九重梓紗のいう、いけない子になってしまってから数クリックで終わってしまうのはもったいない。
神楽幻想譚」のほうが、派手だったところもありました。

あと、バッドエンド。あれは初めてだと思います。
が、面白さがあまりなかったことと、コンセプトに偽りあり、になっているような気がします。

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エンディングのイベントCGが非常に大人っぽくて良いですね。
姉を慕い、駄菓子を手に歩く幼さがありますが、肉体的には大人ということなのでしょうか。

乗り合いバスは昭和中期くらいだと思います。
もしかしたら、梓紗の通う学園も近代的なものになっているのかも。
そんな学園で、妖怪騒動が起きる……、
「神楽黎明記~梓紗の章~弐」というのは難しいかもしれませんが、
あるならそんな展開も面白いかもしれませんね。


ダウンロード販売もあります。
発売日から1カ月間はキャンペーン価格で33%オフ。
神楽黎明記 〜梓紗の章〜神楽黎明記 〜梓紗の章〜


#追記
なかま妖怪の妖力解放をいくつか行いました。
その上で一番頼りになるのは、上記でも推している、垢嘗めとヒダル神だと思われます。
垢嘗めは、妖力解放ランク2、攻撃力+15も良いです。
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ヒダル神は、妖力解放ランク2の沈黙攻撃も備えているところが強いですね。
沈黙させてしまえば大百足だってボディプレスなども使えなくなりますから。

ただ。
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この妖怪の巣はまだ抜けられません。
突然変異の垢嘗めとイソツビ、そして子泣き爺という組み合わせ。
垢嘗めは衣を剥がして防御力と状態異常を低下させるし、
イソツビは遠距離から毒攻撃してくるのでなかま妖怪の攻撃が届きにくくなるし、
子泣き爺は乳吸いしたり抱きつきしたり。そしてこの体力の多さ。
ちょっと苦戦しています。