DESSERT Softさんの「神様のしっぽ 」体験版プレイしました。

DESSERT Softさんの新作は、”絆を深めるおとぎばなしADV”、
「神様のしっぽ ~干支神さまたちの恩返し~」。

ks6

天部町。
一時期は衰退の気配があったものの、老人の元気で活気がある。
夜になれば静まりかえるが、人らしい過ごし方といえるのかもしれない。
観光客が押し寄せる時代は過ぎ去った温泉街には、それでも固定ファンが足を運んでいる。
全体的に穏やかな町といえる。

天部神社は、観光地の一つであり、十二支すべてを祀っている珍しい神社だ。
人間界を守るとされる十二体の動物たち。
天部秋成の朝は、この像を磨くことからはじまる。

合間に、像の隙間から現れた三毛猫が話しかけてくる。
内容は、完全に世間話だ。

この町には、動物が多い。
そして、天部秋成は、動物の言葉が分かる。
他人には理解されず、仲の良い相手にしか打ち明けては居ないが、
それが元で、動物絡みのちょっとした事に巻き込まれることも多かった。

野良猫から、縄張りに入ってきた鳥への苦情を聞く。
羊たちから突っつき回される。
雀と鳩のロミオとジュリエットを目撃する。
それでも、天部秋成は楽しい。動物が本当に好きだから。

いつものように倉庫の掃除をしていたら、干支が刻まれた円盤が目につく。
かなり古そうだが、傷一つない。
その日は、丁寧に元の位置に置いておいたのだが……。

ある日、通販から間違ったものが届いたらしく、天部秋成の手元に残った青い珠。
それが、円盤の中心に収まることに気がつき……。

その夜、天部神社が誇る十二支像は、一つ残らず消えてしまう。
その代わりに――。
ks11
体験版は、1.32GBでした。

原画は、憂凪あまねさん、狐ノ沢さん、ひなたももさん、YU-TAさん、Go-1さん。
SD原画として、野愛におしさん。
シナリオは、夜明瑠璃さん、森間まりもさん、ヴィシルさん、鬼ごはんさん。

システムは、CandySoftブランドと同じSystemC。
動作のクセなども変わりません。
ウィンドウサイズでも可変が出来ず、セーブファイル数なども変更ありません。



十二支像が消えて、干支の動物娘たちと出会う。
それはすべて、干支神さまだった、という導入です。

声はするけれど、しばらく登場人物が画面に出てこない状態です。
学園に通う人達が、主人公の天部秋成と、幼なじみの浅葱蓮華以外は、
物の怪、干支の神になってしまう。

日頃、マイペースに仲良く過ごしていた、女友達AとBが、
申の干支神たかみ(野々原まどかさん)と、午の干支神じゅん(葵時緒さん)になったり。
ks1

しかしそのために、名前すらも明かさないというのは徹底していますよね。
良いと思います。

また、舞台がどうも山形県は銀山温泉をモチーフとしているようで、なかなか雰囲気があります。
音楽も和風を中心にしっとりめなものが多い。
いってみれば、Casketブランドの作品に近いでしょうか。

なんといっても、ビジュアルがすごくかわいらしい。

例えば、先述したたかみとじゅん。
ふたりとも、無駄にかわいいです。
たかみは表情が豊かでかわいいし、申モチーフなのがわかりつつも良いデザイン。
じゅんは正妻が居ぬ間に詰め寄る愛人呼ばわりされています。
(葵時緒さんって芸幅広いですね。)
ただし、たかみはメインヒロインというわけではなさそうです。
ks5

登場キャラクタが十二支、幼なじみを一人加え、13もキャラクタもいるわけで、
全員をメインヒロインとするのは難しいようです。
とはいえ、サブヒロインともきちんとシーンが用意されているのだとか。
その上で、メインヒロイン個別のルートがあるようですから、ボリュームには期待できそうです。

元々、動物が好きだった天部秋成。
十二支の干支神さまとなった全員を、天部神社の家屋で過ごさせます。

天部秋成は、一緒に食事がしたい、家族のようになりたいという浅葱蓮華の願いを叶えるため、
干支神たちと仲良くなろうと努めます。

しかし、最初から仲の良かったキャラクタも含めて、打ち解けていません。
中でも、ねずみの干支神、ちづ(分倍河原しほさん)。
人間嫌いで、天部秋成にも突っぱねるような態度を続けています。
食べることは好きなようですが、一緒に食事なんかしたくない、
そもそも天部秋成の名前を呼ぼうともしません。

日々過ごす様々なこと、例えば職場体験を通してだったり、
一人ずつと向き合う、過ごすことで、輪を広げていきます。

それは、孤独だった天部秋成が、浅葱蓮華の家に、家族として迎え入れてくれたから。
天部秋成が気付くまで、ずっと優しさを与え続けてくれたから。
ks9
となると、浅葱蓮華(花澤さくらさん)はどうしてそんなことを思っていたか。
このあたりも、個別ルートで楽しませてくれるでしょう。
幼い頃から、天部秋成を助けてくれていた女の子。
優しく接してくれる辰のききょうへ、”おもてなし”をしたいと思った時も、一緒に手伝ってくれた。

やっぱり、ひなたももさんのデザインは良いですね。

YU-TAさんのデザインも、Casketブランド作品でケモミミキャラクタを見慣れていて、
狐ノ沢さんはケモミミキャラクタをたくさんデザインされていますし、
憂凪あまねさんのラフスケッチは、ぜひ公式サイトで確認していただきたいです。
特にみそら先生。
Go-1さんデザインの走ってるじゅんもすごくいいですね。

キャスティングも前作「トメフレ」と近く、
コンセプトとしても、「トメフレ」で描かれた絆を描くことを掘り下げているようです。
体験版、共通ルートでは、重みよりも、ほっこり穏やかな進行で、
キャラクタとのんびりした時間を楽しめます。

それでいて、個別ルートでどんなことが見られるか、匂わせるようなところもあり、
ヒロインキャラクタたちが、天部秋成と全て過去に関わりがあった、
そのことを少しずつ見せていきます。

ks
最終的には、この浅葱蓮華と天部秋成だけのタイトル画面が、
全員揃うようになっていきますが、そこからがさらに本番のよう。

人と関わろうとしていなかったちづも、人間と折り合いをつけていけるようになります。
が、それだけで終わらなさそうです。
体験版では、何者かが忍び寄るところで終わりました。

それがたとえ人と動物とを分かつものであったとして、
困ったことがあっても、変わらず、みんなで家族で居ようとする、のでしょう。

重たさも、ハートフルさもちょっと物足りないけれど、
かわいい干支神たちを愛でるような気持ちでプレイができるのではないでしょうか。


OPムービーがかわいいですね。
キャラクタを拾いながら、おっ、と思わせる創りです。
で、最後は支柱からしっぽだけが除く。かわいいです。


体験版では、音声の設定ミスがあるようですが、製品版では修正されているでしょう。
それよりも気になるのは全体的な音声が小さいこと。
これも解消してくれると助かります。
 
2020年1月31日(金)発売予定です。
初回限定盤特典として、神様のしっぽ音楽集が付属します。


ただ、やっぱり他の作品で聞いた曲があるんですよね。
さすがにクリアレーヴ系列のBGMは、別会社のものだと思うのですが。