キャラメルBOXいちご味さんの「はじカノ」体験版プレイしました。

キャラメルBOXいちご味さんの新作は、「はじカノ~君がいる部屋~」。
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北見直樹は、ゲーム会社に勤務し、2年目。
相変わらず先輩からは「新人くん」呼ばわりされることもあるが、
仕事はそれなりに慣れてきた。楽しい。

とはいえ、変わらないのは繁忙期が良く続くこと。
生活を変えようと会社の近場に引っ越しをした。
前は通勤に2時間掛かっていたから、大きな変化だ。

しかし忙しさからか、物はダンボールのままだし、管理会社にいわれていた鍵の交換もしていない。
仕方が無い。本当に忙しいのだ。
この日も、前日は会社に泊まり、次の日の夕方になって一区切りついて新居へ帰ってきた。
だからそのまま寝てしまった。

起きたのは、何かの気配を感じ取ったから。
気配は思い込みではなく、玄関の鍵が開いた音が響いた。
「えっへへ~♪ たっだいまぁあ」
明るい声と共に、誰かが室内に入ってくる。
寝室から覗くと、リビングには見知らぬ女性が立っていた。
セミロングの髪と、可愛らしい今どきの服。
歳は、直樹と同じか少し下にも見える。
頬が赤いので、お酒を飲んでいるんだろう。客観的に見ても可愛い。直樹の好み。

可愛いが……一体誰なのか。
空き巣や泥棒には見えない。
陽気な声で歩き回り、明かりをつけ、してきたらしい女子会のことを振り返って独り言を言っている。
あまつさえ、衣服を脱ごうとしていた。
「あ、あの! ここ、この部屋、俺の部屋! ……なんだけど」
「…………へ!?」
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体験版は、226MBでした。

原画は、月杜尋さん。
シナリオは、望月JETさん、真崎ジーノさん、他、となっています。

月杜尋さんはご存じPurpleSoftware作品で原画をされている方、
望月JETさんは、ダ・カーポシリーズ、真崎ジーノさんはキスシリーズに参加されています。

ブランドそのものは、作品リリースが10年ぶりになります。
前作は「廻り巡ればめぐるときっ!?」。キャラクタが多くドタバタした明るい作品でした。

今作は全く毛色が違います。

”はじめてのカノジョ、君がいる部屋”とキャッチフレーズのある通り、
恋愛を中心に据えた作品となりました。

もう少し、ゆっくり関係を育んでからのほうが良かったかな。
そこを描いた方が後の展開も広がったかもしれないし、もっと魅力を引き出せたと思います。
それくらい、展開が早いです。
少なくとももう一段階くらい、何かが欲しい。

これは、ヒロインが魅力的だと思うから、そこを見たいという要望です。
ちょっとびっくりするくらい良かったのです。

月杜尋さんのキャラクタデザインが良いのと、
声優さんのマッチング度がとても高いこと。
キャラクタのエピソードが面白いこと。
なので、もう少し長く見せて欲しいのですよね。関係に至る前までの展開を。
そこにこそ、恋心の発露はある、楽しい展開があると思うので。

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「それって……また会えたりするってこと?」
二ノ宮舞衣(歩サラさん)

北見直樹の部屋、半月前まで住人だった女性。
大学で栄養士を目指し勉強中。食べるのが好きで、バイト先も味を確認してから決めたほど。
おいしいものを探して日々色々なところを回っている。
合コンにも誘われたりするが、バイトを優先したり、割り勘が辛いので断ってばかり。
スイーツ代は別に拠出する財布感覚。
彼氏は欲しいと思っているし、テレビドラマも見続けたりする。

日頃は自転車を活用。
大学の傍へ引っ越したばかりで、女子会で酔って以前住んでいた部屋に入ったことから、
北見直樹と出会います。

とても気さくな雰囲気を終始与えてくれています。
肩肘張ってないというのでしょうか。台詞回しが気さくな感じなのですよね。
これがまた魅力的なのです。
歩サラさんの声でいわれると、また。
「ふふっ」としかテキスト上では書かれていないけれど、ちょっとした笑いのセリフの巧さ。
かわいいですね。

ボディラインも美しくデザインされています。

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「……でも、今できてるからいいよ」
北見結愛奈(鈴谷まやさん)

再婚相手の連れ子。引っ込み思案でとても可愛かったが、
再会したらギャル語を話すようになっていた上に、舌打ちまでするように。
当時と見た目が全く違い、直樹を戸惑わせる。

中身は全く変わっていない様子で、
テスト期間中は勉強したいのに周囲が遊びに誘ってくると不満を漏らし、
直樹へも毎朝朝食を作って持ってくる。
料理は全くできないが、親に教わり、手を絆創膏だらけにしながら腕を上げていく。

未だ人見知りなところも変わらず、初対面の人が現れると、直樹の後に隠れてしまったりも。

いや、鈴谷まやさんって、こういうツンデレ風も上手いんですね。
ちょっとびっくり。
ブランドタイトルコールが鈴谷まやさんなのですが、こう来るとはという驚きがあります。

最初にお弁当を差し出したとき、「美味いからな」と言ったのは、願望ですよね。
自分が作ったアピールと、美味しいと思って欲しい、という。
その後の「あたしだって!」がとてもとてもかわいい。
ほっとした感じが強く出てている「よかった……」かわいらしさ。

立ち絵の手の仕草などが、礼儀正しさを残しているように見えて、これも良いですね。

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「今、新人くんをモフモフしたいぃ」
里田美咲(御苑生メイさん)

直樹の勤め先の上司。
原画を担当し、非常に人気がある。
社内でも人気があり、仕事もできるが気さくで美人。
プロジェクトチームのミスも最後までフォローし、それで徹夜になることも。

接待の機会も多いらしく、外でお酒を飲む。
ワイン数本空けても平気なほど洋酒に強いが、和酒をベースにしたカクテル1杯で笑い出す。

時間があるときは自炊をするが、主にお酒のつまみ。

こう、月杜尋さんがあっけらかんと笑う差分を入れてくれているのですが、
これがすごく魅力的なんですよね。
これに合わせて御苑生メイさんの声を聞くと、気持ちの底から笑っているのが分かるのです。

先輩だけれど喜怒哀楽をはっきり表現してくれて、魅力的。
一緒に夜を過ごしたら、どんな楽しい時間が過ごせるのでしょう。

ただ。せっかくなのでスーツスタイルもう少し手を加えて欲しかったですね。

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すごく、かわいい。
3人ヒロインがいるのですが、3人とも、ちょっとずつ魅力が違う。
接し方と、接するタイミングが違っていて、朝から部屋に北見結愛奈が現れ、
日中は仕事場で里田美咲と過ごすことになり、夜頃から二ノ宮舞衣とスーパーなどで会うように。

いわゆる鈍感主人公で。
身だしなみにも無頓着ながら、3人のヒロインに迫られる展開。

最終的には誰かを選ぶことになるようですが、みんなが迫ってきて良い展開だと思います。
どれもこれも、誰か一人を選ぶのが難しいです。

システムの機能が弱くて、バックログジャンプがありません。
ウィンドウサイズの変更ができないため、ボタンが押せません。
解像度を下げてプレイしていると、魅力が途端に減ってしまいます。もったいないです。
また、デフォルトの設定では、BGMのほうが大きくて、30メモリくらいまで音量を下げましたが、
それでもBGMが良いんですね。
二ノ宮舞衣を送り出して、部屋で独りであることを実感する音楽、日常曲の優しい印象。
クレジットがないのが残念です。

差分をきっちり合わせたり、アピールすべき場所ではキャラクタを前に配置したり、
もう少しビジュアルの見せ方を工夫してくれると、さらに良かったかも。
北見結愛奈のえへへ……は、喜んでいるのだから差分を合わせて欲しい。
二ノ宮舞衣のぷんすかえっへんは、絶対アップで迫ってくるべきだと思うんですよね。
怒ってるのか威張ってるのかわからないのだし。あと膨れ面かわいいし。
あと、里田美咲の声が少しくぐもって聞こえる箇所がありますね。もったいない。

 
展開が性急で、もう少し何か欲しいなと思うのですが、
癒やされる、朗らかで楽しい作品でした。
これは良いかもしれません。

あと、最初からシーンモードにエクストラ欄があるのが確認できているのですが、
これは一体何でしょうね?


2020年2月28日(金)発売予定です。