TOKYOTOONさんの「マルコと銀河竜」における価格について気付いたことを。

感想の範囲内では無いと思い、切り分けて別記事としました。

色々なところで書き込みがなされているようです。
要約すると、Steamにおいて日本から購入すると、他国で購入するよりも高い、というものです。

既に知られていますが、Steamで購入しようとすると、
全世界において、日本が一番高い価格と成っています。

ベース価格¥7,800のところ、セールがあり、現在は¥7,020。

他国の価格を調べますと、アメリカでは、¥1,864。
評価コメントの多い中国では、実に87%オフとなる¥881で購入できてしまいます。
ちょっとびっくりしますよね。

あのインタビューからすると、ソーシャルゲームをして、
ADVをプレイをしない日本の顧客へ向けた、とも読めます。
日本発なのだから、日本が優遇価格であるなら分かります。
設定された価格は逆。
少なくとも日本を高くする理由はないし、どうして世界統一価格でなかったのか?
……なのですが。


簡単にいえば、提供媒体がSteamであること。
どうも、ゲームの価格は低く設定されているようなのです。

先日リリースされたゆずソフトさんの「千恋*万歌」も、Steamでは同様の割引率設定。
日本が一番高く、中国向けには67%オフの¥1,167で提供されています。

昨年末にリリースされたOVERDRIVEさんの「僕が天使になった理由」も同じですが、
為替の関係でしょうか。現時点でイスラエルなどの国ではベース価格よりも上回っているのが確認できます。

つまり、どの作品も同じような価格帯に成るよう調整されてから提供となっています。

以前にもお伝えしましたが、Keyブランドを擁する馬場社長が、
こんなことを中国でいわれていました。
(そして「Summer Pockets」はSteamにおいて60%オフの¥1,669で提供されています)

ADVではありませんが、昨年発売され話題になった、
コーエーテクモゲームズさんの「ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~」も、
ベース価格は¥8,580ですが、現在パブリッシャーセールとして30%オフの¥6,006。
中国ではさらに40%オフの¥3,597で提供されているのです。

ぜひ、Steamを覗いてみて下さい。あのゲームこのゲームも。
ゲームは同じような価格で提供されています。


他国で、ゲームの価格または価値が低いと思われていることは、
規制に動こうとする人達の多さを見ると分かるはずです。


日本においてゲームは価値があると思われている、けれど他国においてはそうではなく、
さらにADVスタイルを広めるためにお試し価格として出さざるを得ないのかな、とも思っています。

というのも、英語対応をすれば他のほとんどの国に対応できますが、
中国語対応をすると、中国でしか対応できませんよね。
この価格では、翻訳費用を回収できないゲームが多いはずです。

また日本の通貨価値が強いと思われていることも考えなければいけません。
(円高になると海外分の売上が減り、さらに翻訳費回収可能性が減ってしまいますが)


日本だけ価格が高いのは、決してデベロッパー側の要求では無いと思っています。
市場と、プラットフォーマーの問題で、パブリッシャー側の要求もあるのでしょうか。
いわゆる日本だけ提供されない、などもそうですね。

セールについてもそうです。値引しなくてはならないのです。
プラットフォームが強大で、デベロッパーは、作品が埋もれてしまうと受け入れざるを得ない。


Steamで提供するとは、良い部分もありますが、これら全てを受け入れるということです。
ですので、もし価格に不満があるのならば、それはSteamに伝えるべきことです。
ゲームの価値をもっと理解してほしいと。

目に見えている相手を悪者としてしまうのは良くあることだと思いますが、
それほど単純ではないのでしょう。

この辺りの事情は、Steamを見てきた方ならよくご存じのはずです。
今回初めて知ったということは、SteamでADVを買おうと思えた人が増えた、
そんな作品をリリースしたTOKYOTOONさんがすごいということでもあるでしょうか。

でも、何よりも、この作品の適正価格はいくらか?考えてほしいなと思います。
海外からご覧になられている方にも。