2019年に楽しんだ、音楽と映像作品と展示をピックアップ。

良い場面は、音楽と共にあります。
昨今、ゲーム音楽関連のイベントが多いのは、その思い出を追体験させてくれることに、
価値があるからではないでしょうか。

音楽を聴きながら、場面を思い返す。
それは何も、クライマックスだけではないのですよね。
日常、準備といった音楽にも、その作品の世界が現れていることが多く、
コミカルに奏でられるものだって、登場人物たちの距離感を表してくれています。

2019年も多くのライブやコンサート、展示が行われていますが、
幸運なことに、記念イベントが集中していたようにも思います。
同じスタートを切ったコンテンツが多かったということでしょうか。

一方で、長らく続いていたことが上手く続けられない、事件に巻き込まれる、
そんなことも起こりました。

では、2019年に楽しんだ音楽と、映像作品や展示をピックアップします。


開催場所が最高でした。同じように展望台に出て飛び立つ航空機を眺めた方も多いはずです。
そしてサプライズ曲。歴代の名曲を聴かせてくれる最高の展開。
そこを外さないのは、分かってくれいるなと感じる選曲でした。


復活した同好会ラジオ。
アルバムリリースに合わせたテーマ、曲の解釈。
これがなかなか聴き応えありました。色んな考え方があるものですよね。
昨今の動向から、先月分の配信が中止となってしまっています。
また、残念ながらよみうりランドでのイベントも中止となりました。
その後どうなるのか、今後の展開を待ちましょう。


ライトノベル原作の劇場版アニメ化作品。
テレビアニメーション13回放送がベースとなっていて、当初から劇場版化が企画されていたようです。
その全体構成の通りに見ると、感情が爆発します。
その結果、11回観た映画は初めてです。

もありますので、ぜひ。
サウンドトラックが付いていて本当に良かったです。
この音楽にしたのは素晴らしいと感じていて、どうしても欲しかったのです。
そしてBlu-rayメニューの、ほんの少しの演出が、ニクいです。


ずっとそのままだったもの。時間を経て動き出すこと……。
劇場で見たのですが、ぜひ、テレビ放映の機会が欲しいです。
こういうドラマなストーリーは、多くの人に見て欲しいなと思うのです。


ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、感情が静か。
物語もその通りに進みますが、エンディングの昂ぶりがすごく良いですね。
茅原実里さんが歌う『エイミー』がすごくはまってました。

特集上映も組まれました。
痛ましい事件の影響から、京アニショップの休業は2020年3月以降も延長されています。


色づく世界の明日から&凪のあすからコラボ展-有楽町マルイ
2018年と2013年に放送をスタートしたアニメーション作品の展示です。
どちらも手掛けたのはP.A.WORKSさん。
本当に多くのファンの方が詰めかけていました。
上映モニターの前に固まってしまい、誰も動けません。
熱心にコンテ集を見る方も多くいらっしゃいました。
場面を切り取ったセリフボード展示、すごくよかったですね。ぐっと作品の中に引き戻す感じがして。


これは買って良かったです。
OPも各EDも、夜の街を眺めている感覚。
最近は『メモリー』と『オートモービル』が好きです。
全体的に静かなBGMが多いですが、『あの森を抜けた時』の高まりも良いですよね。
もちろんそれは、『日暮れ』のような強烈な寂しさが前に用意されているからこそ。


良曲が盛りだくさんなアルバム。
『ハレノヒステップ』『Indigo Star』。
佐々木詩織さんの歌曲は良いものが多いですよね。
ボーナストラック版『レイル・ロマネスク』『雪のエルフェンリート』もとても良いです。


SMEEさんって毎作、歌曲が良いのですよね。
『quantum jump』『HAPPY for GOOD』『Day before Memory』。
曲も素晴らしいのですが、永原さくらさんの作詞が好きですね。


ライトや円周モニターなど、会場の設備は間違いなく新宿Renyが良かったです。
ちょっとびっくりしました。
なので『snow crystal』がとても美しかったです。

同じ月に別な会場でのライブ。
光源が暗いことを逆手に取ったかのように、『Innocent Desire』『Pain』が映えて、
少し濃い目のライブになりました。
感情の洞はここに。

Duca Live 2019 ~mellow fellow~-一ツ橋ホール
歴史のある一ツ橋ホールにDucaさんが登場。
歌詞という物語を書かれるDucaさん。幕間の物語で何を見せてくれるか、毎回楽しみですよね。
歌唱も凄まじく、30曲近くを2時間半で歌い上げてくれて、あっという間に感じる密度の濃さ。
タイアップ曲では『Fate Line』が。
オリジナルでは『0~zero~』『どうしようもなく哀しい夜は』。
陽と月影。印象を未だに覚えています。
これで、ライブ活動は一旦終了とのことで、寂しいですね。


全曲恋の歌、なんですよね。本当に。
ホールに、恋が満たされていました。
恋の歌って素敵ですよね。しみじみ思います。


いや、すごいライブでした。
こだわりをもって音楽製作されているフェイバリットさん。ステージでもこだわりを感じられました。
徹底した演出。作品の追体験。隅々まで惜しみなく体験させてくれたのです。
もっと大きな会場でも埋まったはず。
20周年も、待っています。


倉橋聖衣良と佐倉雨音をMCに、幕向こうからツッコミも入れながら、場を盛り上げて。
「月の彼方で逢いましょう」だけでなく、「星織ユメミライ」「初恋1/1」まで。
『銀色、遙か』はすごくよかったですね。『夢の季節へ』も聴きたかったです。


スタンディングで音の渦に流される6時間。
長らく続いたEEEもラストになりました。
これだけの演者を集めて、10年イベントが続くというのは本当にすごいことだと思います。


キズナアイのキャラクターデザインを手掛けた森倉円さんの個展。
すごく人気で、行った時には物販がほぼ売り切れに。
大きなパネルに描かれると良さがさらに伝わりますし、モニタや自室ではできないことですよね。


内藤泰弘さんの描く「トライガン」「血界戦線」を中心とした展示です。
イラストを見ながら、楽しいコメントもじっくり読ませていただきました。
堪能しました。
サムライスピリッツのイラストもありましたね。


その他、TYPE-MOONさんが「Fate/stay night-15年の軌跡-」を開催したり。
12年続いたWebラジオ番組「ほめられてのびるらじおZ」が終了となりました。


音楽は、ありがたいことに、最近はカラオケにも入っています。
でも、曲を入れても、こみ上げてしまって歌えなくなるのです。
それが、とても心地よいとも思えるほどに。
あの時流れてきたあの音楽が。

そんな体験が、今年もできますように。


残念ながらいくつものイベントが中止となり、または公開延期となり。
楽しめる機会が確実に無くなっていますが、浸れる機会はまた、必ず還ってくると信じます。

その時には、行っておけば良かった、なんて悔いないようにしたいですね。