HOOKSOFTさんの「放課後シンデレラ」本体験版もプレイしました。
『放課後シンデレラ』を応援しています!

HOOKSOFTさんの新作は、”下校がロマンの純愛学園ADV”、「放課後シンデレラ」。
プロモーション版に続き、正式体験版がリリースされました。

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久しぶりにこの街に戻ってきた。
街の様子は様変わりして、幼馴染みの姿形は昔の面影を全く残さず進化していた。
転校の挨拶も地味に終わり、同日に転入した女の子ほど、ちやほやされず終い。

久住清史郎は、頭をぶつけそうな低さの天井を見ながら思う。
もう少し、自分から動けたら良かった。
そして、その転校生から、考え方の切っ掛けをもらったように思う。

もしかしたら、何か新しい発見や出会いがあるかもしれない。
そんなにすぐには変わらないだろう、でも最初から投げ捨てるよりは断然いいだろう、と……。


体験版は、1.18GBでした。

原画は、RINKSさん。
SD原画は、のいとさん。
シナリオは、此ノ花しなさん、水越ナゴさん、川波無人さん。
音楽は、SONO MAKERSさん。

繰り返しになりますが、「IxSHE Tell」ではウィンドウサイズが変更可能だったのですが、
この「放課後シンデレラ」ではサイズ変更できません。
これによってタスクバーにテキストウィンドウのボタンが隠れてしまい、押しづらい。
さらに、一旦オートモードを解除しないとセーブ出来ない仕様です。
なので、再開するにはオートモードをオンにし直さないといけない。
そのオートモードを再開しようとすると、音声が飛ばされてしまう。
音声停止タイミング機能って生きているでしょうか。

プロモーション版ともバージョンが違うため、少し期待したのですが。
Ethornell、元々プレイしにくいシステムではあるので、もっと調整するか、
他システムへ移行して欲しいとずっと思っています。
セーブ可能数も少ないですし。
ここまでキャラクタにこだわりがあるのだから、もっと気軽にセーブできるようにして欲しいです。

また、フォントは少しこだわっても良いのではないかと思いますね。
キャラクタ紹介のフォントは特に。


さて、本体験版です。
今作のディレクターを担当する宅本うとさんによる公式放送の通りだなと感じました。

学園生活の日常で楽しめる部分にフォーカスし、体感させたいというコンセプト。
それが今作のテーマ、下校とのことで、下校ルートを自分で決めることができ、
そのルートの途中でひとりで帰っているヒロインを見つけたら、声を掛けることもできる。

その、今作で登場するヒロインは。

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長南陽佳(小波すずさん)

久住清史郎が編入するクラスの中心グループにいるヒロイン。
イケてるオーラがあると周囲の評価を受けながら、気さくで分け隔て無く会話する。

過去は久住清史郎と仲良くしていたが、何年も会っておらず他人として距離を取る。
とはいえ、久住清史郎の母親とは仲良く連絡を取り続けており、
応対が冷たいといったことはありません。
何より、年数を経た久住清史郎を見つけることができた。これはとても大きい事柄だと思います。

白ギャル系とのことですが、私服も含め、そこまで派手ではない気がします。
ギャル風で居るのも、そのスタイルが良いと思えるからなのでしょうね。

小波すずさんの、とにかく芝居が上手い。
体験版、決して長いわけでは無いのですが、いえ、だからこそでしょうか。
HOOKSOFTさん、ユーザにテキストが読まれないと考えられているようで、
セリフひとつで、動きまで表現する箇所が多くなります。
それを、きちんと声に盛り込んでいるのが、小波すずさん。
演技指定もあったのかもしれませんが、それにしたって際立つ。
他作品でも上手いなと思っていましたが、良く伝わるのでつい諦聴してしまいます。

また、その芝居のお陰だと思います。
改めてプレイし直して、背景に目が向きました。
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「おばさん、今日のお昼あたしが全部作るんで、任せてもらっていいですか?」
(このセリフの巧さがすごく好きですが)
長南陽佳、料理ができるのかと疑問を呈した久住清史郎に、頭の中でゴングが鳴った反応をし、
久住家で料理を作るのですが、手が込んだ作り方をしています。

そして背景。
長南家の台所に架けられているフライパンたちを見ると。
きちんと、使い込まれて描かれているんですよね。本当に細かい。
なるほど、使い込むほど家でしっかり作り続けていたから、あの腕前が突発的に披露できるのだと理解しました。
背景、シナリオ、芝居。上手く噛み合ってるなと舌を巻きます。
キャラクタってこうやって築き上げられていきますよね。

なので、ファーストインプレッションも良かったのですが、既に長南陽佳はお気に入りです。

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宇佐川雪子(北大路ゆきさん)

コンパクトカメラを手に街歩きをすることが多い先輩。
新聞部の3人と一緒に行動している。猫の撮影になかなか成功しない。
自分で自分のことはきちんとかわいいと思っている。

話を聞いてくれず、振り回す……と思いきや、
話を聞いてくれて、心理的、身体的にも距離感が近くなりやすいタイプのヒロインでした。
すごくノリが良くて、久住清史郎が変な踏み込み方をしても対応してくれる。

ビジュアルを見た時点で、絶対良いヒロインに違いないと思っていたのですが、
体験版をプレイして、やっぱりそうだったと、すごく納得しています。
気遣いの上で、多めに絡んでくるキャラクタなのです。
でもそれは人に距離を取られたり、画面のこちら側から見て鬱陶しいと感じるものではなく、
本当に関わり方のひとつだなと。
ただ、ちょっと距離感が近いので、ウザいという包装紙で包もうとしたのかなと。
作り手の思い入れを感じるキャラクタでした。

ノリの良さ。
声の担当が北大路ゆきさんでもあることから、「あざスミ」の麻布真澄を彷彿とさせる部分もあります。
さらに、性格的には「ピュアコネクト」の道明寺萌美のような優しさと、
または「フレラバ」の柊ゆずゆの面倒見の良さを思い出させるような気分でもあります。
(全てお気に入りヒロインです)

宇佐川雪子、本編でも期待のヒロインです。

なお、新聞部の3人も楽しいキャラクタたちです。
が。特に、アキラ先輩。
その声で「ボク」と言わせるのはずるいです。何度でも書きますけど。

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築島つくし(みたかりんさん)

食べるのは好きで、お昼にカツサンド3つは平らげる。
食べる担当だけれど、できる裁縫を使っても久住清史郎に何かをしたいと思うタイプ。
相手をよく観察している。あと、心の声が口に出る。

プロモーション版でも、鯛焼きを手にした姿がかわいらしいと思いましたが、
ぜひカツサンド姿も見たかったですね。

少々、男性が苦手。
でも占いは好きで、いつか素敵な誰かと出会いたいと思っているのでしょうね。

築島つくしとのやり取りで気付きました。
これまでの主人公と少し違うなと。
転校する前までは、飛ばしていくタイプのSMEE主人公ではないと感じたこと。
SMEE主人公って、思い切りが良すぎる割に物わかりが良く、相手のことをよく察知する、
パリピ寄りの性格イケメンが多かったと思います。
ところが、築島つくしが怯えていることに気付かないのです。
また、人に好意的に見ていると伝えることも、日頃はしていなかったと述懐します。
でも、こうした出会いから考え、これまでとは変えてみようと頑張る。
負担に感じさせないようにと話す言葉を考える。
良いですよね。主人公も変わっていく。

なお、築島つくし、コンビニに行くとお財布が軽くなってしまうらしく。
将来的に付き合うことになったら、久住清史郎はお財布に気をつけなければいけないかもしれませんね。
幸せな出費に違いないです。

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田寄多乃実(八ッ橋しなもんさん)

久住清史郎と同じ日に転入した転校生。
街を一望できる展望台で久住清史郎と出会う。
以前この街に住んでいて、再びこの街に戻ってきたことも、久住清史郎と同じ。

好奇心が強い、歩くロマンチスト。そして素直。
久住清史郎の考え方や行動に強い影響を与えたヒロインです。
同じ道でも、少し時間をずらして歩くと風景が違うことが楽しいと感じ、
色々なところを歩いています。

名前から、頼りたい性質があるようですが、ささやか。
いわれてみれば、女性はそういうところがあるよねという雰囲気に留まっています。
これが強まると、面倒を押し付けてくるタイプに思えるわけですが、
そうならないように上手く仕上げています。

ただ、キャッチフレーズ。”頼りたい”で良かったのではないかと。

なお、二人で流行の街へ行ってみようと試みるパートがありますが、
現実でタピオカ衰退の気配をきちんと反映させているところ、本当に素晴らしいですね。

久住清史郎、この出会いでも、目が合ったら逸らしたりすることから、
何というか、これまでのSMEE主人公よりも、やや内気に描かれていますね。


では、その田寄多乃実に影響を受けた久住清史郎がする、
今作のウリでもある下校時間について。

下校ルートを自分で選び、出会ったヒロインと会話をして仲良くなっていこうというものです。

ちなみに、久住清史郎が仲良くなった友人ゴローは占いが得意で、
ヒロインたちがいる場所を教えてくれます。
画面の右下、のいとさんが描くSDキャラクタをクリックすると、表示されるのがそれ。
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築島つくしのSDキャラクタをクリックすると。
なるほど、魚が泳いでいそうな場所にいる。
では、今回は、築島つくしが居そうなところも含めてルートを考えてみます。

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学園前の通り、街路樹通り、学生のたまり場、橋とルートを決めます。

下校なので学園前の通りがスタートと固定されている、のかと思いきや、その縛りはありません。
今回は順繰りとなるようルートを決めましたが、自然公園に行ってからオシャレ街へ行くといった、
線で繋げられないルートも選ぶことができます。

歩いていくと、知り合いの姿を見掛けて、声を掛けるか掛けないかを選びます。
(これ、逆に声を掛けてくるパターンもあると良いですね)

様々な通りを歩いていくと、最後に選んでいた橋のところで、築島つくしが居ました。
見つけにくいところにいる場合もありますが。
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(ちなみに画面右上、石段の上でクリームパンを堪能中。クリームが濃厚らしいです)

声を掛け、一緒に帰ることにしたら、せっかくなので話題を振ります。
とはいえ、築島つくしとは知り合ったばかり。
知っているのは、食べることが好きだということと、あがり症気味だということ。
久住清史郎、何の話題を振って良いのか?悩んだからでしょうか。
選択肢の中には「黙っておく」や「変顔をする」といったものもありますね。

なお、画面の左上に、一緒に居られる時間の残りが表示されています。
一緒に帰っているので、終わりが決まっている。
けれど、選択肢に間違いという判定はありません。
そのため、体験版では、意図して外した選択肢を試しました。
やっぱり会話が楽しいので、他も見ておきたいですよね。
そういう遊び方もできるわけです。
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ちなみに、築島つくし、海に嫌な思い出もある様子。
食べるのが大好きでも、冷やし中華が苦手らしいです。びっくりですね。
会話していると帰宅間近となり、今度、公園にクレープ屋台が出ているそうで、行ってみようという会話もできました。

こうして、帰る下校を楽しみながら、少しずつヒロインを知っていくことができるわけです。
体験版では、モブキャラクタイベントが無かったのですが、
製品版にはあるとのことです。
ヒロインと出会えなくても楽しめる。こういうところも良いですよね。

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グラフィックは、申し訳ないけれど、見劣りはします。同月発売作品と並べると。
スタイルやバランスも良いと思いますし、決してデザインが悪いわけでなく、
原画として名前を出して想起できるほどの歴史形成がなされていないのでしょうね。

外連味という意味では、先述したフォントやUIも足りているとは言い難いですし。

それでも。ハッキリと、ワクワクしました。
これは期待作です。

HOOKSOFTさんやSMEEさんは、多作のブランドさんです。
その中で、「カノジョ*ステップ」であったり、「Eスクールライフ」であったり
学園という場におけるヒロインとのやり取りを楽しませる仕掛けを盛り込んだ、
正当後継作というか、進化作でもあるように思います。

ユーザが自分から能動的にアクションができる。
これを上手く作るのは難しいと思うのですよね。
ゲーム的に寄せてしまえばペナルティを作ることになりますが、
あくまでヒロインと仲良くしていくためのギミックとして施しています。

そして何より、登場するヒロインの構築の良さ。
一つの特徴として、このキャラクタはそんなこといわないんじゃないか、という違和感を感じることが無いですよね。
煮詰めているから、できる仕上がり。
キャラクタが喋るセリフを、そのまま受け止めることができる、自然に言葉を聞ける。
これは強いと思います。

すごく考えているなと、良く伝わりました。
あとは、ヒロインと仲良くなってからが、満足の展開になればいいなと思います。


教師が注意を伝えてくるのですが……、
「放課後だからって浮かれすぎるなよー」
それは、無理というものです。

2020年8月28日(金)発売予定です。

ゆかっこさんがが歌う主題歌「Cinderella Street」フルバージョン、
お気に入りヒロイン画面カスタムパッチ、そして、
歴代ヒロイン集結!20周年記念スペシャルミニゲーム「春と乙女の神隠し」の3つが特典。

このスペシャルミニゲーム、良いですね。
「Strawberry Nauts」の日和橙子、「Melty Moment」の藤林操なんかもいますね。

店舗特典、この宇佐川雪子タペストリーは魅力的ですね。
のいとさん描き下ろしアクリルキーホルダーもかわいいです。


あ、そうそう。
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体験版では上手く出会うことのできない、王城茉莉愛(柚原みうさん)。

恐らく、駅前にいた学生バンドを手伝うことが切っ掛けで、
王城家侍従の早見美菜子の目に留まり、アプローチを受ける流れのように思いますね。
良いと思います。
レアキャラクタ仕込んできたなと、これも面白そうですね。