HOOKSOFTさんの「Eスクールライフ」感想です。
『Eスクールライフ』を応援しています!

2019年5月発売作品。
HOOKSOFTさんの「Eスクールライフ」は、”どストレートな学園恋愛ADV”。

転勤族の親の都合で海外生活をしてきた篠崎遼太郎は、
幼馴染みたちとルームシェア生活、日本の学園に通うことになる。
ここでなら青春を、恋愛ができると。

……という導入でした。
それでは感想です。
少しネタバレがあります。


うん。満足です。素晴らしかった。

ウインドウサイズが変更できずボタンが押しづらい、セーブファイルが少ないといったシステムに対する不満、
何よりも尺がもう少し欲しい、濃さを味わいたいといった要望はあるのですが、
”学園恋愛”と謳うだけあって、学園恋愛ならでは、が展開されていきます。

学園恋愛とは何か。
季節イベント……ではなく、同じ環境にいる人たち、つまり同じ学生たちを登場させること。
一つの事態があれば、巻き込んで描写すること。
そのような構成になっています。

体験版ではあまり味わうことが出来ませんでしたが、
公式サイト、ポイントで紹介されている、STAND TALK PLUSがそれです。
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篠崎遼太郎は、昼休みなどに学園内を歩くことで、
クラスメイトだけでなく、廊下や食堂、屋上で楽しそうに話をしている生徒たちがする噂話を耳にしていきます。
篠崎遼太郎は、長い海外生活で人に話掛けることを苦にせず、場合によっては会話に混ざり、
あるいは声を掛けられます。

噂話をすることが気になる方もいると思いますが、
この作品には善人しかいませんから、悪口は一切ありません。
「弟から学園にSPと一緒に来てるヤツがいる!って」とか「狭山先生、疲れてたけど大丈夫かなあ?」などです。

篠崎遼太郎は聞いた話題を、ヒロイン本人と直接会話をするときに持ち出せたり。
プレイヤーとしては、プロフィール機能が埋まっていくのですが。
モブキャラクタに声を入れており、ちょっとした話題も楽しく感じられるのです。
これが肝だと感じます。

たぶん、声が入っていないと、悪く捉えられてしまうものもあると思いますが、
声から受ける印象がポジティブなものであるため、そうはなりません。

場は、そこにいる人たちが作るという視点なのだと思います。
ここをしっかり盛り込んだのは素晴らしいと思います。

このモブキャラクタは、ルートに入った後半でも登場します。
例えば、ショッピングモールに出掛けたら、篠崎遼太郎たちと同じように出掛けてきた他の客がいますよね。
これをきちんと登場させているのが良いですね。

サブキャラクタも充実しています。
まず、同じクラスの嶋林優弥(多日丘乃夢さん)。
このノーブルさを感じさせる声も素晴らしいですが、良い奴ですよね。
きちんと場のテンションに乗ることが出来るのも含めて。
そしてルームシェアする上級生の花園亨(M.GTさん)。
この幼馴染み男子、ハイスペック過ぎませんか。
4時起きで筋トレして、その後に他人を厨房に入らせないほどこだわりを持つ料理男子。
料理実習で作るクッキーは、レジェンド扱い。
さわやかで気遣いもできる。学力も高い。どうして彼女いないのだろ。人気あるんじゃないかなと。
さらに武藤克己(高畑凸凹さん)。
烏丸裕香専属SP、だけれども、打ち解けてくると兄貴分になってくれる。実は料理も上手いのがすごい。

モブ、サブを充実させて、場をとにかく楽しそうに創り上げています。
賑わいがあるから生まれるもの。昨今の現実情勢を省みても思うところです。
この良点を、振り返ると体験版ではあまり上手くアピールできてなかったと思います。


進めていて、ゲームオーバーになりやすかったです。
放課後にヒロインに会いに行くシステム、1回会わないと未達処理されてしまうためです。
フラグが1足りないとルートに入れない。
その理由は、画面の左上。
”上の階に行く”ボタンに全く気付かなかったのです。
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画面に居る、のいとさんデザインのSDヒロインキャラクタに目が行くと思うのですが、
登場しないヒロインもいるのだろうなと思いながら進めていました。
そしてゲームオーバーに。
バッドエンドがあることはすごく良いと思いますけれども、
もう少しはっきりと存在感を出してくれても良かったと思います。

就寝時間を選ぶことで登校時間選択になるわけですが、
これもスタンドトークプラスばりに、展開があっても良かったと思います。
少し仲良くなってきたヒロインと出くわしたら、会話が増えるとか。

その後に使われない、広がらないエピソードが結構あるのがもったいないと思います。
例えば、花園瑛美の幼い頃の話。思ったよりも幼馴染みエピソードが使われない。
花園瑛美に関しては、今の花園瑛美も表現され切らないので、ヒロインとしてもったいなくも思います。
他のヒロインでもそういうところがあるのですよね。
だから、プロフィール機能も仲良くなるまでの機能に見えてしまう。
冒頭で、狭山先生と東金望愛とが張り合っていたのは何だったのかとか。

あと。
シーン中の着衣選択が今作にもあるのですが、そういうグラフィック設定があるというだけになっています。
派閥が産まれそうな部分だというのはわかります。
でもこれ、違うと思うのです。そうなる過程がない。
吉村凜の髪型のように、プレイヤーに問う部分、二人のやり取りが必要です。
それを飛ばしているので、本当に意味がない。
最初から学園らしさを増す選択、着衣一本で良かったと思います。

グラフィックの彩色は良いですね。
そして背景も。
季節が移行する、一年を通して学園で過ごせる物語でもあるのですが、
背景で季節を表現することで、テキストやストーリー上での表現を抑えめに仕上げています。
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最初に木々が青々とした春頃の景色を見ているからでしょうか。
色彩がはっきりしていて、ああ、季節変わったのだなと強く感じられます。
やっぱり秋は夕暮れ、ですよね。
キャラクタ立ち絵に対しても、時間帯エフェクトを掛けています。

京都の旅行での背景、竹垣の彩色が本当に上手いですね。二寧坂あたりがモチーフでしょうか。
初夏の京都って本当に暑いし、陽差しが強い。良く分かっている彩色だと思います。


体験版の時も感じましたが、SEがおかしいところがあります。
例えば、登校初日の拍手の、1回当たりの長さ。
短すぎて、AUTOモードで進めると、5回は拍手SEがループしているのが分かります。
設定としては、次のセンテンスまでループ指定しているだけなのでしょうけれども。
SEそのものは種類豊富で、進めていると場を感じられて良いのですが。

音楽が良い曲ばかり。
『ホッピングシャワー』『輝かしい未来へ』『Candy Time』『夏の陽気とシエスタ』『いつもの放課後』『青春は楽しんだもん勝ち!』『普段と違う特別な時間』で、さあ楽しく学園生活、といった感じ。
『お昼すぎのまどろみ』『午後の優雅なひととき』辺りのシックな曲がすごく好き。
これを背景と一緒に見ていると、雰囲気が強く感じられます。
『懐かしい思い出』『夜空に輝くお星さま』の一日の終わり感。
『私だけの楽しい時間』タイトルの割にちょっとした決意を感じさせるテンポ。

強烈なのが、タイトル画面で流れる『それぞれの思い、それぞれの決意』。
これ、本来は歌曲、しかもEDだったのではないかと思うのです。
この、切なさと強い想いを感じさせるメロディ、タイトル画面に持ってきたのはとても良いと思います。
ドラマを感じて、ずっと聞いていられる名曲です。
これに、永原さくらさんだったらどんな歌詞を載せたのかなと想像します。

BGMが良い作品って、大抵、良い作品として感じられますよね。
これは、それ以外の要素からプラスイメージを受け取ったところを増幅させるからだと思います。


さて、アウトラインは良いとして、ヒロインをピックアップ。
実は、7人もヒロインがいます。

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狭山恵里菜(河多和歌さん)

面倒見が良く、学園生からも慕われる先生。

SMEEまたはHOOKSOFTさんが描く年上キャラクタ、
ラブラブル」「ピュアコネクト」の頃からすごく良いなと思っていて、
狭山先生にも通じるものがあると思うのですよね。
ルートに入れば私服完備。偉いと思います。
だから京都で「なんでスーツなんですか!」はとにかく同意。
ルートに入れなかった感が強まります。

とにかくかわいいですね。狭山先生。
しっかりしていて親身。ヤキモチを焼いて見せてくれます。

ただ、キスの場面、とてもかわいらしいんですけど、分かりづらい箇所があります。
「い、今のは忘れなさい……っ!」
狭山先生、何に反応して声を挙げたのでしょう。

初デートで結構あっさり踏み越えるのは早いかなって気がします。
遼太郎もキス2回目で上手になるし、遼太郎が上手だと狭山先生も判断できる。
それと、どうして遼太郎は先生を好きになったのかな、とは少し思いますね。
狭山先生も叱り。
家庭訪問というのもアリでしたけど、先生の部屋に行くのも良かったかもしれませんね。
人気の先生なのでしょうから、ヤキモキする展開があっても良かったかも。
準ヒロイン。一気に冬休みまで時間が飛ぶとは思いませんでした。

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烏丸裕香(猫村ゆきさん)

烏丸製菓令嬢。黒服サングラスのSP、武藤克己を常駐させている。

ちょっとちょっと、かわいすぎませんか。
「なに二人で盛り上がってるのよ!!私も混ぜなさい!」って。
猫村ゆきさんって、丁寧な姿勢の後輩役、本当にハマりますね。

スタンドトークプラスで先に上手く知り合っていると、会話が変わるのは楽しいですね。

良い子でした。たまたま、環境で孤立していただけなんですよね。
けれど、武藤さんも味方になってくれて、お互いが作り出せた折角のチャンス。
「私、先輩のことをお父様に認めさせてみせます!」がとても良い。
そこからの告白場面がさらに良いですね。
威風堂々ですよ。

のいとさんのSD原画がとてもかわいいキャラクタです。
選択画面でポイントした時が、さらにかわいい。
準ヒロインでも、私服バリエーションが複数あるところも良いですね。

あと、武藤さん超有能。何者なのでしょう。

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東金望愛(結城ほのかさん)

このSD、とてもかわいいですよね。
世話焼きなクラス委員長。
図書委員の仕事と他の仕事がバッティングするくらい抱えていても、さらに抱え込むタイプ。

結城ほのかさんって相手にきちんと話掛けているのがわかるんですよね。ほんといい。
正しくは、聞いているこちらの耳に声を届けてくれているという感じなのですが、
これがシーン中もなので、ほんとすごいなと。
隣に居る彼女感が強いのです。

山場は夏頃の修学旅行前後。
アイスのくだりとか、ファミレスで遅くまで居る時とか、良いです。

季節が一気に飛ぶのがもったいない。
もう少し段階踏んで、ボリューム懸けてもいいんじゃないかと思うのですよね。
グラフィックには冬服をきちんと用意しているところはすごいと思いますが、
見ていられる時間が少ないのがもったいないと感じるほど。

遼太郎は、気になったらストレートに相手に伝えるところが良いのでしょうね。

ただ、遼太郎と望愛は、微妙に連絡不足を繰り返すので、今後が少し心配ですね。
頼まれ事を安易に押し付けられているエピソードの解消が見られないのが残念。
あと、教室でのCGとシーン中の動きが合ってないところも。

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鈴山美里(白雪碧さん)

あだ名が、化学部のやべーやつ。
ノリとテンションが全キャラクタ中最高の先輩。
同じクラスの花園亨のことは、はなちゃん。
篠崎遼太郎のことも、しのっちと呼ぶ。

グイグイ来るタイプです。とびきり可愛いですね。
RINKSさん原画キャラクタで、顔近くに手を寄せたり添えるタイプのヒロインって、
魅力的なことが確定していると思っていますが、その通りでした。

たぶんこの作品って、尻込みをしていたら彼女の隣に居る選考に漏れてしまう、という志向があります。
就寝時間選択肢でも、美里との学食イベントでもそうですよね。

美里は、気になったことは自分から動くタイプ。
周囲を振り回しがち、巻き込みがち。いつも周囲に何か影響を与えているタイプ。
でも困ったことがあれば声を挙げます。
うーん、かわいいです。
振り回すけれど、それが心地良い、もっとそんな美里を見ていたいと思えてしまう。
「ばーか♪ あんま調子乗んなよ~?」が最高潮。
よく白雪碧さんを割り当ててくれました。
「はい許した!」も。なんでしょうね、この魅力。

そして恋愛になれば。
7割は遼太郎のことを考えてるという言葉通りで、
寝ているときはどんな風にしているのだろう、パジャマはどんな風だろう。
色々なことを考えて、朝起こすのもやってみたいと、突っ走る。
ほんとかわいいですよね。

相手との距離感が正しくないかもと周囲に指摘を受けると、立ち止まる。
迷惑を掛けたいわけじゃない。
そもそも、仲良くなった人ともそれで距離が離れたことがあって……と、思い悩んだり。

そうして自分たちのやり方を見つけ出す。そんなパート、美里01から02がすごく良いですね。
二人の関係を応援したくなってくるのです。
二人のルール。
「嫌だと思ったら言って欲しい」。

遼太郎の内心、モヤモヤなどが提示されても進行があっさりしていて、
そこはもったいないですが、美里は魅力の塊ですね。
体験版で予感はしていたのですが、びっくりするくらい良いヒロインでした。

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花園瑛美(春乃いろはさん)

篠崎遼太郎の幼馴染み。
虫も一切怖くなく、むしろ遼太郎を追い立てていた。
今は礼儀正しい模範的な学園生として過ごすようにしている。

昔の話はNGと瑛美は言うので、ではそれを抜きにすると今の瑛美はどうなのか。
ドラマが好き。周囲の話題に乗れるようにリアルタイムで観るようにしている。
割と褒められたがり。遼太郎が居なくなって寂しく思っていた。
周囲と関わることで寂しさを埋めていた。
……と、寂しがり屋くらいしか印象が残りにくいのがもったいない。

幼い頃、遼太郎を困らせていたという周囲の認識もそう。
付き合う宣言をした遼太郎たちに、花園亨が改めて言うのですが、
そんなに言うほどなのか、伝わりませんでした。

あとは、後輩であること。
「お? 遼太郎先輩って呼んだら良さそう?」
この、相手の反応を伺う声が最高ですね。さすが春乃いろはさん。
「わーーーわーわーわーわーーーーっ!!」も。
テキスト上と違い、”わ”を10個セリフで言ってくれているのですが、瑛美らしさになっていると思います。
亨に対して感情が複雑であるのか、豊かに表現してくれていますよね。
こういう部分も、亨の妹なのだなと良く伝わります。

発注がそうなのかもしれませんけれども、のいとさん、
キャラクタ掴んだSDを提供してくれて良いですよね。
花園瑛美の場合は、よそ行きモードですよ。良く分かってますよね。

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陣内莉佳子(中家志穂さん)

陸上部エース。
体力バカの自覚があり、女の子らしくないとも思い込んでいる。
確かに部活が終わって、帰宅は走って帰る体力はすごい。
部活が休みでも自主練を欠かさないストイックさを持つ。
同じ陸上部には男子も居るが、うまく会話できない。

ストーリーが全ヒロイン中で一番良かったです。

かわいい。魅力底なし。
表情が乏しいように見える出会いの頃から、関わることで変わっていきます。
遼太郎が冗談を言う時の表情を理解して、懸命に抗議してくるように。
それって、遼太郎のことをきちんと見ることができるようになったという変化ですよね。
抗議して叫んでいる時の陣内さん、確かに学年一かわいい。
遼太郎の気持ちも分かります。
そして、不満そうな表情も見せるようになり、最終的には、素直に伝えてくれるようになるのです。
「私も、気分浮ついてるよ……?」
どうしてボイス登録機能無いのでしょうね。14個は登録したいのですが。

カルボナーラのネタはあまりその後も繋がらないですよね。
ファミレスに行っても選ばないし。

うまく整合性がとれてないところもありますね。
例えば、共通1、グラウンドで、陣内さんを探さずに見学していると、
「さっき見てたよ。あんな陣内初めてみたよ」と陸上部部長が言ってくるのですが、
何のことか分からなくなってしまいます。
あと、何故かこの進行では、前の選択肢へ戻るボタンが効かない。
陣内さんを探す方を選んだ後では選べるようになります。
「しらざきくんにはすごい感謝してる」って発している箇所があり、珍しく監修漏れしたでしょうか。
あとは、遼太郎の「うん。ありがとう」がテキスト重複していたりとか。バス亭とか。

莉佳子ルートでは、嶋林くんも光ってました。
「でも、僕はあえて謝らずに、この祭りに乗るぞ!」
良いヤツだ。

莉佳子かわいい。進めながら何度も思っていました。
設定、中家志穂さんの割り当て。グッジョブだと思います。
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かわいいエピソードはたくさんあるので全部に丸を付けたいところですが、あと少しだけ。

何とか日頃のお礼をしたい、一緒に過ごす時間を増やしたいと、お弁当を用意してくるのです。
遼太郎も嬉しいから、友人へ応答もそこそこに猛ダッシュで学園屋上へ。
なのに、莉佳子も楽しみで仕方ないのでしょう。
陸上部エースの脚力を使って、遼太郎より先に屋上で待ち受ける。
すっごくかわいくないですか。
ストイックな莉佳子が、弁当を差し出し遼太郎に奉仕する喜びを表すところ、
陸上で悩んでパンクして、甘えるだけになってしまうところ。
うん。すごいな。ここまでかわいいキャラクタ良く作れますね。

そして遼太郎も。相手のために何ができるか。
日頃から良く相手を見ているというのがまずあって、その上で。
良い関係ですよね。

迎える到達点も、この曲ってきっと莉佳子のために会ったんだろうなと思う、OP曲のピアノアレンジ。
二人には幸せが続いて欲しいです。

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吉村凜(桃山いおんさん)

上級生。
ある一件から前髪で顔を隠し、メデューサと呼ばれてしまっている。

かっわいい。
確かに鈴山美里と仲は良くて一緒に遊んだりもするのだろうけれど、
どう考えても落ち着いた外見。丁寧な対応。きちんとした説明。
タイプが合っていないんですよね。一緒に居るのは不思議。
でも、二人揃うと良いバランスなのです。
ノリの良い鈴山美里も魅力的だけれど、
ちょっと引いた位置からきちんと話をしてくれる吉村凜も本当に魅力的。

桃山いおんさんを割り当てたのは本当に正しいです。
ヒロインレベルがドンと上がっていますよね。
慌ててつい知り合いと周囲に説明してしまったことを、後から指摘されたときの、
少し呻くような「あっ!?」。
日頃は落ち着いている雰囲気の吉村凜も、実は姉妹の妹側でもあるので、
もしかしたら姉とのやり取りの中ではそういう声も出してしまうのかな、なんて考えてしまう声なのですね。
後半の、「へ!?」も同様。

ちょっとしたセリフなのですが、吉村凜の喜びを全身で表現しようとしてくれているのです。
「……ね、変なこと言っていい?」
ここからのくだりが本当に好き。
だから桃山いおんさん好きなんですよね。
ほんと一幕。なのに強く伝えてこようとする。巧さってありますよね。

この場面は、吉村凜とのルートの中で、山場です。
でも、そのままで演れば、サラッと流れてしまうところでもある。
そうさせない芝居。本当に素晴らしいです。

こう、見ていて口元がほころんでしまいます。
むしろ、ほころび続けることができてしまう。
本当に良かったねと。二人は出会えて。
吉村凜には、前髪でガードを固めなければいけないようなことがあったけれど。
かわいい。

ただバイト場面や例の一件とか、全く登場しないのが不思議です。

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とまあ、ヒロイン全員にほぼ満足できるのです。
繰り返しになりますが、学園恋愛とした時に、学園という場所はどんなところなのか、
きちんと詰めた構成なのだと思います。
賑やかさ。人は人に興味を持つ。それを表現した土台の上に描かれているから楽しいのでしょうね。

物足りない部分は、尺の短さ。
狭山先生。もっと尺持たせてあげて欲しい。もっと色々エピソード出せるでしょう?どうして盛ってくれないのですか。
烏丸製菓のお嬢様でも。
烏丸裕香だけ先に送り届けて、武藤さんと会話で盛り上がる。
そして改めて裕香おと向かい合って、先日、武藤さんがこんなこといってたんだよな……とか。
まだまだエピソード出せるでしょう?
いや。
もっと陣内さんとだって瑛美ちゃんとだって委員長とだって美里さんとだって凜さんとだって過ごす時間を味わわせて欲しいです。

もったいないと思うのですよね。
魅力的なヒロインって、もっともっと色々あると思うのです。
そして、産み出すのに時間がとても掛かるはず。

せっかく作ったのだから、これでもかと思うくらい入れて欲しい。盛り込んで欲しい。
そう望むくらいに、素敵なヒロインが形成されていると思います。

確かに、ビジュアルが弱いです。
キャラクタ設定よりも音楽よりも負けています。残念ながら。
ですが描かれた恋愛模様は、紛うことなき”どストレートな学園恋愛ADV”でした。

トータル的にこんなに楽しい時間を過ごせるというのは、本当にありがたい。
良いですね。良作。オススメです。




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あ、そうそう。PS4版「Eスクールライフ」も登場しています。