Casketさんの「あやかし遊郭~花魁アマビエ民譚集~」体験版プレイしました。
あやかし遊郭~花魁アマビエ民譚集~応援中!

Casketさんの新作は、「あやかし遊郭~花魁アマビエ民譚集~」。


目が見えない。でも徒歩で全国を回る。
目が見えなくてもやれる。飯田修には、そんな意地があった。
実際、途中までは順調だった。

……しかし。その企画を断念せざるを得なくなった。
目が見えるようになったのだ。

「きさま――盲か」

驟雨でぬかるんだ地面に足を取られ、泥濘に倒れた飯田修に掛けられた、女の子の声。
こんな山奥にどうして女の子がと戸惑っていると、細い吐息が顔に触れる。
観察している気配がする。
「いささか染みるが――我慢するんじゃ」
まぶたを無理矢理、指で開かれた。
その直後、雨粒ではない――温かい水滴が、光の無い修の瞳の上に弾けた。

――それはまるで、透明な水槽の中に鮮やかな色水を垂らしたかのような――。

そして、初めて見た存在は……。
「息災でな、若いニンゲン。きさまの未来に光があらんことを――」
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……常世離れした美しさの、あの少女は果たして何者だったのだろうか。

それから十年、探し続けたある日のこと。
ある湯治ブログが目に留まった。

オーナーは高松剛。何年も更新されていないようだが、御林山のことが書いてあった。
そのブログに「突如として脚が治った」という一文があったのだ。

修は、高松にダイレクトメッセージを送り、会ってみることにした……。
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体験版は、336MBでした。

シナリオはえじむらさん。
原画はYU-TAさんです。

システムはYU-RIS。バックログジャンプ機能はありませんが、ウインドウサイズ可変後のサイズ記憶があります。

さて。
体験版では、飯田修が探し当てた、同じ体験をしたはずの高松剛から、
御林山であったことを語ってもらう、奇跡の治癒体験談が進んでいきます。

すごく面白かったです。

今作のあやかしは、アマビエ。
江戸時代、その神力で流行り病から人々を救ったとされる半人半魚の妖怪です。
このアマビエ、翡翠が、あやかし遊郭で最高位の太夫として過ごしています。

高松剛は、トラックによる怪我で湯治行脚。
いかなる傷をも癒やすあやかしの逸話を聞き、松葉杖を突きながら山奥に分け入って行きます。

運良く出会えた翡翠から、傷を治して欲しければ、手を出すことなく三日尽くせと言下され、
翡翠は、高松剛の好みと違うため、大丈夫だと思っていたのですが……。
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という流れ、なのですけれども。
この翡翠がなかなかに魅力的なのです。

太夫然としているところは迫力があるというか。
でも決めきれないキャラクタのようで、ややポンコツ気味。
そして寝起きのぼんやりした姿も。
愛でたくなるタイプです。花澤さくらさんが魅力的に演じてくれています。

太夫だけれど隙のあるタイプ。と思わせておいて。
実はすごい力を見せてくれました。

翡翠の癒やしとは、怪我や病を癒やすことに限らない。
その者の心を癒やすのです。

高松剛は、翡翠に触れることで、これまでの自分の生き方を省み、
脚を治さなくても良いと翡翠に申し出るのです。

自分は何でこんな目にばかり遭う。そう思っていたのに、
不幸に甘えていなかったかと。前を向こうとしていなかったのではないかと。

だから翡翠は、認めた相手にのみ、その夜だけの夫婦となる。
その信義、癒やし方に惚れましたね。
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これ、でも見せすぎだと思います。
ここが山場なのではないかと思ってしまいました。
ある意味、物語は終わってしまったのではないかと思うほど。

恐らく物語は、高松剛から飯田修に移って、
飯田修があやかし遊郭を探していくのでしょう。
けれども、飯田修の目は光を取り戻しているし、
あとはお礼に出向いて、太夫としての技を受けるだけ、のように思うのですね。

ポンコツかわいい太夫、翡翠を愛でるだけでも面白そうではありますが。

なお、公式体験版動画も公開されています。

ただ、できれば。
発売日頃には、世界中で沈静化していると、この作品をよりポジティブに楽しめたのかな、なんて思います。


2020年8月28日(金)発売予定です。

ダウンロード販売もあります。

あやかし遊郭 ~花魁アマビエ民譚集~

購入者特典として、ドラマ「活きは酔い酔い逆月夜」が付属します。
パッケージ、ダウンロードともに同梱です。