Argonautsさんの「月の少女」体験版プレイしました。

Argonautsさんの新作は、”オカルティック官能ADV”の2作目、「月の少女 -美娼女学園2-」。

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俗世から遠く隔たった空間、聖エミリア女学院は、少女を清純無垢なまま育てる名門。
……しかし裏では、”愛人組織”を運営していた。
記憶のない智哉は、ある意味、その組織に飼われていた。

その元締めである学園の副理事、シスター久津見が吐き捨てる。
「釣った魚に逃げられるっていうのは、本当に腹が立つもんよ」
日頃はシスターに扮して生活しながら、組織の調教師となっていた智哉は、
だが、その過程で天宮芽衣子を逃がした。
生活が困窮する両親を救うために身を差し出した少女を。

何故、ここにいるのか。いつから居るのか。
智哉は記憶もなく、その身に仕打ちを与える相手だというのに、天宮芽衣子は気持ちを寄せてくれた。
だからシスター久津見がいうように、天宮芽衣子に情が移った、ともいえるだろうか。
その際、腕を折ったはずが、勝手に復元したという奇妙なことがあったが……。

季節が少しめぐっている。
高値で売るはずだった商品が消え、苛立つシスター久津見から、新たな仕事が言い渡された。

大手事務所所属のグラビアアイドル、鷹取詩鶴。
困窮などしていない。ただ、断り続けた事務所社長の相手をするため。
仕事を得るために……。
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体験版は、495MBでした。

原画は、やまかぜ嵐さん。
シナリオは、灰瞑さんです。

システムは前作同様ExHIBIT。
ジャンプ機能はありますが、動作が何故か重たいです。
ロードも同様のため、読み出しが重たいのでしょう。

また、コミカルな演出がうまく終われていない箇所があるようです。
汗表現がきちんと消えないまま、ため息エフェクトが始まってしまう。
以降の場面や愛美璃では発生しないので、指定の問題かもしれません。

シリーズ作品の2作目の体験版ですが、前作「空の少女」からの続きであるため、
ネタバレになりそうな場所には、きちんと気遣って体験版仕様にしているところがすごく良いですね。
発売前月の時点でこの体験版仕様を作れる。製作は相変わらず順調とも感じられます。

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さて、智哉が相手をする二人目は、鷹取詩鶴(婦暗多棒さん)。

大手事務所所属のグラビアアイドル。
グラビアでも人気にはなっているが、本当は歌手をやりたい。
が、事務所の社長の好色な誘いを拒否していたら、そういう仕事しか来なくなった。
さらに大きな仕事をもらう、つまり事務所の社長を掴むため、シスター阿久津に相談した様子。

意外と素直です。
あまり見せては居ませんが、今回の件で大きな決断を踏み切る前に、
色々と悩んだ末なのかなと感じます。

少し怖がり。
やや気が強そうな設定があるためか、知識がない相手に対して教え込む流れがとても映えます。

鷹取詩鶴が思っていることと、声として発していることの音が全く同じなのが少しもったいない。
せっかく画面の吹き出し表現ではしっかりと区別を付けているので、
音声にエフェクト処理をしても良いと思います。

その鷹取詩鶴ですが、大分智哉のことを気にかけています。
智哉の望み、聖エミリア女学院から脱出することも聞いていますし、
もしかしたら一緒に逃避……という流れもあるかもしれませんね。
鷹取詩鶴がやや情に深そうな印象を持ちました。

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「あぁそれと。今度こそ、売り物の女の子と、良い雰囲気になったりするんじゃないわよ」
シスター久津見(いねむりすやこさん)がプレッシャーを掛けてきますが、フラグにしか思えなかったりもします。

アルゴノーツさんのこの3作品は、どこまでいってもきれいなままなのが良いところ。
やまかぜ嵐さん原画ヒロインが魅力的で、とてもきれいに彩色されていますが、そのイメージのまま。
確かにシーン表現はハード。でもヒロインと表現するに足る位置をずらさない。
そこが良いと思います。


2020年9月25日(金)発売予定です。


タペストリーセットもあります。

予約複製色紙の鷹取詩鶴の表情が良いですね。

ダウンロード販売もあります。