ま~まれぇどさんの「お家に帰るまでがましまろです」感想です。

ま~まれぇどさんの「お家に帰るまでがましまろです」は、
潰れかけた洋菓子店の、出会いと再興の物語。
学園を辞め、養父たる近隣の変人、宮原の借金を返済したはいいけれど、
生活費もなく、公園で生活していたところ、ケーキを差し出されて……。
体験版では、甘い雰囲気と、トラブルの鮮やかな解決を感じ取り、
これは今作も期待できるかなと感じました。
それでは、感想です。
ネタバレは少しあります。
いやあ、素晴らしい。
圧倒的なグラフィックの力。
そして音楽も含めて、物語を見事に彩ってくれています。
見事なビジュアル。香り。味わい。
素晴らしい洋菓子を味わうと、同じイメージになるのではないでしょうか。
画面から受けるイメージは、徹頭徹尾しっかりさせています。
この高クオリティは一体どこで作られているのでしょうか。
それこそが、物語に入り込ませ、ヒロインと向き合わせてくれているのです。
立ち絵も、表情差分もとにかくかわいらしいです。

そのおかげか、最終的に、40ページもセーブファイルを作ってしまいました。
良い場面が多すぎます。
ちょっとしたことです。ちょっとした差分です。ちょっとしたセリフです。
うまいな、いいな。そんなことを何度も思いながらセーブしてしまう。
戻ってきても、オートモードは継続したまま。良いシステムです。
体験版最後で、とても気になる終わり方をしていたので、どうなるかなと思っていましたが、
みんなで協力していく流れというのは、
この物語や、洋菓子店マシュマロツリーを表しているようで、良い展開だと思います。
パロディに気づくのが遅くなったりもしましたが。
主人公の手際と頑張りとで、マシュマロツリーは次第に再生していきますが、
ひとつで万事が解決とはならない、というのも良いですし、
こんなところから綻びが、というのも面白かったです。
その後も、ハートフルな物語で在ることを示すように、
親との繋がりを持つモノがケーキであるというお話から、
またひとつ、マシュマロツリーは華を追加していきます。
全て、宮原亮を中心として、物事は進んでいきます。
体験版では、主人公が学園生でなかったため、
学園は舞台にならないと思っていたのですが、そんなこともなくなりました。

問題の解決策が、実地的であるところと、そうじゃないところの落差が大きくて、
少し、おや?と、物語から抜け出てしまうところがありました。
例えば、朝霞汐(月野きいろさん)の、主人公が食べられるようなケーキの開発。
特に、春日部花音の、お家騒動。
前作と同じような大団円前の救出劇を描きたいのはわかるのですが、
解決があまりにあっさりしすぎていたように思います。
礼羽ライコネンのお家騒動も同じですね。
わざわざ物語に出す設定でもなかったように思えてしまって。
皇鈴紗々(結衣菜さん)の新作も。何が良かったのかが伝わりにくいです。
主人公の懐中時計も、ですね。
この作品のジャンル的に間違ってはいないのでしょうけれど、
シーンは、やり過ぎてないかなと感じました。
ヒロインがえっちなことを言うのは良いけれど、
言い過ぎてしまうと、その前に置かれていた恋愛がかき消えてしまう。
それが少しもったいないかなと思うし、
エンディングで恋愛とかハートフルな展開に戻そうとしても、
インパクトが強すぎて、なんであんなことしているのに日常生活送ってるのかと、
少し引いてしまっていて。
それと、ヒロインにならなかった時の落差。
そっちのほうがキャラクタが立っていて楽しめる場合と、
主人公に全く感情を持ってない場合と、
持っては居ても撤収があっさりしすぎていて寂しくなる場合と。
もうちょっと何か、うまい解決方法があると良いですね。
朝霞汐(月野きいろさん)は、
「あっれー!?私の立場、奪う気なのかなー!?どうなのかなー!?」というのが魅力に見えるので。
それはそれでいいんですけど、サブキャラクタ化しているようにも。

「ミナ・ラカスタン・シヌア」
作品の中で意外性があったのは、氷の女王、礼羽ライコネン(瀬良木若葉さん)でしょうか。
言い出せない理由がある、だから、”友達”なら。
この発想は面白かったです。
でも、だからこそ、気持ちを伝えて良いことになった場面をしっかり描いて、
思い切りキャラクタの感情を吐き出させてほしかったなと思ったり。
でも、ライコネン。
気だるげな体験版の場面と、それ以降のテンションの落差。
「つってねー」というキャラ付けから、母親の「なんてね」。
相当上手く詰め込んでいますよね。
デザインも素晴らしいです。

「宮原くんは……どこにも行かないよね」
ほんわかオーナー、春日部花音(鈴谷まやさん)
最初の出会いもそうですが。このセリフにグッと来ましたね。
見抜いているのもそうだけれど、この場面で言って欲しい一言、ですよね。
ぼんやりしているようで、
しっかりしようと、オーナーであろうと立っているし、
でも、弱いところもしっかりと見せているし、
笑顔の理由、マシュマロツリーの名前、お父さんのこと。
ザッハトルテ。全て、片を付けてくれています。
ふわっとほんわか。盛り上がって、ハートを投げつけて見せたり。
鈴谷まやさんは芸の幅がすごいなぁ。
体験版以降も、どこにいてもかわいらしいです。
キャラクタが全員魅力的というのもすごいですよね。
サブキャラクタのJC(花園めいさん)、川越しずか(一ノ宮葵さん)も良かったです。

月夜野兎姫(萌花ちょこさん)も少しだけ出演があって、
しっかりアイドルになっているんだなぁ、頑張ってるなぁ、とほっこり。
solfaさんの音楽もとても良かったですね。
細かい不満みたいなモノは色々とありますが、それは本当に細かい話であって。
ま~まれぇどさんには今後も期待しています。
本当に温かくて、ほっとできるように。
物語をたくさんたくさん彩って、色んな要素をぎゅっと詰め込んで物語を作ってくれていますから。
ここまで画面がしあわせいっぱいな作品を作るブランドさんも、そう無いです。

2017年7月発売作品。
ま~まれぇどさんの「お家に帰るまでがましまろです」は、
潰れかけた洋菓子店の、出会いと再興の物語。
学園を辞め、養父たる近隣の変人、宮原の借金を返済したはいいけれど、
生活費もなく、公園で生活していたところ、ケーキを差し出されて……。
体験版では、甘い雰囲気と、トラブルの鮮やかな解決を感じ取り、
これは今作も期待できるかなと感じました。
それでは、感想です。
ネタバレは少しあります。
いやあ、素晴らしい。
圧倒的なグラフィックの力。
そして音楽も含めて、物語を見事に彩ってくれています。
見事なビジュアル。香り。味わい。
素晴らしい洋菓子を味わうと、同じイメージになるのではないでしょうか。
画面から受けるイメージは、徹頭徹尾しっかりさせています。
この高クオリティは一体どこで作られているのでしょうか。
それこそが、物語に入り込ませ、ヒロインと向き合わせてくれているのです。
立ち絵も、表情差分もとにかくかわいらしいです。

そのおかげか、最終的に、40ページもセーブファイルを作ってしまいました。
良い場面が多すぎます。
ちょっとしたことです。ちょっとした差分です。ちょっとしたセリフです。
うまいな、いいな。そんなことを何度も思いながらセーブしてしまう。
戻ってきても、オートモードは継続したまま。良いシステムです。
体験版最後で、とても気になる終わり方をしていたので、どうなるかなと思っていましたが、
みんなで協力していく流れというのは、
この物語や、洋菓子店マシュマロツリーを表しているようで、良い展開だと思います。
パロディに気づくのが遅くなったりもしましたが。
主人公の手際と頑張りとで、マシュマロツリーは次第に再生していきますが、
ひとつで万事が解決とはならない、というのも良いですし、
こんなところから綻びが、というのも面白かったです。
その後も、ハートフルな物語で在ることを示すように、
親との繋がりを持つモノがケーキであるというお話から、
またひとつ、マシュマロツリーは華を追加していきます。
全て、宮原亮を中心として、物事は進んでいきます。
体験版では、主人公が学園生でなかったため、
学園は舞台にならないと思っていたのですが、そんなこともなくなりました。

問題の解決策が、実地的であるところと、そうじゃないところの落差が大きくて、
少し、おや?と、物語から抜け出てしまうところがありました。
例えば、朝霞汐(月野きいろさん)の、主人公が食べられるようなケーキの開発。
特に、春日部花音の、お家騒動。
前作と同じような大団円前の救出劇を描きたいのはわかるのですが、
解決があまりにあっさりしすぎていたように思います。
礼羽ライコネンのお家騒動も同じですね。
わざわざ物語に出す設定でもなかったように思えてしまって。
皇鈴紗々(結衣菜さん)の新作も。何が良かったのかが伝わりにくいです。
主人公の懐中時計も、ですね。
この作品のジャンル的に間違ってはいないのでしょうけれど、
シーンは、やり過ぎてないかなと感じました。
ヒロインがえっちなことを言うのは良いけれど、
言い過ぎてしまうと、その前に置かれていた恋愛がかき消えてしまう。
それが少しもったいないかなと思うし、
エンディングで恋愛とかハートフルな展開に戻そうとしても、
インパクトが強すぎて、なんであんなことしているのに日常生活送ってるのかと、
少し引いてしまっていて。
それと、ヒロインにならなかった時の落差。
そっちのほうがキャラクタが立っていて楽しめる場合と、
主人公に全く感情を持ってない場合と、
持っては居ても撤収があっさりしすぎていて寂しくなる場合と。
もうちょっと何か、うまい解決方法があると良いですね。
朝霞汐(月野きいろさん)は、
「あっれー!?私の立場、奪う気なのかなー!?どうなのかなー!?」というのが魅力に見えるので。
それはそれでいいんですけど、サブキャラクタ化しているようにも。

「ミナ・ラカスタン・シヌア」
作品の中で意外性があったのは、氷の女王、礼羽ライコネン(瀬良木若葉さん)でしょうか。
言い出せない理由がある、だから、”友達”なら。
この発想は面白かったです。
でも、だからこそ、気持ちを伝えて良いことになった場面をしっかり描いて、
思い切りキャラクタの感情を吐き出させてほしかったなと思ったり。
でも、ライコネン。
気だるげな体験版の場面と、それ以降のテンションの落差。
「つってねー」というキャラ付けから、母親の「なんてね」。
相当上手く詰め込んでいますよね。
デザインも素晴らしいです。

「宮原くんは……どこにも行かないよね」
ほんわかオーナー、春日部花音(鈴谷まやさん)
最初の出会いもそうですが。このセリフにグッと来ましたね。
見抜いているのもそうだけれど、この場面で言って欲しい一言、ですよね。
ぼんやりしているようで、
しっかりしようと、オーナーであろうと立っているし、
でも、弱いところもしっかりと見せているし、
笑顔の理由、マシュマロツリーの名前、お父さんのこと。
ザッハトルテ。全て、片を付けてくれています。
ふわっとほんわか。盛り上がって、ハートを投げつけて見せたり。
鈴谷まやさんは芸の幅がすごいなぁ。
体験版以降も、どこにいてもかわいらしいです。
キャラクタが全員魅力的というのもすごいですよね。
サブキャラクタのJC(花園めいさん)、川越しずか(一ノ宮葵さん)も良かったです。

月夜野兎姫(萌花ちょこさん)も少しだけ出演があって、
しっかりアイドルになっているんだなぁ、頑張ってるなぁ、とほっこり。
solfaさんの音楽もとても良かったですね。
細かい不満みたいなモノは色々とありますが、それは本当に細かい話であって。
ま~まれぇどさんには今後も期待しています。
本当に温かくて、ほっとできるように。
物語をたくさんたくさん彩って、色んな要素をぎゅっと詰め込んで物語を作ってくれていますから。
ここまで画面がしあわせいっぱいな作品を作るブランドさんも、そう無いです。
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