とこはなさんの「彼女と俺の恋染同棲」体験版プレイしました。
彼女と俺の恋染同棲

とこはなさんのデビュー作は「彼女と俺の恋染同棲」。
1

名雲彰の両親は、仕事で家を空けている。恐らくこのまま後数年は。
ロサンゼルス。時差は半日以上もある。

一人で住むには広い家。空き部屋もある。
一人暮らしは気楽でいいと思う反面、多少寂しくもある。
帰宅しても、誰もいないのが当たり前だ。

ある日。帰宅すると、声がした。
「お帰りなさい」

一人暮らしになってから、施錠は欠かしたことがない。
ぱっと見、泥棒や強盗の類ではなさそうだし、出迎えるというのは……。

「……誰だ、きみは」
「覚えていませんか?彰くん。私、みやびです。お久しぶりです」
問いかけると、昔、近くに住んでいた幼なじみの女の子だという。
だけど、もうずっと前に引っ越していって、
親同士の間で年賀状のやり取りをする程度だったと思う。
実際、こうして会うのは十年ぶりとなる。

話を聞いてみると、
藤ノ咲学園に転入すること。そのまま、聖桜へ進学したいと考えていること。
どちらも有名校だ。
みやびの両親は別な場所に土地を買ってしまい、そこからは通えない。
通うための住居がなく、彰の両親が提供すると申し出ていること。
しかもそれが、彰が今独り暮らしをしている家を、という話をしたらしい。
――彰にはもちろん許可の無く!――

それはつまり、年頃の女の子と同棲ということに……。



体験版は、379MBでした。

体験版をどこまで見せれば良いのか、という問題があると思います。
そこまでなら見せられる、ここまででユーザーに注文クリックまでさせる引きが必要。

だと、思うんですが。
ちょっと物足りない。
このヒロインの先を見たいな、とも思いにくい、ですね。

なんだろう、全てが綺麗にまとまりすぎているような印象があります。
スイスイ物事が動いていって、当初抱いた違和感はさておき、彰も受け入れていく。
もうちょっと状況に対する説得力が増すと良いのかもしれません。
例えば、お父さんの声を入れてみるとか。

もうちょっとビジュアルに力を入れるとか。
しかし公式サイトのキャラクターページを確認すると、
かなりの衣装差分が用意されているんですよね。
ヒロインの色んなところが見られる期待が出来ます。
だからきっと、体験版以降では……なのでしょうね。

だめですね。説得力の問題なのか分からなくなってきました。

もうひとつ。
こういう作品だからこそ、システム面の使いやすさはどうしても必要だと思うんです。
さっと始められて、終わらせられる。見やすい。
申し訳ないけれど、まったく親切なシステムではありません。
フォントも変えた方が魅力が上がるでしょう。
最初の「お帰りなさい」はもう少し柔らかいフォントで表現した方が、
みやびが言ってくれている印象になるのかもしれませんから。

体験版後半で、結婚とはどういうことか、という問いかけがあります。
公式サイトをよく見てみると、指輪のCGが用意されていますので、
最終的には結婚という形を取るのだとしても、
みやびにしろ、彰にしろ、結婚に確信が持てるような展開だと、
それは読んでみたいですね。


2018年5月25日(金)発売予定です。


ダウンロード販売もあります。