でぼの巣製作所さんの「神楽黎明記~弥生の章~」感想です。
2019年7月発売作品。
でぼの巣製作所さんの「神楽黎明記~弥生の章~」は、シリーズ11作目のローグライクRPG。
依頼を受け、当主となった葛城弥生が、怪異が起きた山に踏み込む、という物語です。
それでは感想です。
ネタバレ少しあります。
体験版をプレイした時には、そう感じなかったのですが、
攻略難易度が意外にも高めで、じっくり腰を据えて攻略する必要がありました。
ローグライクRPGですので、葛城弥生を操作し、どんどん奥に進んでいく。
アイテムを拾い、最下層のボスを倒すのが目的になるわけですが。
今回の妖怪、意外と強いものが多かったのです。
特に、金槌坊。
この妖怪は力押し。必殺の一撃でクリティカルを与えるか、全体攻撃の大地打ちを狙ってきます。
弥生が直接攻撃主体なので、接敵しないといけないわけですが、
当然、金槌坊の高い攻撃力が直撃します。
必殺の一撃は、ご覧の状態。
弥生が鉄壁を使っている状態でこのダメージ。鉄壁が無いと200を超えます。
この時点で体力の最大値は578でしたから、どれだけ危険か分かると思います。
下層に行くほど敵は強くなりますが、その最下層でもありません。
そのため、おとしあなに落ちるなどして複数の金槌坊に囲まれるとアウトです。
この金槌坊が、中層ボスです。
ボスになると突然変異体となって、サイズが大きく、攻撃力や体力が増します。
妖術百鬼夜行・蒼の反射に頼り、なかま妖怪を挟んで手裏剣などをちょい投げした方が安全です。
なかま妖怪を盾にする戦い方は安全ですが、
妖術ゲージを溜めておかないと百鬼夜行・蒼が発動できないことと、
盾にしたなかま妖怪が倒されてしまうこともあり、連発できませんので、
他の備えも必要になります。
防御力の高い装備を拾うことと、タミフリンを3つほど持って行くことをお勧めします。
無音で必殺の一撃を封じようとしても、効きません。
それ以外では、積極的に軸を合わせ、接敵する前に手裏剣で削りましょう。
あと、雷の符があれば弱点ではあります。
なお、金槌坊は、なかま妖怪にできれば、なかなか強力です。
ボディガードのように敵妖怪を倒してくれます。
というより、全体的に攻撃力が高い妖怪が多い。
火車も火炎を際限なく連発してきます。
1体の妖怪あたり、戦闘ターン数が増えるとそれだけ被害が大きくなりますので、
体力吸収の付加がある武器、または一撃必殺の付加も良いです。
なかま妖怪では、木霊がダンジョン踏破で有用です。
木霊は、攻撃に沈黙が付与されていたり、子守歌で眠らせることができるので、
大きなダメージとなる敵妖怪の妖術を封じたり、攻撃を1回休ませることができるわけです。
山乳は、敵妖怪の攻撃力を落としますし、火車の攻撃力は金槌坊に継いで二番手だと思います。
自分の得た武器の付加に合わせて、入れ替えても良いかもしれません。

でもかわいいので座敷童を連れています。
恵みの雨は、万能薬と同じ効果がありますが、戦闘中でないと使ってくれないのが残念。
でもかわいいからいいのです。
大きいのが突然変異の敵座敷童です。
あと、ダンジョンへは、鑑定の符は必ず多めに持っていった方が良いです。
不明な符を使ったら敵寄せの符で、突然変異が現れるし、
拾ったから食べてみたら冥界の鉄壁果実(強い毒と沈黙が長く続く)だし、
拾った装備は、呪いのかかったものが多いように思います。
ボスはがしゃどくろ。
通常攻撃が強く、吹っ飛ばしながらダメージを広範囲に与える大回転アタック、
大豪炎火球を飛ばしてきます。
色々な妖怪を呼び寄せる口寄せも使いますが、あまり気にしなくて良いでしょう。
やっぱり、ダンジョン内でレベルをしっかり上げてからボス戦に臨んだ方が良いようです。
手裏剣を拾い、治癒の符を数枚持ち、レベルを上げて戦えば、
百鬼夜行・蒼の反射に頼らなくても勝てます。
近づいて大回転アタックを受けるなら、動かず手裏剣を投げれば、ターンを無駄にせず済みます。
ということで、がしゃどくろよりも金槌坊と火車に手こずりましたが、なんとかクリアできました。

シーンは妖怪ごと2回あり、倒されずにシーンを回収するなら、
妖怪を倒すと稀に出る言霊を得なければなりません。
1回目の色は体験版をプレイした際に載せましたが、2回目はこんな色をしています。
ボスとして設定されている(突然変異)妖怪は、
倒すと必ず言霊が出るようで、2回倒せば回収し終わることに。
そのシーンですが。
今回、座敷童の2回目に、選択肢が増えていますが、少し差異があるだけに留まっています。
化け蛇の1回目、山乳の2回目と、イソツビの2回目。
弥生の顔が少しおかしいように思えます。
山乳の1回目の表情はなかなか良いと思うのですが。
弥生は黒い足袋を身につけているんですね。他の退魔士たちは白が多いですが。
色が違うだけでも少し新鮮です。
展開は、1回目と2回目の繋がり上手くできていない箇所がありますが、
全体的には、丁寧になっている印象があります。
骸骨武者や火車の2回目で特にそう感じます。山乳もそうでしょうか。
弥生が期待するまで待つことをしているのです。
しっかり者、真面目な弥生という前提があって、
それが欲しがってしまう流れが描かれていて、非常に弥生らしい感じがします。
その時に発する声が非常に上手で、期待や、待っていた感じを声音に乗せた演技をしてくれています。
全体的には、やっぱり短くて物足りないかなと思います。
1回目に多いのですが、懇願から入ることが多いんですね。
弥生の場合は、まず拒絶かなと思うんです。もう少し抵抗しても良い。
それと、快感が走り出してからが早い。終わるまでが早くてもったいない。
あと、2回目は、再度動き出すところで終わってしまうのですが、
たぶん、この後の方がもっと艶姿を見られると思うんですよね。
また、妖怪は幾つか種類があるですが、パターン化しているところが多く、
差を感じにくいことを不満として挙げておきたいです。
せっかくの葛城弥生なのに。
とはいえ、囚われエンドは葛城弥生らしくて良いし、
紘川琴音さんによる何ともいえない色気が映えて良いですね。
何故こんなに、発売前から葛城弥生良いなと思っているのか。期待が高いのか。
たぶんこの3Dモデルデザインが、すごくかわいらしく仕上がっているからだと思うんですよね。
これに、紘川琴音さんの声がすごく合っていると思うのです。

ぜひこれは、「~弥生の章~弐」の登場を待ちたいですね。
そうそう、桜姫もいるようなので、出番が楽しみです。
ダウンロード販売もあります。
#追記
最下層あたりでよく拾える、酔剣は使えるのか試したのですが。
まず、性能はこんな感じです。

装備するだけなら混乱状態にはなりません。
また、混乱守りを身につけていると、混乱状態にはなりません。
状態異常中ダメージ増加、という記述がよく分からなかったのですが、
葛城弥生が状態異常中の場合は、相手に与えるダメージが増えるということでした。
混乱守りで混乱を防ぎ、でも毒状態になったとします。すると与ダメージが増加し、
通常攻撃が、曇りなき付与によるクリティカル並みになります。
呪いは不可でした。
確かに、曇りなき付与の武器では、毎攻撃クリティカルがでませんから使えるかなと思ったのですが、
混乱というのは厄介。なかま妖怪を攻撃してしまうわけですから。
なかま妖怪に攻撃してしまうと、1ターンが無駄になり、なかまにダメージと、良いことがないです。
それよりも、曇りなき付与の、別ベース武器のほうが安定した与ダメージが出せますね。
ということで使い道が見つかりませんでしたが、
こうやって、これどうやって使おう?と試せるのは面白いですよね。
それと、座敷童の妖力が300を超えました。
最後の妖術も回復系でした。
