でぼの巣製作所さんの「霊神楽~奮闘記~」体験版プレイしました。
でぼの巣製作所さんの新作は「霊神楽~奮闘記~」。
南雲佑馬は武者修行に出ていたが、
現在は稲黍村を拠点にし、退魔師としての活動を続けている。
幼馴染で稲黍神社の一人娘、鏑木紫が退魔巫女となり、
その友人で雉杜神社出身の犬童ちはやも稲黍村へ訪れ、
若い3人で退魔の依頼を受けていた。
今度の依頼は、近くの村に大きな蜘蛛の妖怪が現れたというもの。
家畜が食べられ農作物が荒らされ、さらに村の女性が襲われそうになったらしい。
早速3人はその村へ向かう……。

インストールが必要です。
原画は山本和枝さん。
シナリオは、シャア専用◎さんです。
今作はマップ攻略型シミュレーションRPG。
簡単にいってしまうと、前作「幽世ノ災厄ト現世ノ戦姫~さやか篇~」と同じです。
ですが、退魔師たちが3人いるため、動き方が変わりました。
依頼を受けた退魔師たちは、なかま妖怪の力を借りながら探索へ進みます。
ゲームは、俯瞰型マップをターン制で行動選択し進めます。
移動したり召喚したり。倒せなくても攻撃をすると、経験値を適宜得られます。
フィールドで成長させた各ユニットを使い、ボス妖怪を倒すと勝利となります。

体験版では、最初に大蜘蛛と戦います。
これも「幽世ノ災厄ト現世ノ戦姫~さやか篇~」と同じですので、プレイ済みの方には経験が活きそうです。
フィールドには霊脈マスがあり、占拠されてしまうと妖怪が沸いてきます。
不利になるので汚染されたままにしないほうが良いのですが、固執しすぎなくても大丈夫。逆に占領すれば、ユニットの体力や霊力を回復することもできます。

また、ターン数を多く消費しすぎると、丑三つ時が到来。
浄化霊脈もすべて反転し汚染されてしまいます。
戦闘が長引きそうな時は、なかま妖怪を霊脈に置いて防衛したほうが良いかもしれません。
敵妖怪は積極的に状態異常を与えてきます。
体験版最初のステージでも、毒、鈍足を与えてきますし、
第二ステージでは、水母が痺れ攻撃を繰り返してきます。
攻略を考えると、退魔師たちには状態異常を防ぐ勾玉を早めに買い与え、
回復役タミフリンと気付の符は複数人に持たせたほうが良さそうです。
特に行動不能系は防いでおきたいですね。
なかま妖怪が倒されると還ってしまうだけですが、退魔師が倒され襲われると敗北となります。
まず、退魔師ユニットの体力がゼロになると気絶し倒れます。
この状態で気絶した退魔師のマスに敵妖怪が移動すると、敗北です。

ただ、敵妖怪は気絶させた同ターンでは襲ってきません。次のターンになってから。
少しゆとりがあります。
誰かが気絶状態になると、残りの退魔師は怒り状態になります。
仲間が倒された怒りに燃える。
怒り状態になると異常が回復、敵からの攻撃には反撃をするようになります。


……と説明にはあるのですが。状態異常から回復するだけなのですよね。
怒り発動後に受けた状態異常は防げません。
また、能力アップが見られません。
レベル5でも確認しましたが、怒りによるステータス変更は見当たりませんでした。
気絶状態は、気付の符で回復させるか、3ターン程で自動回復します。
気絶から回復した後でも、仲間の怒り状態は継続されます。
なお、南雲佑馬のかばう技は、気絶した仲間に使うことができません。
できたほうが格好良い気がしますが。

画像では、紫は道具の使用のみできる。移動と攻撃が終わった状態です。
紫の手前にいる木霊は、移動も攻撃もできるわけですね。
なお、なかま妖怪は道具を持つことができません。
また戦闘中に得た戦利品はすぐ装備できないようです。退魔師それぞれに特徴があり、南雲佑馬は刀を武器にクリティカルを出しやすい豪気の能力を、
特殊能力は妖怪にもありますが、召喚の度に変化するようです。
鏑木紫は遠距離攻撃が可能な弓を構え、周囲にいる味方の体力を毎ターン回復する癒やし系の能力、
犬童ちはやは2マス先の敵を攻撃できる槍で、相手の攻撃を躱す見切りの能力があります。
特殊能力は妖怪にもありますが、召喚の度に変化するようです。

五行が設定されており、相手の属性によって強弱が出ます。
南雲佑馬の木属性攻撃は、地属性の土蜘蛛に強く余分にダメージを与えることが出来ますし、
金属性の鏑木紫は、火属性の餓鬼からの攻撃は避けたほうが良いわけです。
烈震斬は地属性のイメージを持ちますが木属性でした。水場にいる水属性妖怪は、被ダメージ軽減、水属性の威力アップ、跳躍力アップと強化状態に。
なかま妖怪の河童が妙に強いと思っていたのですが、これが理由ですね。
恐らく殆どのフィールドに水場はあるので、水場から攻撃をしましょう。
水場に引きずり込む水妖らしい性質で、良いですよね。
同様に、体験版ステージ2の水母も強そうです。MAPは高低差があり、ユニットごとに陸移動、跳躍力、水移動の設定があります。
退魔師の中では、犬童ちはやが跳躍力が高く、南雲佑馬は跳躍力が低い。
スイスイ進めるちはやが切り込み、陸移動も低い鏑木紫が後衛本陣という役割になりそうです。
鏑木紫は、攻撃、体力ともに弱いため倒されやすい。
しっかり守っておくと癒やし系の能力で周囲を回復してくれて、弓による遠距離攻撃ができます。
霊脈に紫を置いて毎ターン回復させ、護衛をつけると良さそうですね。
霊力が一番大きいため、複数召喚ができるユニットです。
属性不利もあり、レベル1の紫は、餓鬼から2回攻撃を受けると倒れてしまいます。
紫が餓鬼を倒すには4回攻撃が必要。レベルを上げることが必須です。
繰り返し過去マップで戦って進みましょう。
今回は、新要素として、妖怪の合成による強化が可能になりました。
技の選択継承もできるようです。
これもいくつかやってみましたが、合成の有用性を今のところ見出せません。
成長させる楽しみがありそうですが、それくらい強い相手がいるのかもしれませんし。レベル2の妖怪とレベル1の妖怪を合成すると、
合成後はレベルが下がってしまいます。強化じゃなくて弱体化してしまう。
どうもレベルやGPを平均化して合成されるようですね。
召喚時に見えないため、名前を変えておくくらいしか対応が思いつきません。
並び替え機能、順逆の設定を逆にした方が良さそうです。
レベルの高いものから順に並ばせ、戦闘に用いやすくした方が。
低いものから順にすると、レベリング推奨の設計なのかと思ってしまいます。
同種妖怪を召喚はできない、と思っていましたが、
同種の同GP妖怪が召喚できない、が正しいようです。難しいですね。
退魔師による複数召喚は、2体目のほうが霊力消費が大きくなります。
一例ですが、木霊を召喚する場合、1回目だと12、2回目だと18、以降24、30と、
初回召喚霊力を二分の一ずつ加算したものが必要です。
かなりレベルを上げないと4体目は召喚できなさそう。
倒されてしまっても召喚回数は減りません。

妖怪の捕縛は、倒すだけで可能です。
売店に捕縛玉が売っているので、確実に捕縛したい場合は持参しましょう。
敵を倒すと、木の実を得ることがありますが、
飛翔の実が面白いですね。翼を授ける。でも効果付与されているのか不明です。
SRPGパートは面白いです。よく考えられていると思います。
ユニットが増えたことで、プレイ方法に幅が広がりました。
簡単にいえば、難易度は下がったかなと。
プレイしやすさも生まれていると思います。これならクリアできそう、という期待。
ゲームが一定レベルの面白さを保持しているのは間違いないです。
ただ、面白くなってきたところで終わってしまいそう。
11ステージくらいあるのなら分かるのですが、
11ステージあって敵が強いから過去ステージを周回するのはユーザの選択ですが、
6ステージしかなくてシーンを集めたいため周回するのはノルマになってしまうと思うのです。
何よりも、シーン種類。
11もシーンバリエーションがあるのと、6の派生が少しあるだけでは、やっぱり物足りない。

拠点にいる退魔巫女たちに会いに行くコマンドもあります。
鏑木紫の場合はお弁当づくり、犬童ちはやは武技訓練をしていたり、二人の性格に沿ったイベントが見られるようです。
これがどのような影響を持つのかわかりませんが、今作はLive2Dを利用していないので、
その分の退魔巫女たちの魅力を出そうと考えたのかなと思ったりもしました。
バトルスキップ機能と、CG回想フルコンプボタンも搭載されています。
プレイに満たない層を取り込むことができればいいのですが、
ゲームそのもののウリを失わせてしまっているような気がするのですよね。
攻略情報はそれこそネット等で調べることができますし。
今作も、「神楽黎明記」シリーズと同じように、
敵を倒すことで言霊を得られ、物語を思い出す、シーンに追加されるため、
進めていけば問題無いのです。
少しもったいない仕様になっているかなとは思います。
(言霊の言霊やフリーリングなど、テキスト量が少ないのに誤字がありますので、開発の苦労は伺えます)
シーンはボス妖怪が対象です。
ボス1匹につき2回設定されており、退魔巫女が2人いますが、言霊で得る場合は、1回で2人の1回目シーンが得られます。
今回は、倒されやられた退魔巫女を治療するシーンもあります。
治療後に拠点で会いに行くと、すっかりいつも通りなのも、何となく違和感。
何か演出があってもいいですよね。
問題は、楽しみのひとつ、シーンです。
BGVがあるのも良いとは思うのですが、初めてか、そうでないかの差異はほぼありませんし、
もう少しバリエーションを豊かにするか、シーンの長さをしっかり持たせて欲しいです。
想定すると4~6ステージでしょうから、2ヒロインで12パターン。
バッドエンドと治療を加算し、18程度でしょうか。
仮に数は良いとしても、デフォルト設定のAUTOモードで進めて、1シーンあたり4分45秒。
これは明らかに短いと思うのです。キャラクタは魅力的です。やっぱり戦う巫女は良いですよね。
相手が妖怪。この組み合わせだけでバッチリだと思います。
さらに声優さんの配役も良い。蒼依ハルさんに鶴屋春人さんですよ。
なら、様々な艶姿を、たっぷり見て聞きたくなるものだと思うのです。
そこを満たして欲しいなと本当に思います。
単に後と前とか、そういうものだけでなく、妖怪もっとがんばってほしい、ですね。
紳士的すぎるし、淡泊だなと。
初めての場合もあるわけですから、それなりの理由がないと反応変化は起こらないと思いますし。
パッケージ版初回限定特典として「ミニゲーム版 霊神楽」が付属します。
2020年7月10日(金)発売予定です。
B2タペストリーの絵柄はショップによって違いますが、鏑木紫か犬童ちはやのどちらかです。
ダウンロード販売もあります。1カ月間25%オフです。
このDLsite限定特典は、退魔巫女たちが気絶していると服が破れる、服破れ気絶パッチです。
製品版をプレイしました。感想はこちら。