おうちじかんさんの「Honey*Honey*Honey!」体験版プレイしました。

おうちじかんさんのデビュー作は、”いつでもどこでもアナタといたい!おうちじかん応援学園恋愛ADV”、「Honey*Honey*Honey!」。
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男女接近法が施行され、30年……。

そんなつもりはなかった幼い頃に、「女の子とくっついちゃいけないんだよ」といわれ、
以来、女の子と触れあうこともなくなり、家庭の都合で住まいを転々とした。

10年振りに戻ってきた街で、新たに通う学園の名前は、特別安全法人St.聖域学園というすごい名前だった。

男女接近法に適切に対処するかのように、色分けされた歩道。
教師であっても性差があれば距離を取って話す。
男女交際には申請書が必要。
ここまでする必要があるのかと面食らう舜だが、平穏に学園生活を送れると考え直した。

担任の三峰みゆき先生は、幼い頃に近所に住んでいたみゆきお姉さん。
クラスの隣の席は、幼い頃によく遊んでいたつかさ。実は女の子だった。
そして男女接近法に反発しているらしいアリカ。

みんな、距離が近くない……?


体験版は、474MBでした。

原画は、大空樹さん。
シナリオは、シトさん、ふくろーさん。

システムはみなとそふとさんのものになるでしょうか。
プレイ時間の記録をしてくれたり、
セーブがなくてもファイルロックできる仕様です。面白いですね。
ただ、バグがあり、ロードしてもセーブした箇所に飛べないことがあります。

さて。
幼い頃に受けた非難から、女性との距離を取るようになってしまった主人公。
平穏無事に過ごしたいと望んだ新生活は、ちょっと変わった学園。
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大きな要素として、男女接近法があります。
体験版には描かれないのですが、公式サイトによると、
”男女間の適切な距離ならびに男女との接近および接触に関する法律”というのが正式な名称のようで、
男と女は2m以上離れて生活するのが当たり前の社会となっているのだそう。

もっと厳格な法なのかと思ったのですが、そのようには描かれていません。
というより、ここを描きたいわけではなく、スパイス程度なのでしょう。
ヒロイン三人は、男女接近法があってもあまり気にすることもなく、
体験版中に直接的な肉体接触があります。
つまり、萌え寄りで、早々にシーンに入り込むタイプの作品と見受けました。

面白い設定だなと思えます。

例えば。
なんとも、今のセンシティブな世の中に合った表現のある作品だな、とか。
ヒロイン三人と、距離を近づける”密”(Honey)を掛けたタイトルなのかもしれません。
かつ、世界規模で蔓延流行しているウイルスへの対策を捩ったのかな、とも。
(OP曲名が『恋×蜜Distance』ですから間違いなさそうです)

そういう世の中だけれども、ADV作品の中では密着していこう……ということなのでしょうか。
機を見るに敏。良いですね。

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例えば、この背景。
性別で歩く場所を定めています。
男女接近法を実地に落とし込んでいることを表現しているわけです。

廊下やドアをペイントで済ませているのは、実際にやるとしたらこうなると思えました。
これ、法律ができてから時間が掛かったとはいえ、学園建設って複数年掛かりますので、
落成後、学園運営が始まってから方針転換、対応したのかもしれませんね。

また、きちんと最後まで歩行路が決められない、完全分離できていないのは、
教員数の問題などから、完全に男女を分けたクラス運営ができないのかもしれませんし。
実際の道路でも、歩行者用路も左折する車に進入されることを考えると、リアリティの高い背景だと思えます。
いわゆる、運用で何とかしているところが、なお。

繰り返しになりますが、この奇想なアイディアは、あくまでスパイスなのだと。
だから徹底されているわけではないとも感じています。

例えば、男女接近法は施行30年だそうですので、もっと進んだ学園もありそうだとは思います。

例えば、テキスト。
ヒロインの名字設定も要らないのでは無いかと思うほど軽快で最小限のテキストです。
好意的に見れば、展開が早くて、ヒロインがぐいぐい迫ってくるし、
あっという間にそういう場面が見られて楽しい。
しかしその表現の先端は、現在はSNSコミックの領域なのではないでしょうか。
音声が入っているため、SNSコミックと違い、ユーザ側が思考する領域を減らしている。
となると要素が多いのに印象を残しにくい仕様になってしまっているように思うのです。
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何より、音声が良くないです。
体験版仕様だったら申し訳ないのですが、全体的に音声が小さく聞こえにくい。
最初は、演出なのかと思っていました。
主人公が味わう、会話しているのに距離が遠いという感覚。
これを体感させるためのものではないかと。
でも違いました。ヒロインと密着しているはずなのに、声が小さいままなのです。
特に三峰みゆきの声が小さくてびっくりします。
近森アリカの声も大きいわけではありません。
声優さんの声質的には大きくなるはずなのですが。

スパイスとして用意した設定は、それくらいの扱いでも良いと思うのですが、
とにかく密になろう、距離を近くしてヒロインたちと楽しむ作品のはずなのに、
肝心の音声がこれだと、とてももったいないと思います。
収録上の問題のようにも思いますが、修正可能であって欲しいところです。

あとは、くっつくことは良いことだとばかりにシーンが充実していれば。

それにしても。
ユーザを掴むためとはいえ、要素を盛り込んで、いま製品化できるのは、凄まじいと思いますね。
早々できないことだと思います。


2020年9月25日(金)発売予定です。

ダウンロード販売もあります。