Sonoraさんの「響野さん家はエロゲ屋さん!」体験版プレイしました。

Sonoraさんの新作は「響野さん家はエロゲ屋さん!」。
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蔵馬蓮の両親は、コンビニエンスストアを営んでいる。
今年の卒業シーズンで、主力の働き手が抜けたため、しばらく蓮も手伝いをしていた。
新しく人も入り落ち着きを見せたいま、両親からいわれたのは、
もっと違うことにチャレンジして欲しいということ。
物の見方や考え方も広まり、将来のためになるからと。
蓮も、確かにその通りだなと思った。でも、何をすればいいのだろうとも。

コンビニ運営が安定していることを確認すると、そのまま学園へ向かう。
その通学途中で、幼馴染みの響野紡を見掛けた。
律儀で礼儀正しい紡は、心なしか肩を落としトボトボ歩いているように見える。
「あっ……蔵馬くん。おはよう……」
昔は、名前で呼び合ったり、彼女の姉妹とも仲良く遊んでいた。
成長と共に距離ができ、こうして名字で呼ばれる形に収まった。
幼い頃は、彼女の家業の雑貨屋にもよく遊びに行っていたが、それも途絶えている。
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「もし何かあったら、遠慮なく相談してよ。俺で良ければ力になるからさ」
それでも、蓮からすれば幼馴染みの印象は変わらない。
心配の気持ちから声をかけると、紡の瞳にパッと光が灯った気がした。
「本当……? じゃ、じゃあさ、ちょっと聞きたいことがあるんだけど……」
紡はやや頬を赤らめると、こちらの様子を窺うように、慎重に開いた口から出てきたのは……。
「ごめん!! 今のは全部忘れて!!」
顔を真っ赤にしたかと思うと走り去る紡。どうしたのか気にもなるが、少しだけ口にした言葉が気になった。
……真面目な紡が言うとは思えないのだ。そんな、ピンク色にまみれたワードなんて。

やっぱり家で何かあったのだろう。
思い立ったが吉日とばかりに、蓮は放課後、紡の家へ向かう。
じいちゃん、姉さん、結衣と呼んでいた頃を思い出しながら。

「蔵馬くん……? こんなところで、どうしたの?」
思い出に浸りながら歩いていると、帰宅途中の紡と鉢合わせた。
「深い理由があるわけじゃないんだけど、しばらく顔を出してなかったから」
「そ、そうなんだ。そうよね……確かにうちには随分来てなかったわね」
どういうわけか、紡は落ち着かない様子だった。
来て欲しく無さそうで、そのうち、何かを諦めたように覚悟を決めた表情をする。
そして紡の案内で響野商店の前に到着した……のだが……。

数年ぶりに訪れた響野商店は、明らかに昔と違っていたのだった……。
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体験版は、0.99GBでした。

企画・原案をかたひとさん。
原画は、さわやか鮫肌さん、うなさかさん、水野早桜さん。
シナリオは、岩波零さん、東雲和也さん、瀬上フミヤさん、逢花ひとはさん、りょうとかえさん。
音楽は、Peak A Soul+さんとなっています。

システムは吉里吉里Z。相変わらず素晴らしいです。
使いやすい、軽い、バグが少ない。
無い機能としてはボイス登録機能、AUTOモードを維持しながらのセーブでしょうか。
そのセーブファイルは1,600箇所も用意されています。
1ブックに10ページ、1ページに16箇所という区分けで、キャラクタによってブックを分け整理してセーブすることも可能です。
ブックの名称変更も可能ですから、キャラクタ名を付けてをスクラップアルバムにすることも。
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スーラハミングロダンハッピーなど、テキストを読みやすい綺麗なフォントが複数搭載。
コンフィグのフォントまでしっかりしています。
そしてタイトルロゴ。相変わらず良いデザインですよね。ロゴだけで作品のイメージができます。

今作もルートガイドが搭載。カーソルを当てるとハートが舞います。
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プレイ中の演出もリッチで、どの画面を見ても楽しめる構成なのです。

さて、幼い頃仲良くしていた幼馴染みの雑貨店が意外な方向へリニューアル。
主人公の蔵馬蓮は、驚きつつもお店の手伝いをすることにします。
蔵馬蓮はこれまで存在を知っていても触れてこなかったようで、知っていく流れが産まれます。

その流れがなかなかに興味深い。じっくり読み進めてしまいました。
業界のお話が多いのですが、もう、なんといったらいいのか。

長らくこのタイプの作品たちを、プレイしてきた人向けの内容ともいえて、
知らないこと、知っていること、両方が揃っています。
明かしてしまって良いのかなと思うところと、
知られてはいても追認しているような形になっていて大丈夫かなと心配になるところとか。
なお、これはよくあることですね。
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ダウンロード販売のみかと思って買ったら……ええ。ドッキリどころではありませんよね。

ですので、ぜひ体験版で味わってみて欲しいと思います。
盛りだくさんで、同調したり笑って読み進めることができるはずです。

これはちょうど、グループブランドMint CUBEさんの「人気声優のつくりかた」。
真実度78%の声優業界ラブコメディと近いものがありますね。
こういった知りたい世界のもの、いい企画だと思います。


さて、体験版では共通ルートをかなり先までプレイすることができます。
恐らく共通ルートのほぼ全てではないかと思えるほど。

学園を舞台にした作品では一つの大きな山となる文化祭も終わり、
その上で再び響野商店、いやHIBIKINO SHOPに舞台が戻るのです。

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響野紡(明羽杏子さん)

響野家次女。
響野家では両親がアメリカへ働きに出ており、
長らく続いてきた響野商店を祖父が閉めるつもりであることを伝えられ、ショックを受けていた様子。

ホームルームでも聞き漏らさないようノートを取るなど真面目で、
リニューアルした家業でも経営面から支えようと、簿記の勉強を始めたり、決まってしまえば真摯に向き合う。
知識も増え、ひかりがソフトの追加発注をしようとするのをきっちり断っていたり、
データ方面からの営業方針を出すなど、響野家の家計を預かっている様子。

蔵馬蓮とはクラスでは文化祭実行委員を一緒にやっていたり、
アルバイトを申し出られ、再び距離が近くなって、
これを切っ掛けに昔のように仲良くなれたらと思っている。

また、周囲からは今の二人にも幼馴染みの距離感があると思われている様子。
ただそうなると、どうして疎遠になってしまったのか。
そこに何かあるのかなと気になりますね。

体験版のシーンでは、真面目さによって雑誌掲載のイベントCGから学びを得ている様子。

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響野ゆかり(月野きいろさん)

響野商店をHIBIKINO SHOPに変えた張本人。
日頃から親しんでいたゲームショップに変えるため、祖父に対しプレゼンを張る。
なお、紡から出された宿題、改装案や改装見積もり、さらには事業計画書などもあっさりこなして周囲を説得済み。
リニューアルオープン以降は、店内POPやディスプレイも作成も。
当たり作品を仕入れる嗅覚がある。

業界の色んな事を教えてくれるのは、この響野ゆかり。
とにかく愛があり、読んでいて、そうだよなと共感することが多いです。
保美葉子でなくても、師匠と仰ぎたくなるタイプ。
蔵馬蓮も、その姿勢にカッコいいと感じるほど。
幼い頃は蔵馬蓮に姉さんと呼ばれていた距離感だが、再会してもすぐには分からなかった。

学園は卒業しており、いわゆる浪人にあたるが、特段勉強はしていない。
若干自堕落気味で、営業中にゲームをしていることも。
それでもブログなどの更新は怠らない。
なおダウンロード版には納得がいかず、パッケージ版を愛する。
名言、格言が多く、ゆかりのセリフを貼り出しているだけで強力な店内POPになりそうです。

長女ながら身長は三姉妹のなかで一番低く、営業に来た保美葉子にも幼い子だと思われてしまう。
でもゲームショップをリニューアルプランに出すほど、全ヒロイン中いちばん知識が豊富。
実体験は無いので耳年増ではあるのですが。

Tシャツ姿だと分かりませんが、外に出る服装ではスタイルの良さが際立ちます。
背が低くてもマキシスカート良いですね。
また、二人の文化祭には店を休んででも行くあたり、妹たちのことは大好きで気にかけています。

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響野結衣(塩小路もろみさん)

響野三姉妹の末っ子。
未だにリニューアルを納得しておらず、冒頭ではお店が繁盛するのは困ると言い張る。

オシャレやメイクにも興味はあるが、ブランドではなく工夫を尊ぶ。
響野家では料理担当。洋風料理が得意で、アヒージョを振る舞ったり、
文化祭でもプリン調理担当となる。

体験版ではパッケージを傷つけてしまい、お店に損害を与えたと落ち込むエピソードが描かれますが、
これがまたなかなか良いですよね。
パッケージを傷つけるとショックを受ける気持ちも良く分かります。
(外箱だけではなく、たまにディスクが収まっている内箱が最初から壊れていることがありますがそれだけでショックです)
が、結衣らしさが出ていて、苦手だとしても、実はそこに在るものを大事にするタイプだというのが、伝わります。
ブランドものではなく、良い物を自分で見つけて組み合わせるという、オシャレに対する考え方にも通じるのです。

ややツンデレ気味ながら、蔵馬蓮に対する好意は隠せていない。
学園で話掛けられるのは恥ずかしいといいながらも、素直に応答しています。
わざわざ会いに来てくれたと、はにかむ姿が良いですよね。

ドヤ顔、かわいいですね。

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速水静乃(神代岬さん)

クラスメイトで風紀委員。
取り締まる側でありながら、蔵馬蓮に対してやや甘い。
雑誌の持ち込みを見逃してくれたり、HIBIKINO SHOPも把握しているものの、追求しない。
体験版以降は、蔵馬蓮と同じようにアルバイトしている姿が見られるようです。

かなりのハイスペック。
書道による品書き、給仕経験、裁縫、料理メニュー考案と、
体験版中でも見せ場がありました。

蔵馬蓮への好意もあまり隠しておらず、気のある素振りを幾度も見せるが、
蔵馬蓮が鈍感なため、仕掛けた半分は自爆してしまう。

体験版のシーンでも奉仕上手だったりします。

独特の名乗りが面白いですね。
毎回見ていて思うのは、うなさかさん原画キャラクタって美人ですよね。

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保美葉子(歩サラさん)

流通会社Altonの新入社員。
とにかくアダルトなものに耐性が無く、話をするどころか見ることもできない。
担当となったHIBIKINO SHOPの店長、響野ゆかりに考え方を教えられ、
少しずつ前向きに関わっていく様子が見られます。

二次元でもここまでダメだとすると、どうやって関係に至るのでしょうね。
なお、蔵馬蓮のことは同じ社会人だと誤認している様子。

響野商店エプロンがとても似合います。


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時間軸的に「同じクラスのアイドルさん」と同時期のようです。
主人公たちは悠木和心や鳴瀬かなえと同じクラスであり、芸能科に三嶋朱莉がいます。
僕の未来は、恋と課金と。」の少し後であり、
これらの作品からのゲストキャラクターも登場します。

画面に登場しないキャラクタ、関連作品に対しての言及もかなりあり、
プレイされていた方は、その部分も楽しめると思います。
Altonは西園寺グループ、とか。教師を目指した女性がコンビニで働いていた、とか。
神対応声優も活躍中のようですし、ノッハローもあります。

ただ、ゲストキャラクターはこの共通ルートでほぼ出番が終わってしまいそうですね。
それがちょっと寂しくも思います。
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相変わらず音声使いが上手い作風。
冒頭の注意事項読み上げ、今作も面白いです。
こういうところからキャラクタは始まっていますよね。

さらに導入部は、三姉妹の次女、響野紡(明羽杏子さん)のモノローグで始まります。
これがまた良いのです。
明羽杏子さんがそもそも語り聞かせに向いているというのもあると思いますが、
丁寧でしっかり者の次女、紡のキャラクタを感じさせるのですよね。
総じて、導入が早くなっています。

そして素晴らしいなと思ったのは、音声処理。
混雑している事を知り、慌てて店に入る蓮に、店の奥からゆかりが声を掛けてくる場面があるのですが、
きちんと遠く聞こえるよう処理されているのです。
店の奥、カウンターにゆかりが居て、ドアから入った蓮が人垣越しに聞いているイメージが付きますよね。
同様に、クラスの片隅でかなえや和心が会話しているのが蓮の耳に入る、なんてあたりも。
こういう処理が丁寧なのは本当に素晴らしいですよね。

瀬之本久史さんのSDキャラクタもかわいらしい。
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共通ルートは、音楽が示すようにテンションが上向きであるので、
ゲーム延期の話などが盛り込まれていても明るいまま。
個別ルートへ進んだときにどんな展開を見せてくれるのか楽しみです。
ただ、もしかしたら恋愛物語としては弱い可能性もあります。

珍しく分かりやすい箇所に脱字があったり、フォントを変えたテキストをバックログで見ると、
フレームに隠れてしまっているなどしますが、発売までには大丈夫でしょう。


オンライン認証は今作もソフト電池となっています。

特別限定版の同梱特典は、響野商店オリジナルグッズ、キャラクターソング+オリジナルドラマCD、
OPとEDのマキシシングルCD、サウンドトラックCD。

うなさかさん描き下ろしのB2タペストリーは速水静乃。
ドラマCD「イタズラな彼女のドキドキドラマCD」も速水静乃が登場します。

通常版パッケージもあります。

2020年11月27日(金)発売予定です。


なお、ダウンロード販売もあります。

FANZA GAMES通販でのB2タペストリーは水野早桜さんが描く保美葉子です。
ドラマCDも保美葉子。「Alton公式実況配信者「保美葉子」爆誕」とのこと。


響野紡(明羽杏子さん)が歌うキャラクターソングも。