hibiki worksさんの「水蓮と紫苑」体験版プレイしました。

hibiki worksさんの新作は、”愛欲に溺れるADV”、「水蓮と紫苑」。
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両親から、独りで勉強に打ち込みすぎてしまうことを心配されていた三波和樹は、
自身で振り返っても、受験、そして医学部に進学してからも根を詰めすぎていたと思う。

今後のカリキュラムを考えても、休めるのは今だけ。
今年の夏休みは、小さい頃の楽しい思い出が詰まっている水無瀬島へ訪れた。

「元気かな、二人とも」
ここには、従姉妹の若弥姉妹がいる。
朝起きてご飯を食べたらすぐ外に遊びに行き、川や家の近くの森ではしゃいで、帰ってきて昼ご飯を食べたらお昼寝。
そして、目が覚めたらスイカや水ようかんといった夏らしいオヤツを食べて、また遊びに……。
そんな夏休みを、まるまるこの島で過ごすこともあった。

再会した二人は、幼い頃から変わらない美しさと確かな成長を感じさせた。
この島で過ごす姉妹との時間は、どのようなものになるのか――。
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体験版は、554MBでした。

原画は、唯々月たすくさん。
シナリオは、坂元星日さん、泰良則充さんです。

吉里吉里Zなのですが、相変わらずシステムが使いづらいです。
AUTOモードを解除しないとセーブができませんが、AUTOモードの解除には次のセンテンスまで進むことも回避できません。
かつ、バックログジャンプがありません。あまりセーブを想定していない作りです。

テキスト上の主人公の表示が変わるだけでなく、音声で呼んでくれるラブリーコールが搭載されています。
今回は、変わった名称登録はなさそうです。
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さて。
姉の若弥水蓮がとにかく主人公を世話して廻り、
妹の若弥紫苑も主人公のことを好いているので、一緒に居る。
どちらも積極的に主人公へ触れてこようとする、そういう流れです。
ヒロイン2人との”愛欲に溺れるADV”ですから、こういう流れもありなのかもしれませんね。

何となく「如月真綾の誘惑」と近い雰囲気を感じます。

端的にいえば、主人公が二人の色香に惑います。
一方で、二人も誘っているような、誘われて寄ってくるのは構わないという姿勢。

最初から行為に抵抗感が無く、誰でもウェルカムな二人なのかもしれません。
そう思えてしまうので、もう少し丁寧な進行でも良いかなと思ったりします。

眉目麗しい姉は無防備に浜辺で着替えるし、妹も接触があっても普通の態度で抵抗感を見せません。
もしかしなくても、二人はもう島民たちと、なんて考えてしまっても無理もないと思うのです。

細かいところなのかもしれませんが。
金具の付いたベルトを身につけファスナーがあるとテキストにはあるけれど、
CGはどう見てもイージーパンツだとか。
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製品版でもこういう状態がそこかしこにありそう。
シーンに入り込めないですし、どうしてこうなったかを考えてしまうと根深いものを感じます。
本当なら、ぐっとのめり込んで見てしまう場面なのに。

このように考えてしまうようだと、この作品は合っていないのかもしれませんね。


良いのは、夏の島の雰囲気。背景がまとう空気感と呼ぶのでしょうか。
SEを雀ではなく、もう少し選んでも良いとは思うのですが、
例えば、アカショウビンやキビタキが鳴いているとか。より島らしい雰囲気が出そうです。
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きちんと夏の眩しさ、家屋の中にあってもその眩しさが伝わる背景。素晴らしいですね。

作品舞台が夏の島であり、季節も夏のようですので、ちょっと時期を外してしまった印象もあります。
が、今作は、ラブリーコールと続くセリフのテンションをなるべく整えるよう試みているのかなと思える箇所もありました。

ややシーンは短めに思いますが、無防備で積極的な二人に翻弄される主人公が見られますし、
翻弄されながらも、二人のことをとにかく綺麗で色香がどんな風に立っているのか、
きちんとテキスト上で描写されていくので、良いと思います。


この枕カバーは珍しいような気がします。

2020年11月27日(金)発売予定です。


製品単体版もあります。



なお、枕カバーとクッションセットでも販売していますが、翌月発売であることに注意です。

こちらは2020年12月25日(金)発売予定です。