ASa Projectさんの「恋愛×ロワイアル」体験版プレイしました。
『恋愛×ロワイアル』を応援しています!

ASa Projectさんの新作は、「恋愛×ロワイアル」。

rr7
「作らないんすか、カノジョ」
冬の訪れを感じさせる曇り空に、思い出に浸っていると後輩が煽ってきた。
登校中。親友に後輩が混じれば話題はどんどん転がっていく。
その流れで、昇降口付近にいた女子に声を掛ける。

……知り合いだった。むしろ同じ生徒会の会長だった。
「どうして相手が私だとわかっていながらナンパを続けるのかしら?」
親友から、詐欺師に適正があるとバカにされる話力を披露する。
ナンパには失敗した。そのことを親友たちにさらにバカにされたり、風紀委員長に怒られたり。
……小町浩孝は、毎日をテキトーに生きている。

この日は、転校生が来た。
担任の促しに、教壇へ上がった少女はぴょこぴょことサイドテールを陽気に跳ねさせながら、
しかし大きく深呼吸を繰り返した。
そしてチョークを持って黒板に名前を書いていく。不思議なことに、クラスメイトたちがさわつき始める。
「私、転校生である花丸まりは、小町ひろたかくんのことが好きですっ! 付き合ってください!」
転校生少女の張った声に、ざわついていた教室も一瞬にして静かになった。
「…………………………え、僕?」
そして周囲の視線が名指しにされた小町浩孝に集まったのだった……。
rr6
体験版は、1.04GBでした。

原画は、冬壱もんめさん、結城リカさん、夕凪セシナさん。
シナリオは、八日なのかさん。

システムは吉里吉里Zですが、ASaProjectさんの場合、UIのカラーリング、デザインともに良く、柔らかく楽しい印象です。
こういうところから気を遣っている感じがしますよね。
モトヤLシーダやマルベリを搭載し、セリフも読みやすい。

これまでの作品より、少々しんみりとした導入でしたが、すぐに笑いっぱなしでした。
うん、楽しいです。しかも、それだけじゃないところが、体験版以降への期待を高めます。
rr5
ホットな話題をいま盛り込む。スピード感。こういうところ、さすがです。
来年プレイすると何のことか分からなくなっている可能性もありますが、
ここまで徹底していると、いまプレイすべき作品といえるのではないかと。
ちなみにサブキャラクタの栗井千弥(歩サラさん)です。

セーブファイルも軽快で、キャラクタ音声のSEも聞いていたい。
AUTOモード維持したままセーブはできないのですが、
もうこの作品に見合っているのはセーブすることだと思うのです。

会話主体の作品ですが、まず、情報量が多い。セーブが大活躍しますよね。

ちなみに今作では、セーブした箇所に音声がある場合、ロードしなくてもセーブファイルをクリックすると音声再生してくれます。
rr9
セーブファイルから音声再生中。
ものっすごい顔していますがメインヒロイン、小町乃々香(杏子御津さん)。
兄に近づく女に対して敵意を隠しません。
スマートフォンを改造し盗聴器化、兄とのやり取りを録音して聞いています。

なお、今作ではほぼ全キャラクタに変顔があるようです。
ヒロインにはかわいらしいコミカル差分も複数あって楽しめます。
それだけキャラクタ表情が豊かになるよう豊かな会話があるということです。

会話主体で進行する作風はこれまでと変わらず、とにかく声優さんのセレクトが良くて、かつ使い倒している印象です。

それを強く感じた、一番表情が豊かなヒロインは。
rr1
「どうしてあの転校生との出会いは覚えてて、昨日したばかりの私との約束は忘れちゃうの!?
 なんで!? ねえ、なんで忘れちゃうの!」
梁染汐音(白月かなめさん)

冬麗学園生徒会長。名家の生まれで理事長の娘。
容姿端麗で、よく告白されるが、それを振ることが楽しい……と言う割に恋愛が下手。
恋愛だけではなく全体的にポンコツだと、メイドの伊従蒼(実羽ゆうきさん)からも言われてしまうほど。
でも、読唇術はできる。

同じ生徒会という近い距離に居ながら、一切なびかなかった小町浩孝が突然にナンパしてくる、そんな登場の仕方のヒロイン。

しかしASa Project作品で一番最初に登場するヒロインは、たいてい主人公の引っかき回しに引き摺られ、
全力で叫ばされるわけですが……梁染汐音も例に漏れず。
rr18
白月かなめさん、ほんと苦労したのではないかと。
セリフ一つ一つ、すごく気合い入っている。
叫ぶ系のセリフだけじゃなくて、語尾に少しだけ震え声を入れたり、ほんのり怒って見せたり、
うん、芸達者。すごいです。

例えば。
ナンパしてきたかと思ったら他の女子、花丸まりを連れて現れた小町浩孝に不満を感じ、
ならばと作戦を練って再び現れた直後の「ニコニコ~」。
やり始めだからか、うまく稼働できてないように声で表現してくれています。
直前に、汐音は油を差さないと動けない、なんて話題もありました。
2回目にはすっかりうまくニコニコできていますが、3回目になると話題の外側になっており、すぐツッコミ要因に。
一連の流れ作りも上手い。

体験版、一番セーブしているのは白月かなめさん、梁染汐音です。
セリフ一つ一つ、このビジュアルと合わせると、とても魅力的。
変顔していても叫ばされても、かわいらしさが毎回あり、きちんとヒロインのまま。
こんなにかわいらしくなるとは思いませんでした。素晴らしい。エクセレント。
これは本当に声優さんのセレクトが素晴らしい。
お嬢様然としていて、生徒会長でもあり、年上。

感情表現が豊かな汐音がたくさん見られて満足です。
rr22
「ウソ泣きして悲壮感出しながらだったら、私のこと好き放題ボロクソ言っていいわけじゃないのよ?」
「はいはい、わかりましたよ……チッ」
「なるほどね。今、舌打ちした?」
伊従蒼にも面倒な子扱いされていますが。


しかし、残念ながら今作では恐らく外様。
小町浩孝にとって重要なヒロインは、この二人。

rr17
「なるほど、難聴系主人公のフリして女の子の一世一代の世紀の大告白にケチつけるつもりですか!
 ならもっかい聞けぇ! 好きですっ、私と付き合って下さい!」
花丸まり(木之みきさん)

小町浩孝の幼馴染みを名乗り、転校早々、教壇から告白をするという、
恋のバトルロワイアルを勃発させた張本人。
小町浩孝が聞こえなかったふりをしても再度告白する押しの強さがある。

隙あらばアピールを繰り返し、勢いとノリの良さで自身を正ヒロインポジションへ終着させようとします。
しかし他のヒロインたちからピンク呼ばわりをされてしまいがち。
バカ、アホ、モドキ、子供みたいなファッションセンス、妄想たくましい、と接頭接尾に付く。

自称、疎遠系忘却種幼馴染み。
めげずに何度もアピールするものの、拗ね差分もあってそれはそれはとてもかわいらしい。

進めていく中で、本当に花丸まりが小町浩孝の思い出の少女、では無いかもしれないと思っていましたが。
本当に、過去の少女だったのです。

思ったことをほぼ何でも言っているように見えますが、
実際には言えないこと、言えなかったことがたくさんある様子。
そして、過去において、小町浩孝に大きな影響を与えたのは、この花丸まりだと思われます。

体験版を進めながら、楽しいやり取りの根底にある、小町浩孝の本当はどこなのかが気になっていました。
本当は主人公は自分で自分の記憶に蓋をしている。
思い出の女の子が誰なのか覚えているのではないか。
そして、言われたことも覚えている……それが大きく小町浩孝を変えてしまったのだろうとも。
だから見ないようにしているのだろうなと思っていたら、本当にそうでした。
rr12
幼馴染みである影近良徳(鬼龍院アキラさん)は、全てを知っていました。
女嫌いの影近良徳ですら、花丸まりに話掛け、釘を刺すのです。
花丸まりが、本当に幼馴染みであること。そして小町浩孝に何をして去ったのかということも。

一部とはいえ、知られているのです。
小町浩孝は、本当はサイコパスでも難聴系鳥頭種主人公でもなく、装っているだけ。
喋り倒すことで、本心を見せないようにしていることが。

本心で迫られていないから、のらりくらりとしてきたのかもしれません。
忘れたことにしたほうが、花丸まりのためにも良いからと。

小町浩孝が何を選ぶとしても、わざわざ引っ越し、そして同居までしてきた花丸まりのことを、
何らかの決着をつけてからでないといけない、そんな重要ヒロイン。

2回プレイしたのは、体験版の最後で、花丸まりの本当が少し知れたからです。
それはそれとして、改めてかわいらしさ、魅力を感じることができたのは良かったのですが。
rr19
「一生の約束なんだから!」
冒頭で、花丸まりが小町浩孝の名前を黒板に平仮名でしか書けなかったのは、幼い頃に覚えたままなのかもしれませんね。
大事に思ったのは間違いないでしょう。
けれど、その後に何を言い、去ったのか。

rr15
「そういう私はどうかな? 最近は結構頑張ってるつもりなんだけど」
輝由奈(小鳥居夕花さん)

アイドルユニット、グロリア*スノウの人気センター。
アイドルとしてステージに居る時と、素の状態が変わりない。
休学していたが、ユニットメンバーの多くが休養になり、アイドル活動が抑え気味に。
マネージャーの勧めで復学してきます。

サブヒロインですが、重要キャラクタだと思われます。

花丸まりが居なくなり、塞ぎ込んでいたのではないでしょうか。
その間に出会ったのがこの輝由奈で、きちんと小町浩孝をやるように掬い上げたのではないかと。
小町浩孝は、輝由奈を恩人と呼んでいます。
一方で、輝由奈も小町浩孝に支えてもらったのでは無いか。心理的距離が近いと感じます。


どのヒロインも魅力的なのですが、誰かのルートに入ると、
他のヒロインはあっさり譲ってしまうことが過去作品ではありました。
もったいなくもあるので、何かできると良いですよね。
でも、どのヒロインも思うことがあり、抱えている気持ちがある表現をしているので、
あっさりは終わらないかなと期待します。

というのも、これまでの作品より、ほんの少しですが執着を見せています。
主人公を得られないことは、自分の価値に傷がつくといったもの。

rr8
「全然、アタシのこと見てなかったのバレてんだから……っ! なのに平然とあんなウソついてっ!」
地元発祥アイドル、天ヶ峰蓮菜(東雲りあさん)。
しかし蓮菜が加わっているグロリア*スノウで一番の人気は、不動のセンターアイドル、輝由奈。
この日のステージでも、小町浩孝もそちらばかりを見ていたと気付いています。

これは良いですよね。つまり恋の成就が心の昇華につながっている。
そういう部分も、”恋愛サバイバルADV”なのかもしれません。


しかもASa Projectさん、魅力的なサブヒロインが登場する場合、
こっそりルートの搭載があるので、隅々まで楽しみ尽くせます。

冒頭で小町浩孝を煽った、助部愛(花寺香蓮さん)。
メイド服もかわいらしい伊従蒼さん。
いいんちょこと鬼灯育代(猫村ゆきさん)。ジト目と声がかわいい。
rr20
全体的にサブヒロインは名前が尖っていますが、サブヒロインだと分かってもらうためなのでしょうか。
さすがに天ヶ峰紫苑(海原エレナさん)は母親枠なのでルートは無いかもしれませんが。

ただ、そうなるとセーブファイルがどう考えても足りないのですよね。
240箇所。
セリフに、多数用意してくれている豊かな表情差分を合わせて見たいので、
やっぱりセーブファイルをもっと増やして欲しいところです。

ね。こういうセリフだって、かわいらしいビジュアルと合わせて見直したくなりますよね。
ビジュアル、差分。どれも素敵です。


うん。改めて思いますが、体験版以降もとても気になりますよね。
楽しいだけでなく、恋愛模様が楽しみです。

rr11
とはいえ、今作、これが少なくありませんか。
これ毎回楽しみなのですが。

ちなみに。
「割と最近、とだけ」だそうです。


2020年11月27日(金)発売予定です。

初回特典は、佐咲紗花さんが歌うOP『恋愛×勝負』と、ED『はじまり』フルバージョン、
ボイスドラマ「あつまれ!ぞくぶつの湯」。
げっちゅ屋特典のボイスドラマは「雀鬼×ロワイアル~雀卓に咲く紅き牌~」。

グロリア*スノウの二人が歌う、こちらの挿入歌は収録されないのでしょうか。とても良い曲だと思います。

公式サイトではアイコンジェネレーターがあります。
さすがに変顔は無いようです。”恋愛サバイバルADV”作品のプロモーションですものね。

ダウンロード販売もあります。