でぼの巣製作所さんの「神楽黎明記 ~ナツの章~」体験版プレイしました。

でぼの巣製作所さんの新作は、「神楽黎明記~ナツの章~」。


「……はぁ」
水杜神社は閑散としていた。
音羽姉妹は修行に向かい、滝峰幹也も付き添って行った。
葉子は付いていかずに残ったはずだが……羽を伸ばしたいと出掛けていった。
そしてナツは独り、本殿で座り込んでいた。

そこへ境内へ駆け込んでくる足音が迫ってきた。
ナツの前に現れたのは、近くの村の村長。妖怪が村で暴れているのだという。
しかし退魔師は全て留守。
嘆く村長の肩に手を置いたナツは、いつも通り言葉少なげに告げた。
「……行く」
kr12
体験版は、393MBでした。

原画は、山本和枝さん。
音楽は、Angel Noteさん。
シナリオは、阿風梨々亜さん、萩津和野さん、小坂なおさんです。
今回はシナリオ担当の方が変わっています。


初出の「夏神楽」では、神様であるためかあまり出番がありませんでしたが、
妙に存在感は強いナツ。マスコット的存在だったように思います。
今作は、犬耳尻尾付きの神様ナツを操作し、単独で探索します。
kr2
デフォルメキャラクタがかわいらしいですね。

クリア目標は、最下層のボスを倒すこと。
今作の場合は村で暴れている妖怪の親玉といったところでしょうか。
ローグライクRPGのルールとしては、潜る度に地形の変わるダンジョンを探り、
道中に落ちている装備品を拾い、妖怪たちと戦って、退魔巫女を育てていきます。

ただし、前作の「神楽黎明記~初花の章~」から一部変更となりました。
kr3
敵妖怪を捕まえて味方にすることができるのですが、連れて歩けるのは1体のみに。
召喚中はまんぷくゲージが通常より1.5倍減りやすくなります。
妖術ゲージの最大値や妖術も変更になりました。

ナツは武器を持たず素手。念力のようなもので攻撃するのでしょうか。
ビジュアル上は見えませんが、武器の装備品としては冠になります。

ヘアバンド型。
やはり「神楽黎明記 ~小春の章~」秋月小春と同じですね。
神楽黎明記 ~いぶき/小春/なずな~ まとめ買いセット

特徴として、一マス先の相手に攻撃が可能で、精神のステータスで攻撃します。
与ダメージを増したければ、攻撃の守りではなく精神の守りを装備しましょう。
ライダースーツなどの着物で、精神の値が上昇するものもあります。

これまでは、なかま妖怪の数が多かったため、適当になかまを選んでも、パーティの総合力で何とかなりましたが、
前作から、なかま妖怪1体とのペア探索となったため、個々の力を上げないと探索を抜けにくくなっています。

難しいと思う方には難易度調整を行うと簡単になります。
ローグライクRPGの、潜る度にレベルが1に戻ることなくレベルは継承、
武器や装備品も保持できるなど、四段階で設定ができます。
イベントだけ見たい方はフルコンプボタンもあります。

とはいえ、楽しめる難易度です。
プレイヤーに快を用意しているゲーム構成です。

その一つが、なかま妖怪を集め妖術を発動させ、敵妖怪を撃退すること。

ローグライクRPGですから、ダンジョンに入ってすぐこんな場面になることも。
kr10
1層目。ナツ様のレベルは3。少し成長しているものの、武器も強くない。
そこへ、突然変異妖怪の襲来。体力の値を見ると分かるように、3桁あります。
通常サイズの妖怪だって、倒すのに数ターンかかるのに。
こういう時にも、技や妖術を駆使して戦うことになりますが。

まず、なかま妖怪。
なかま妖怪を増やすには、敵妖怪を弱らせてから捕縛の技を使います。
ただし、攻撃した妖怪を一撃で倒せる場合、攻撃同時捕縛が可能となるようです。

また、妖術ゲージは妖怪捕縛数に依存せず、最初から900%までチャージ可能です。
あくまで使える妖術が、妖怪の数に依存します。

妖術は、通常1体しか召喚できないなかま妖怪を、数ターン限定で追加召喚できる口寄せや、
追加召喚された妖怪が技の使用頻度をアップするもの、
さらに追加召喚された妖怪が突然変異化するものなどがあります。
消費するゲージが多いほど強力な妖術になりますが、
強い妖術を使う場合、なかま妖怪の数が必要になります。

今作では、なかま妖怪が最初から鎌鼬、木霊、鉄鼠の3体用意されていて、
口寄せ・弐までは最初から使うことが出来ます。

体験版仕様として骸骨武者と疫病神がボス到達前に追加されます。
この追加によって、伏魔殿・肆までは試すことができます。
敵妖怪を捕縛すれば、800%消費しなかま妖怪を6体追加召喚、
ナツ様も突然変異化させる百鬼夜行・縁までは試すことが出来るわけですね。
kr9
上層ボス、ヒダル神に対して百鬼夜行・縁を使用した図になります。
百鬼夜行と呼ぶだけあって、画面が妖怪だらけになってしまっていますが、
ボスヒダル神に召喚されたヒダル神を含めて、敵妖怪は4体しかいません。
通常1体しか召喚できないなかま妖怪を、追加6体召喚、
こちらは合計8体で攻撃しようとしているわけですね。
さらにナツ様も含めて突然変異化。
突然変異化すると、体力は約3倍になり、攻撃力は約1.5倍に増強されます。
5ターンの間に限りますが、負けることは無さそう。

妖術はとても強力で、使って倒せると気持ち良いのですが、
妖怪を必要数捕縛すること、そして妖術ゲージを溜めるため、ダンジョンをたくさん歩かなければならないことに注意です。

やはり大事なのは前作同様、食べ物となるようです。


さて、体験版ではシーンも複数収録されています。
「夏神楽」以来。
ナツ様(ダイナマイト亜美さん)を久しぶりに見ますが、
基本的に言葉少なく、葉子に餌付けされるマスコットというイメージでした。
が、だからでしょうか。かなりシーンは難しく思いました。

例えば、部位名称を知っていることが不思議です。

化け蛇に責められるナツ様は、知らない事を感覚として表していて、ナツ様らしいかなと思います。
知らないから、何をされても、化け蛇は捕食のためにしていると考えてしまう。
kr13
しかし水母はちょっと違う。
神は何で生まれるのか?そして他の生物生態に興味が無いと難しいと思うのですが、
ナツ様ってあまり興味がないタイプだと思うのですよね。
そこが練られていないように思います。
餓鬼とのシーンも同様です。知識がなければ見たものに対する忌避や、自分が見られて恥ずかしく思うのはおかしい。
ヒダル神に対しても同じ。嫌がるのは、嫌だと知っているものに対して起きる拒否反応です。

若干、シナリオもナツという神様をどのように扱って良いのか計りかねているように感じられます。
また、神の肉体に関する設定がどうなっているのか、あやふやです。
強い力があるわけでもない、神様と呼ばれているだけの存在と思えば良いのでしょうか。
それとも餓鬼が神を超える強力な力を持っているのでしょうか。
なかなか理解が及ばず、シーンに浸ることができませんでした。

前提となる情報としては、ナツは神様であり、無表情だと公式サイトにも書かれています。
それに対し、シーンが短いのが神楽黎明記シリーズ。
つまり、企画規模または企画対象が合っているとは言い難いかなと。

また、声で快感を表現し切れているようには思えないのですね。
あるいは、ヒダル神に対しての音声は、無口だからこそ、偽音で演技するしか無いと思うのですが、
そこも弱い。

ヒダル神も同じ神性があるからか、呼びかけが面白いですね。
ヒダル神のアクションが、まず持ち物の食べ物を狙うという部分も良いと思います。
しかしシーン中にヒダル神が興奮するのは全く分かりません。
飢えを満たせるので昂ぶるならわかりますが、その興奮の仕方は一般人Aと同じですよね。

骸骨武者の2回目、Live2Dモデルでのシーンも体験版に収録されていますが、
骸骨武者の前世が老兵なことはちょっと笑えてしまいました。
よほど1回目で教育がされないとできないナツ様の発言もあります。

そもそも、ダンジョン探索中に、敵妖怪を倒して「やったぁ」と喜ぶ。ナツ様が。
ちょっと意外です。どういうキャラクタなのか。


細かい表現が変わっていますよね。
直前作まで退魔巫女だったのが退魔師となったり。(過去作や公式サイト表記は退魔巫女と退魔士)。
手すさびとはそういう意味もあるのですか。知りませんでした。

今作で初めて触れる方には問題無いのかと思いますが。
しかしシーン単体としてどうか。ちょっとイメージがつきにくいです。

こうやって短いスパンでリリースを続けていることから、
でぼの巣製作所さんの作品購入者はリピーターが多いと思うのですが、違うのでしょうか。
設定の形成がなされていないように思えてしまうのは残念です。


体験版をプレイした限りでは、シーンには期待できにくいのですが、
ローグライクRPGとしては楽しめるのは間違いないので、
出て来るボスを楽しみに待ちましょう。
kr11
今作でも、拠点でLive2Dモデルのナツ様にはクリックで触れられます。
「急に触っちゃダメ」だそうですので、断ってからにしましょう。


2020年11月20日(金)発売予定です。

ダウンロード販売もあります。

神楽黎明記 ~ナツの章~
一定期間、33%オフで、20%(¥400)ポイント還元もあります。


製品版をプレイしました。感想はこちら