わたくびさんの「ISLAND DIARY」体験版プレイしました。
わたくびさんのデビュー作は、「ISLAND DIARY」。
わたくびさんのデビュー作は、「ISLAND DIARY」。
ザザァ……。ザザァ……。
心地よく繰り返される優しいリズム。
やがて、そのリズムが本当の波であることを、俺の意識が理解し始めた。
俺はいったい――。
一度、死への本能的な恐怖から意識を取り戻したものの、衰弱によるものだろうか、
倦怠感が再び意識を引きずりこんでいき。
「……え?」
ふと目を開くと、ゴツゴツした岩肌が視界に飛び込んできた。
だが、一つの方向から強い光が入り込んでくる。ここは洞窟のような場所、なのだろうか。
そこまで考えて、ようやく自分が温かいものに包まれてーーいや、温かいものに抱き付かれていたことに気がついた。
「えええええええええええええええええええええええ!?」
それは、女の子。しかも彼女は全裸で……。
体験版は、876MBでした。
原画/キャラクターデザインは、笹井さじさん。
シナリオは、姫ノ木あくさん。
背景は、加藤たいらさん。
音楽は、daphさん。
ディレクターは、にっし~さんとなっています。
背景は、加藤たいらさん。
音楽は、daphさん。
ディレクターは、にっし~さんとなっています。
また、オープニングムービー制作は、gram6designさんです。
システムは吉里吉里Z。
特徴となるのは、テキストが日本語以外にも英語、中国語と表記可能で、
かつ、テキストウィンドウからワンクリックで切り替えができること。
これはなかなか無いと思います。
ただ、バックログジャンプ機能搭載がありません。
もう一度あの表情差分と会話を聞きたい、という気持ちをよく抱くので、
ここは機能が欲しいですね。
さて。
名前すら記憶に残っていなかったリョウは、落ちていた持ち物や同行するももとの会話などから、孤島であること、自らが流れ着いたこと、先人がいたことなどを推察していきます。
きちんと考えていて、その思考を見せていくタイプ。
ここは姫ノ木あくさんらしい主人公で好感が持てますね。
その、ももには、人間のものではなさそうな耳と尻尾がついており、
これは他の島民らしきクロやモカにもあるようです。
この柔らかそうなデザインはさすが笹井さじさんですね。
三人も流れ着いてきたようですが、元々は仲良く暮らしていたそうです。
背景担当の方による素晴らしい景色。
そして、流れる音楽は、ISLANDという語句からイメージされる、明るく輝く島の風景をかき立てます。
聴いていて心地良いです。
見事な背景を、音楽を聴きながら観ていると、ちょっとしたバケーション気分に。
しかし、先人が残した手帳を見つけたことによって、三人が仲違いしてしまったといいます。
三人は縄張りを分け、それぞれで暮らしていた……ようなのですが。
性格や得意なことが違うようです。
キャラクタ音声音質も良いのです。
怒ってみせるクロは柚原みうさん。かわいらしく舌を出しているももが飴川紫乃さん。
ももに連れて来られて困っているモカは赤月ゆむさんが、それぞれ声の担当。
仲違いしてからの三人は、リョウが訪れるまで一堂に会したことは無かった様子。
リョウ自身も加え、四人で力を合わせて暮らすために、仲違いの原因を解消しようと動きます。
食事を初めとした生活のこともそうですし、互いが互いのことを気にしながらも、寂しさを感じながら暮らすことの無いように。
体験版の展開には納得させられてしまいました。
考えてみたら、これまで数々の作品に関わってこられた皆様の手によるものですから。
ここからは、四人で暮らしながら、深い仲になっていきそうですね。
公式サイトではシーンサンプルグラフィックも掲載されていますが、なかなかの見応え。
これはグラフィッカーの皆様の腕をも讃えたいですね。完璧です。
全体的に柔らかい印象を残しつつ、ももとクロ、モカとそれぞれのスタイルタイプの魅力を引き出していますよね。
それらがはっきりと分かるのは、抱き枕カバーのデザインでもあるのですが。
残念ながら抱き枕カバー付、タペストリー付パッケージは各店舗とも受付終了となっています。
通常パッケージ版、公式BOOTHにて再販希望を出しましょう。
2021年3月19日(金)発売予定です。
#追記
後から気付いたのですが、2018年リリースの画集「Sugar Sail -笹井さじ ART WORKS-」の表紙となっていたキャラクタが、
まさに今作のキャラクタたちですね。
2021年7月3日、Steamでも販売となりました。こちらから。