Triangleさんの「天翼のアスクレイン」体験版プレイしました。

原画は、斎藤なつきさん、JAMBREADさん。
シナリオは、野山風一郎さん、反事象桂林さん、島村ひろしさんです。
今作は、ヒロインと敵がが異世界からやってくる流れのようです。

音質が高くないこと。
2021年4月30日(金)発売予定です。
Triangleさんの新作は「天翼のアスクレイン」。
両親を喪い、その遺産や社会保障で独り暮らしをしている泉羽真久郎。
両親の友人の照景院美奈子にも世話になりながら、幼馴染みの片瀬川貴理梨とも仲良く過ごしている。
最近、行方不明者が増えていると、燈翠園市でも話題になっているようだ。
照景院美奈子の弟、晃作からも、不審者の情報があるので注意するようにといわれた。
その不審者は、怪物のような姿をしているというのだ。
晃作が気にしてくれているのは、両親を亡くした八年前の事件でも同じような情報があったからだ。
「怪物がもし本当に現れたら、噂の『スクナヒメミコ』が何とかしてくれるでしょうから」
夜。
まな板や包丁が使う必要の無い、メーカーの研鑽の産物を買い、
スーパーを出た帰り道のこと。
「きゃああ! ば、化け物!」
女性の声のとおり、異形の存在が複数現れた。
その化け物の姿は、泉羽真久郎の記憶の中にあるものと同種だった。
化け物が泉羽真久郎を蹴り飛ばす。
その激痛の中、凜とした声が――。
「――おやめなさい」
体験版は、727MBでした。
原画は、斎藤なつきさん、JAMBREADさん。
シナリオは、野山風一郎さん、反事象桂林さん、島村ひろしさんです。
システムは前作と同じQLIE engineです。
今作は、ヒロインと敵がが異世界からやってくる流れのようです。
変身ヒロインは2人で、片方は異世界のお姫様。もう片方は幼馴染みの巫女。
独り暮らしの泉羽真久郎は、行く宛てなく戦うお姫様を泊めることで関わり、
噂の変身ヒロインも、実は幼馴染みだった、というところで体験版は終わります。
体験版の雰囲気では、ギャグのようなラブコメもあり、ブランドお約束の変身ヒロインが敗れる展開もあり、
盛りだくさんのように思います。
それだけに、ストーリーやエンディングがどうなるのか?少し不安もあります。
手を広げすぎなようにも思いボリュームが気になりますし、
ラブコメ展開と敗北展開は相性が真逆で、これをまとめるのは難しいのではないかと心配になってしまいます。
さて、メインヒロインですが。

まず、ルアナ・キャロディ・シュトルツ(藤井ねここさん)
シュトルツ王家の王女。
燈翠園市に現れるようになった化け物、降天魔種から民を守る義務を負う。
魔法と精霊の加護でアスクレイン・クリスタへ変身する。
その力で泉羽真久郎を助けるが、路頭に迷っていたため同居する。
この世界の食に目が無く、アイスクリームを大変気に入る。
武器は剣。
戦闘中でも礼儀正しく、敵であっても弁えていれば礼儀を返す。
そして、照景院紗耶香(楓花さん)
鴎後神社の巫女。
化け物退治をしていると噂のスクナノヒメミコへ変身する。
変身するプロセスはアスクレインと同質。
武器は符。
代々、泉羽真久郎の一族を守る使命を負っており、管轄は、国の陰陽省。
幼馴染み以上の気持ちを、泉羽真久郎に抱いている。
二人とも、降天魔種の下位二階までとは互角に戦えるようですが、
敵の層が厚いのは例によって変わりません。果たして勝てるのでしょうか。
気になるのは、もう一人の幼馴染み、片瀬川貴理梨(ひもりちささん)
泉羽真久郎のことをからかい、周囲からは泉羽真久郎と付き合っていると噂されたり、
一方でギャルであるためか、男性からよく遊びに誘われたり、同性からは反発されたりも。
片瀬川貴理梨は、色々分かった上で自分のキャラクタを決め、人に接しているように見受けられます。
恐らく泉羽真久郎の事故当時のことも知っていて、泉羽真久郎が妙に頑健なことも分かっていて。
精神的に事故に囚われていることも判っていて、だから軽く接しているように見えるのですね。
つまり、意外と良い子なのかなと。
あと、ルアナの私服が良くなったのは、貴理梨のお陰ですよね。
全体的に、キャラクタはなかなか良さそうです。
今作は原画家さんが二人であるためか、ビジュアルバリエーションは抑えめです。
背景や音楽などは過去作のものが多いようですが、神社の背景は新しいものでしょうか。まず、QLIE。
セーブファイルの最新が表示されない不具合はそのまま。何故7ページ目にNewが付くのかわかりません。
セーブファイル数も多くないのも残念です。
もう一つは、とても残念な問題、音声です。
音割れなどがあること。
体験版の仕様なのかと思いたいのですが、BGMは音量を小さくしてもしっかり聞こえますし、音声だけを悪化させる理由が無いと思います。
システムエンジンを変更しても変わらないところを見ると、収録または音声処理の問題だと考えます。
となると、音声に関して、良いエンジニアさんにお願いした方が良いと思うのです。というのも。
今作、声優さんの担当がなかなかよく、キャラクタを感じさせてくれるのです。
照景院紗耶香のツンとしたセリフから一転、かわいらしさを見せるところとか。
キャラクタとしての魅力は感じられる、のですが、それを音質が邪魔しています。
もったいないですよね。
声での演技もキャラクタビジュアルもシナリオとして描いたセリフも良いわけでしょう。用意したエフェクトだって効いてます。
なのに、音質だけがダメで、やり取りの良さやキャラクタが伝わり難くなってしまう。
コミカルな反応のルアナ、からかう片瀬川貴理梨、嫉妬を見せる照景院紗耶香、
どこか抜けたところのある照景院美奈子……。
泉羽真久郎が過ごしている人間関係が、温かく良いものなのが分かる日常のやり取り。
この前段があるから、ルアナが敗れ、貴理梨や照景院美奈子までもが襲われることがあった時、
より楽しめるのであって。
何より、ユーザはシーン中でも音声を楽しんでいるはずです。
スクナが、されてしまったことを述べているセリフは、
シーンテキストにもあるように、うっとりとしたものが声に載っているはずです。本来は。
それが聞こえづらくて、せっかくの演技が、シーンがもったいない状態になってしまう。効果音のタイミングも。
体験版ではシーンも複数収録されていますが、そのうちのクリスタの敗北。
クリスタがすっかり終わったかのような吐息を繰り返しているのに、ずっと動いているSE。
クリスタは、オークの動きに無反応ってことになってしまうと思います。
今までずっとそれに反応していたはずなのに。
テキストを無視すれば良いのか、効果音を無視すれば良いのか、クリスタの反応と声を無視すれば良いのかわからないですよね。
大変だとは思いますが、ここはまだ調整できるはずですので、がんばってほしいです。
全て、要望です。
良い演技を良い状態で届けて欲しい、テキストとCGや音を合わせて欲しいのは、
夢から醒まさないで欲しい、という要望です。
しかし、シーンコンセプトは良いと思います。
登場時は、従うつもりも無い化け物までをも従わせる、圧倒的なカリスマをみせるクリスタですが、
こんな風になってしまうのですね。なかなか良いですよね。
体験版収録のシーンを見る限り、Triangleさんには珍しく、イチャイチャもあるようですので、
そちらにも期待できそうです。
発表時から気になっていた、照景院美奈子(藤野むらさきさん)のシーンもあるところ。
従者であるはずのクーコ・メルダー(ぷち汰さん)が何故か主人ルアナを責めているところ。
体験版ですっかり気になるキャラクタを見せてくれた片瀬川貴理梨(ひもりちささん)の艶声。
公式サイトでこれらは確認できますが、どんなシーンになるのか、楽しみですね。
予約すると、追加DLC「ルアナ先生のご褒美」が付属します。
げっちゅ屋さんの特典はスクナの「巫女散歩」です。
2021年4月30日(金)発売予定です。
ダウンロード販売もあります。