ensembleさんの「星の乙女と六華の姉妹」体験版プレイしました。

ensembleさんの新作は「星の乙女と六華の姉妹」。

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山吹雪と山吹ありすは兄妹だが、姉妹としてYuritubeで顔出し動画配信を行っていた。
生まれついての女顔と声変わりしなかった声帯を利用して、
雪ではなく兎美として芸名を名乗り、姉妹として活動している。

理由は、妹の山吹ありすにある。
勉強も運動も苦手なありすは、学校にも行かずに引きこもり、スマホゲーにハマりガチャを回しすぎて親に負債を作っていた。
可愛い妹を守るため、少しずつでも返済していくために始めたこと。
これは兄の使命だから、女を装い世間を欺くことも仕方ないのだ。

ある日、母が食事の代わりにパンフレットを差し出してきた。
「ありす、あなた春からここに通いなさい」
興味を持っていないありすの代わりに雪が見てみると、聖六華女学園と書いてある。
雪も聞いたことがある。かつて歌劇団の養成校として名を馳せた芸能人学校。
入学する者が卒業する頃には、何らかの芸能活動をしているという、
いわゆるお嬢様アイドル学校。

その学園長と母は友人であり、ありすの写真を見せたら、特待生として招待するという。

ありすの容姿を見れば納得できるが、他に何もできない。
そのことは母も知っているはずだが……。
「だから雪。あなたも一緒に通うのよ。ありすと一緒に、この学園にね」
「いやいや、ここお嬢様学校だよね?ボク一応、これでも男なんですけど」
「あらー、お母さん知ってるのよ? ”うさみちゃん?”」
動画配信のことが、親バレしていた。
しかもチャンネル登録者が1桁台の頃からの。

「ほら、兎美ちゃん!こんな頼りない妹をひとりぼっちで学園に送り出したら、どうなるか想像つくでしょ!」
戸籍であるとか、色々なことは母親が何とかするらしく、
山吹雪は、山吹兎美として、私立六華女子学園の編入試験を受けることになるのだった……。
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体験版は、820MBでした。

原画は、なのたろさん、佑真さん、武藤此史さん。
シナリオは、猫島モネコさん、水瀬拓未さん、甲二さん。
なお、猫島モネコさんがSDキャラクタのカットも描かれているそうです。

システムはこれまでと変わりませんが、ボタンデザインをよりシャープに仕上げています。
そして、ビジュアルの見せ方を変えている印象があります。

そうですね、文字をコミカルに降らせて、
いってみれば動画配信のサムネイルなどに近い表現をしているといえるでしょうか。

流れをコミカルさに振るときは振る仕組みのお陰か、
思ったよりも解りやすくて掴みやすい作品になっていました。

山吹雪(風音さん)は、山吹兎美と成り、聖六華女学園の編入試験を受けます。
514倍の狭き門をくぐり抜けた聖六華女学園では、実際に芸能活動を始めている者たちが多く、
中には単独でCMや看板番組に出演する者もいます。
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授業は芸事が中心。月例でイベントを行い、学園内外にファン投票を行うなど、
かなり見る側を意識したカリキュラムになっているようです。

授業には、基礎的な体力作り、勉学もあります。
持てるものを見た目に全て振り切った山吹ありすはほぼ付いていくことができません。
山吹兎美は子役時代の経験もあるからか問題無さそうではありますが、
入学理由となる妹の山吹ありすの面倒を見ることを大事にしているため、
しばらく一緒に行動することになります。
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何をしていても褒めていてえらいですよね。
そうそう。SDキャラクタも、これまでと違って新鮮ですね。


女装の必然、バレるまでの油断、周囲からの察知されることと、どれもバランスが良いと思えました。
体験版終了時点では、女装していることがバレていません。
ここが素晴らしいですね。
バレるというのは一大イベントですが、このハプニングに頼っていないのです。
(バレそう、はあります)

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体験版中で一番魅力を感じたのは、山吹ありす(月白まひるさん)。

長年存在しなかった特待生として学園に招かれる。
見た目の良さとオーラを備え、周囲はかわいがりたくなってしまうようです。
ただ、中身は色々なことができない子。勉強は苦手だし、
音楽では歌がうまく歌えないし、ダンスの授業は転んでばかり。
動画配信中でも飽きて別なことを始めてしまったり。

月白まひるさんの声質だと思いますが、むくれたり甘えたりするところがもう魅力の塊で。
設定上、誰もが魅力を感じてしまう、現時点で学園最高と噂される美少女、
だけども中身はとても抜けていて無邪気さが強いのが、月白まひるさんの声とピッタリ。
「ごきげんよ」がとてもかわいいですね。
キャラクタとしても、兄に対する好感度は最初から高止まりしているのですよね。ここも良いポイントだと思います。
甘えるどころかボディタッチ、それ以上もしてこようとすらします。
もちろん、気が乗れば。

山吹兎美も、まずは妹のありすのことを考えるようで、
このまま秘密を共有していくのなら、まずはありすと仲良くなっていくのかなと期待があります。

かわいいに全て振り切ったはずのありすですが、
体験版では、合歓木ネムによるグルメ番組参加で、特別なカリスマオーラを持った存在だと世の中に伝えることになります。

山吹兎美は子役として芸能活動をしていた時代がありました。
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九重純玲(北見六花さん)は、そのことを知っており、本当は男性であることも気付いています。
いまはトップアイドル、曲を出す度にヒットチャートに載り、モデルや女優業もこなすほどに大成。
学園でもトップを司るエトワールとして過ごしているため、接点は少ないようですが、
気にかけているのは間違いないようで、直接言葉を掛け、周囲がざわめくことも。

その九重純玲に憧れ、6時間も出待ちをする梔子ネリネ(月野きいろさん)は、
体験版中、いつの間にか過ぎた時間で山吹兎美とも仲良く過ごしていくようになります。
が、こちらは一緒にお風呂に入っても、山吹兎美が男性だと気付かない、
むしろ山吹兎美のためにマッサージまでするくらい。
バレてしまうとしたら、このネリネらしい親切心を発揮するとき、でしょうか。
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バレてはいませんが、山吹兎美に何かと惹き付けられてしまうのか、
一緒に選抜試験を組んでくぐり抜けた茉莉花華恋(春乃いろはさん)は、
恩を感じたりするだけで無く、抱いてしまった好意に悩んでいるようです。
この学園ではアムールとなることは珍しくないようですが、山吹兎美がどう考えるかは解らない。
それに、山吹兎美の衣服から、変わった良い匂いがすることにも惹かれています。

気になるとしたら、体験版では7話まで進み、共通パートは8話までだということ。
すると、敵対姿勢のエトワールたちとの対決はこれから、
あるいは個別ルートで行われるということになりそうです。
それは、もしかしたら全員と対決する流れは無いのかもしれません。

というか、エトワールの夕化粧彩女さん。
これはビジュアルの力だと思うのですが、すごくこわいです。

一方で、サブキャラクタなのでしょうけれども、ミーハーな目鏡百合香(ひな葉月さん)、
食レポを得意とする合歓木ネム(藤崎紗矢香さん)。
二人とも、髪の描き込み、彩色ともに合っていて、良いビジュアルですよね。
かつ、性格も良いのです。

作品内では若干、芸能界や配信界など、設定をつまみ食いしたような扱いにはなってしまっていますが、
大事な女装の部分をしっかり押さえているところにかなり好感を持ちました。

テキストの既読カラー設定は削除したのですね。
意外な機能削除でした。


2021年11月26日(金)発売予定です。

早期購入特典として、乙女シリーズ恒例の歴代女装主人公が集うミニシナリオがダウンロード可能となります。
期限があり、2022年2月25日(金)正午までとなります。


ダウンロード販売もあります。